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音楽 ガンズ・アンド・ローゼスの14年ぶりの新譜「CHINESE DEMOCRACY」、だからどうなのよ? [音楽]

ロックネタでございます。世界中が待ちわびた(ことになっている)、ガンズ・アンド・ローゼス17年ぶりオリジナルニューアルバムCHEINESE DEMOCRACY。何度も何度も「今年こそ発売」と騒がれてはポシャリ続けて10年以上。いい加減に、誰もが「どうでもええわ」と思った(であろう)08年11月、ついに登場しましたあ!

製作期間14年、製作費14億円ですって(宣伝文句による)。収録曲14曲だから、1曲=1億かよ?おいおいっ!!

ま、本作が、08年のロック大事件のひとつであることは認めましょう。

アメリカの某飲料メーカは「08年中に新作アルバムが発売されたら、全国民にドクター・ペッパーを無料配布する」と宣言したため、今ごろ、ひと悶着になっている--なんともバカバカしいっす。

バカバカしい顛末の掲載記事はこちら→ここをクリック

ガンズアルバム.jpg

ロックファンの多くはガンズ新作に歓迎ムードらしいけど、ワタクシは素直に喜べないね、むしろ怒り気味ですぜ、ダンナ。

なにせ、17年間ですぜ、17年!17年も新作アルバムを出さないロック・バンドってどうなのよ?

17年・・・・といえば、10歳の小僧は27歳のオトナ。20歳のあんちゃんは、37歳のオジサン。20代後半だったワタクシなどは、今や40代半ばじゃよ--まあ、それは良いとして。

くどいようですが、今更、なんでガンズ・アンド・ローゼス?17年の間にロック勢力図は塗り替えられ、多くのニューカマーが登場したでしょう?ガンズの熱狂的ファンは、頭の中の時間が止まっているのかしら?

怒りの理由は17年も待たされた恨みだけではありません。バンドのフロントマン(ヴォーカル)のアクセル・ローズが気に入らないのです。アイツを許せないのは、

度重なるコンサートのドタキャン

です。事情はあるにせよ、高いチケットを買って楽しみにしているファンもいっぱいいるわけで、ドタ・キャンはいかんでしょう。AC/DCのブライアン・ジョンソンが某雑誌のインタビューで「アクセル・ローズ、プロの風上にもおけねえヤツ!」とご発言され、ワタクシ「ザッツ・ライト!」と叫びそうになりましたよ。

アクセルような自己管理も出来ないミュージシャンを、いまだに神様のように持ち上げ続けるロック界、どうかしています。「昔の名前で出ています」に寄りかかるのも、いい加減にしろよって。

---ひととおり、憤ったので、いよいよ

ニューアルバム「CHINESE DEMOCRACY」の中身ですが。。

ううう、さんざんアクセル・ローズへの文句を書いといて、なんですがけっこう良いのだ、これが

LAメタル崩れ的チャカチャカ音や、「へヴィメタルを歌うビー・ジーズ」のような高音に、思いっきり突っ込み入れてやろうと虎視眈眈と窺ったのですが残念(?)。

全盛期とは比較できないにしても、この高レベルは驚異、素直に脱帽です

1曲目「CHEINESE DEMOCRACY」は意表を突く弱音で開始、”何かが始まる予感”を醸し出しといて、1分経過時点で、ガツンガツン!!とイントロ・リフが始まる。憎たらしいけど、この演出で掴みはOK!みたいな・・・・やるなあ~。

2曲目以降は、どこかで聞いたことがあるようなベタ雰囲気で行く末を心配させますが、5曲目の「If the World」(映画「ワールド・オブ・ライズ」のエンディング曲)、6曲目「There was a time」、7曲目「Catcher in the rye」あたりで、再度、ぐぐっと盛り上げてきます。このあたり、百戦錬磨のロック野郎は違うねえ~。

結論=さすがガンズ・アンド・ローゼスは凄かった。ポッと出の若手連中は、彼らにまだまだ追いつけません

 

大きな期待をしっかり受け止め、その期待に応えるヤツ!プレッシャーを力に変えるヤツ。それがアクセル・ローズだ!

アクセル・ローズよ、あんた、「性格」さえ良ければなあ。。。。天は二物を与えず、ってか?

