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映画 「パブリック・エネミーズ」 ストーリーはベタだけど、やはりジョニー・デップはすごかった! [映画]

今更ですがジョニー・デップ主演「パブリック・エネミーズ」を拝見。12月中旬の公開ですので、そろそろ上映が終わります。そのためか、吉祥寺オデヲン座は、金曜夜というのに、観客がたったの8人・・・・

ガンバレ!オデヲン座!

まあ、それはよいとして。

ジョニー・デップさん。いまや、押しも押されもせぬ(死語?)大スターですよね~。でも、10年ほど前までは、二枚目の実力派だけど、妙な出演作ばかりを選ぶ「変わり者」イメージでした。私個人は、ハリウッドスターではない、そんなマイナー空気なジョニー・デップが大好きだったんですが・・・・。

「妹の恋人」「シザー・ハンズ」「デッド・マン」「ドンファン」「エド・ウッド」「ナインス・ゲート」「ラスベガスをやっつけろ」「フロム・ヘル」・・・・そして、ジョニー・デップといえば、この二本は、はずせない!

「ギルバート・グレイプ」(1994年)、ラッセ・ハルストロム監督との相性ばっちり。レオナルド・ディカプリオもよかった!人生ドラマの超名作、ですよね~。何度観てもこの映画は良いね!未見の方は、本日、即、観るように(大きなお世話?)。

そして「スリーピー・ホロウ」(1999年)。ティム・バートン監督、クリスチーナ・リッチ共演。凝ったゴシックホラーでありながら、ジョニーのコミカル面も光った、まさにマニアックな(?)名作!未見の方は、本日、即、観るように(またそれかよ!?)。

・・・と、「パブリック・エネミーズ」そっちのけの前置き、スイマセン。

パブリック・エネミーズ 2009年米 

監督 マイケル・マン 出演 ジョニー・デップ、クリスチャン・ベール、マリオン・コティヤールほか

パブリックP.jpg1933年、アメリカ、シカゴ。稀代の犯罪者、天才的な銀行強盗、社会の敵No1こと、ジョン・デリンジャーの破天荒な人生と、悲劇的な死までを描くクライム・ムービーです・・・・と書くと、「明日に向かって撃て」や「俺たちに明日はない」といった往年の名作を思い出す方もおられるでしょう。

そう、この映画は、現在に蘇った「俺たちに明日はない」であり、乱暴に言ってしまうと、「ただそれだけ」の感もあります。

銀行強盗団 VS FBI、の構図と展開からして、しっかりベタといえましょう。

大胆不敵で恐れを知らず、エキセントリックだが仲間を見捨てない「筋のとおった」悪人としてのジョン・デリンジャー(うーん、いかにも、という感じだ)。一方に、クリスチャン・ベール演じる、インテリ風なFBIの現場指揮者の奮闘がある・・・この「すべらない」設定にはもはやツッコミようがないよな。

新機軸(?)としては、ストーリーの軸に、ジョン・デリンジャーが愛した女ビリーをもってきたこと。2007年アカデミー主演女優賞を受賞したフランス人女優、マリオン・コティヤールが、めちゃくちゃチャーミングに演じています。

なにせ、映画後半、彼女をめぐって、ジョンとFBIの確執&駆け引きが過熱しますので、肝心の愛人役がイマイチだと盛り上がらないもんね。その点、マリオン・コティヤールは、美貌よし、芝居良しのナイスキャスティングです。(ラストシーンの「すっぴん」の彼女に、おお可愛い、と感動!)