なんだか複雑な気分で鑑賞する、ガンズの新作。とほほ。


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azm

アッシーさん今晩は。
今日は松山に来ています。ゲリラ的に先ほど道後温泉につかってきたところです。えっ?仕事です。仕事ぉー。明日の午前中がキモです。
さて、ガンズ・アンド・ローゼス。私はあまり聞いたことがないので、中身にはコメントできませんが、はしごをはずしておいて、後からかける展開がよかったです。

それとドクター・ペッパーが琴線にふれました。懐かしい。最近は見ませんね。コークの3倍くらい薬っぽいのが微妙に癖になるドリンクでしたねぇ。
by azm (2009-01-20 22:50) 

ふくずみ

アッシー様、こんばんは。おっ、08年に記事が出なかったので、ガンズには食いつかれないのかと思ったら、ちゃっかりと、書かれましたね。
残念ながら?、私もこのCDは購入しました。プロダクションはいまひとつですが楽曲やヴォーカルには力があります。
ガンズ・アンド・ローゼスといっても、全盛期のオリジナルメンバーは2名しかいないので期待は薄かったのですが、意外にガンズ、というのが驚きでした。
ドタキャンはいけませんよね!記憶だけで間違っているかもしれませんが、日本公演でも延期かキャンセルがありましたね?
ドクター・ペッパー事件も笑えますが、中国政府(?)から、アルバムタイトルにクレームがついているとかいないとか。こうなると、ガンズ、やっていることが確信犯ですよね。ちょっとあざといですかね?
by ふくずみ (2009-01-21 20:29) 

アッシー映画男

To azm様、松山ですか、出張でお忙しいなか、時間を作って道後温泉とは尊敬します!おっと、、、お仕事のほうも頑張ってくださいませ。
ワタクシは本日は名古屋出張でした。予約していた新幹線の時刻まで、名古屋駅界隈を散歩しましたが、ここ数年の名古屋駅まわりの変貌は凄まじいですね。

さて、食いついていただいたドクター・ペッパーですが、本当に懐かしいですよねえ。日本でも、ごくフツーに売っていた時代がありました(20年以上前ですよね?)。華々しく発売されたけど、あの薬臭い味は、個人的にはがまんできませんでした。結局、日本では大衆受けすることなく、尻すぼみに消えましたね(細々と売っているらしいけど)。
もしや、今飲めば、違った感動があるのでしょうか・・・・いや、飲みたくないなあ!
by アッシー映画男 (2009-01-21 21:16) 

アッシー映画男

To ふくずみ様、コメントありがとうございます。ガンズ・アンド・ローゼス、20年前の勢いは凄かったですねえ。まさか、17年もオリジナルアルバムが出ないとは思ってませんでした。
記事にも書きましたが、思いっきり悪口書いてやろうと狙っていたのですが、聴きこむうち、味わいが出てくる---憎らしいけど、ロック・ファンとしては、このアルバムを全否定はできないな、と。
逆に言えば、いまだに20年前のビック・ネームが耳目を集めている現状が悲しいですね。若手、中堅のロックアーチストの層が薄いということか。
あるいは、オルタナ、グランジ(懐かしい!)、パンク、ガレージ、とロックが多様化するなかで、正統でありながらポピュラーなハード・ロックは、ベテランの牙城であり、不可侵領域だったのかもしれませんね。
いろんな事を考えさせられる、ガンズの新譜でした。

次のアルバムは、さらに17年後でしょうかね?2025年かあ・・・年金生活しながら、ガンズを聴く事になるのかなあ。うわー。
by アッシー映画男 (2009-01-21 21:26) 

ブロンコビリー

おはっす。ガンズ、17年のブランクちゅうても、その間、解散しとったわけやなく、アクセルはステージツアーは続けてたからね(だからドタキャン事件起きたわけだし)。完全に活動停止じゃなく、スタジオ・フル・アルバムが出とらんかっただけやもん、その点は違和感ないかもしれんで。
17年後に復活ったら、HANOI ROCKSね、せっかく再結成したのに、また解散らしい。それこそ次回の再結成は17年後だろな。
んでガンズの「CHENINES DEMOCRACY」やけど、昔のガンズが全部良かったとはいわんけど、今回は雰囲気違うと思うた。それなりに曲良いけど、ガツンとくるキラー・チューンはないわな。
及第点とったけど、「製作期間14年」やろ?14年いうても、まじめに作り始めたのは最後の1年ちゃう?と思うたよ。
しかしアクセルは商売上手やな。ドクター・ペッパーの件も、最初は笑って許す雰囲気やったのに、いざアルバム発売になったら、「俺たちの名前を利用して売名している」と飲料メーカーを訴えるんやから。ま、ドクター・ペッパーが不味い事は、宣伝せんかて分かっとるけどねえ。
by ブロンコビリー (2009-01-22 08:09) 

亮

実は、このアルバム買いました。
待ちに待ったこのアルバム。
でも、正直言うと、自分はちょっと受けれにくかったですね。
自分にとって、すごく影響を与えたバンドですから。
あれほど変わってしまっては、ちょっと受け入れられないという感情的な部分があるように思います。

悪くはないとおもうんですけど・・・
by (2009-01-22 08:30) 

博多ちわわ

アッシー様、全く買う気がなかったアルバムです。理由1は、ガンズをそれほど好きではない。理由2は、昨年末から1月にかけて、車の修理、TV購入、PC購入などが続き、NO MONEY!だったためです。

しかし、アッシー様が褒めておられるならと、小倉に外出ついでに購入いたしました。(博多に帰るまでの電車内で聴けるよう、iPodではなく、CDウオークマンを持参)

感想書きます。

・・・ん?これは違うだろ??って。
どちらかというと、ブロンコビリー様や、亮様のコメントに同意です。昨日買って2回聴いただけなので、聴きこむほどに良さが分かってくるのかもしれませんが。

書き始めると長くなりますが、サウンドやテイストが変わったことは良しとして、ストレート・ロックの持つ飾り気のない高揚感が足りません。
テクニカルには良い曲なんでしょうけど、もっと雑でいいからガンガンやって欲しいなあと思います。
「それを求めるなら、別のバンドを聴けよ!」なのかもしれませんけど。
ドクター・ペッパーを飲みながら聴くと、また、ちがった味わいになるのでしょうか?
by 博多ちわわ (2009-01-24 09:52) 

アッシー映画男

To ブロンコビリー様、コメントありがとうございます。
お、やはりガンズ新作に微妙にご不満、ですね!う~ん、それも分かる!
しかし、HANOI ROCKS、そうでしたね!再結成までが17年。しかしメンバーがあんまり変わってないのにびっくりでした。マイケル・モンローの目が大きい--これ病気でしたね。寄る年波には勝てない??
アクセル商売上手論、鋭いかも。ロック界の商売上手といえば、ミック・ジャガー(優秀な経営者という意味です)、あとはオジー・オズボーン(家族を巻き込み系)だと思いますが、アクセルもそういえば凄いですね。ナイス・コメントっす!

by アッシー映画男 (2009-01-25 11:45) 

アッシー映画男

To 亮様、コメントありがとうございます~。そのお言葉からして、お好みは往年の名曲「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」方面ですかね!
たしかに、08年の新作は、あのテイストではないですねぇ。
ただし、今でも、”あれ”だったら、「・・・・・」という気も?な~んて思ったりします。
ワタクシの場合は、ガンズ・アンド・ローゼスに期待するもの限りなくゼロに近いぶん、素直に聴いてしまいました。音楽としては、17年前よりも、今回のほうが好みに近いですね~。
できれば、アルバム中盤の曲を、出し惜しみせずに(?)、前半に持ってきてほしかったかな?とも思いました。
ところで、ガンズの来日ツアーがあっても、ドタキャンが怖くてとてもチケットを買う気になれませんね~、そこは同じかあ!わははは。
by アッシー映画男 (2009-01-25 11:52) 

アッシー映画男

To 博多ちわわ様、うぉぉ、「どちらかといえば否定」のコメントが、ブロンコビリー様、亮様、博多ちわわ様、と3連発続きましたね!