パブリック1.jpg

ということで、映画全体として、劇的感動だとか、目新しさ、はそれほどありません。期待しすぎると肩すかしっぽいです。でも、私は楽しく拝見しました。やっぱり俳優の力でしょうねえ。

ジョニー・デップは相変わらず職人芸といえるほど、役になりきっていて、ジョンの複雑な性格を、絶妙に表現して退屈させません。なにせカッコいい!絶賛したいのは、FBI捜査官を演じるクリスチャン・ベールです。主役級のベールが、クールな演技で「脇」を固めたことで本作は、脚本以上の出来栄えになったといえましょう。

パブリック2.jpg

そう考えると、ジョニー・デップひとりだけを、前面に出しすぎてる映画ポスターには不満です。しつこいですが、この作品は、クリスチャン・ベールあってこそ、主役デップが光っているのであって・・・・プンプン!

パブリック4.jpg

蛇足をひとこと・・・個人的には、大作ではなく、低予算映画(あるいはマニアック系映画)での、イキイキとしたジョニー・デップが、やっぱり好きですね~~。・・・ということで、公開まじかの新作「Dr.パルナサスの鏡」におおいに期待するワタクシです!ふふふのふ。


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コメント 6

ジジョ

この映画。久々の正統派かっこいいジョニデ☆でしたね〜。
わたしもクリスチャン・ベールはもっと評価されていいと思います☆
「Dr.パルナサスの鏡」も楽しみ♪

by ジジョ (2010-01-16 12:27) 

Betty

年末の慌しさで、映画館へ行きそびれてしまった1本です。
DVDが出たら是非観たいです!!
by Betty (2010-01-16 19:27) 

アッシー映画男

To Betty様、コメント&nice、ありがとうございました。
是非、DVDになったら観てくださいね~。アクションやCGといった「映像」メインの映画ではないので、映画館の巨大スクリーンで観なくてもOKだと思います。
個人的には、吉祥寺オデヲン座に行っていただき、劇場売り上げに貢献してほしいところですが・・・・って、私は経営者かい!?
by アッシー映画男 (2010-01-17 09:27) 

アッシー映画男

To ジジョ様、コメント&nice、ありがとうございます~。
そうですね!正統派のカッコいいジョニデ、でした。仕立ての良いスーツやコート、それに帽子が良く似合うんですよね~。
映画後半、FBIに追われて、ボロボロになってさえもダンディ。
このあたりは、誰が演じてもこうなるわけもなく、さすがにジョニデの力量を感じました。

クリスチャン・ベールに1票いただき、ありがとうございます。
彼は出しゃばらずに(主役を食いすぎないで)、きっちり映画を支えているところが、脇役経験も豊富な俳優、という感じで、ジョニデとは違った意味で感動ですよね~。

「Dr.パルナサスの鏡」は楽しみですね。テリー・ギリアム監督らしい(?)ついていない映画人生を象徴する作品になってしまいましたが、転んでもただでは起きない、さすが!ですね。
by アッシー映画男 (2010-01-17 09:35) 

亮

低予算映画での、イキイキとしたジョニー・デップが、やっぱり好き!
同感です。
会社の同僚で、最近ジョニー・デップが好きになった女性がいるのですが、
以前のマニアックな作品をススメたら、イメージと違うと激怒してました。
いろんな役をやってる、やれるから、彼はすごいのに・・・  と思いましたね。
by (2010-01-20 06:49) 

アッシー映画男

To 亮様、コメントありがとうございます~。
いやーーー、ほんとそうですよねーーーー。

ジョニデ、といえば、マニアック&マイナーな10年以上前の変化球映画にこそ、バッチリはまってて最高ですよねえ(まあ、ギルバート・グレイプなどは、しごく「真っ当」ともいえるわけですが・・・)。

その会社の同僚の女性は、パイレーツ・オブ・カリビアン、とか、ネバーランド、のDVDあたりから彼のファンになったのでしょうか。
ちなみに、ジョニデでさえ、思いっきりすべった「ニック・オブ・タイム」や、「ノイズ」などは、かえってその同僚の方に受けるのではないでしょうか?
やめたほうがいいですね・・・さらに激怒しそうですから。
by アッシー映画男 (2010-01-20 19:48) 

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