うひゃ、博多様のまた的確な分析「サウンドやテイストが変わったことは良しとして、ストレート・ロックの持つ飾り気のない高揚感が足りません」とは、見事な評価ですね!
いただいたコメントの観点で、もう一度聴いてみると、やってるほうは「リフを入れたい」という気持ちがある一方、そのリフを支えるリズム隊やバッキング・サウンドは、手数の多いカチャカチャ系なのがさみしいですよね。
要するに、かつてのガンズの流れに乗るなら、キャッチー&アッパーで行って欲しいし、そうではなく、贅肉をそいだ筋肉質のへヴィ・サウンドを志向するなら手数を減らして低音重視。。。。今回のアルバムは、そのどちらでもない感じはします。
いずれにしても、ワタクシは「曲は良い」と感じました。プロダクションは残念ながら低評価。
まあ、この内容で、新たなリスナーを獲得を狙っているのかも?17年前のファンは、ま、いっか?と。なにせ「商売上手」のアクセルですから~~。
by アッシー映画男 (2009-01-25 12:01) 

まいまいこ

ガンズ・アンド・ローゼス、初耳でしたが、
度重なるドタキャン野郎であるとは
思わず「ファッキュー」と怒りモードでした。
(下品な表現ですんまへん)
ドタキャンされたファンに対して
返金やら対処を取らなかったんですかね~++

しかし性格の悪さとは裏腹に
アルバムの中身は最高とは
複雑なものですね。

10年も新曲出さないって月日経ち過ぎやろ!
あ、17年ですか。変わんないわ!いや経ち過ぎや!!
そりゃ怒るわ!! ジェシカ・アルバたんだって
普通にキレると思うわーw ジェシカたん無関係どぇす。

以上、どーしよーもないボケツッコミでした♪ww
by まいまいこ (2009-01-25 16:46) 

アッシー映画男

To まいまいこ様、度重なるドタキャンは、どんな立場の人間でも許されないですわなーー!ドタキャン後に、再度のコンサートを開催したようですが、観るほうにだって都合ってものがありますわな~。
いやあ、17年ぶりのアルバム、ってのも凄いですが、つい先日、その上をいくヤツらが登場しましたぞ。
CURVED AIRというプログレ・バンド、な、なんと、22年ぶりのニューアルバム!さらにワールド・ツアー!---もう覚えている人たちもいないでしょうがぁぁぁ~。
by アッシー映画男 (2009-01-25 23:08) 

AC/DC命

アッシー様、しかしこまめな新譜レビュー、頭が下がります。
ガンズですか?私は名前の通りAC/DC派なので、良い曲があるのは分かるのですが、迫力不足、ワンパターン不足を感じてしまします。この記事を読んでも、一番、心が動いたのは”ブライアン”の発言です。やっぱり、AC/DCがいいですね。。。。
全部同じ曲に聞こえながらも、AC/DCの新譜を家でかけ続けていたら、最近になってようやく、「おっ、ちょっと違うな」なんてのが分かり始めたこの頃です。
本記事とは関係有りませんが、2月にレイチェルヤマガタが東京ビルボードでコンサートやりますね。。。
ちょっと考えました。でも、高いから止めるか?と高いコンサートには絶対反対派なのでした。。。。
by AC/DC命 (2009-01-28 00:23) 

Yakoha

こんにちは。
私、ガンズは「ターミネーター2」の時に初めて知ったのですが、もう10年以上も前の話ですね・・・。実はスゴイ人達なのかな?聴いて見たくなりました。
by Yakoha (2009-01-28 22:56) 

アッシー映画男

To AC/DC命様、コメントありがとうございます~。やはり食いつかれたのは、ブライアン・ジョンソンの発言ですな!
レイチェル・ヤマガタ、いいですよね~。なんとも、いい感じのまったり感が、「大人の音楽」です。良く言えば独自の音楽世界、悪くいえば暗い・・・しかし、そこがいいのだ!
2月にコンサートがあるとはノーマークでした。情報ありがとうございます!ワタクシもチェックしてみますね。
by アッシー映画男 (2009-01-29 22:43) 

アッシー映画男

To Yokoha様、おお、そうですか、ターミネーター2にガンズの曲が使われていたとは、初耳でした。んんん、なにせ、ワタクシも、あまりガンズ好きではなかったしなあ、当時のワタクシは、ガンズなど完全「無視」だったようです。
ところで、ターミネーター2といえば、エドワード・ファーロングがジョン・コナー役でした。彼は、美形で良かったですよね。
ターミネーター3では、ジョン・コナー役は、若年寄のイケてないにいちゃんになっていて仰天しましたねえ~。
by アッシー映画男 (2009-01-29 22:48) 

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