映画 「ナイト&デイ」 トム・クルーズとキャメロン・ディアズのスター共演も、このテンポと脚本じゃあ・・・ねえ? [映画]
ワタクシのブログ記事は長い・・・と反省しきりの今日この頃ですが(ウソです)、今回はすっきりとまとめられそう、といいつつ書き始めると長くなるかな。スイマセン。
トム・クルーズとキャメロン・ディアズ、ハリウッドスターが約10年ぶり共演!という宣伝文句につられ”それなりの”期待をもって臨んだコミカル・タッチのアクションムービー「ナイト&デイ」であります。さ~てその結果は!?
ナイト&デイ 2010年米
監督 ジェームズ・マンゴールド 出演 トム・クルーズ、キャメロン・ディアズ、ピーター・サースガードほか
平凡な女子・・・ならぬ独身女性ジューン(キャメロン・ディアズ)は、空港でイケメン男性ロイ(トム・クルーズ)と偶然知り合います。同じボストン往きのヒコーキに乗り合わせ、ウキウキ気分のジューン。しかし、彼女が機内トイレに入っている間にロイは、他の乗客、CA、パイロット、すべてを射殺・・・。何が起きたかサッパリ分からず呆然のジューン。
不時着して爆発するヒコーキから、ロイに助けられたジューンですが、今度は彼女自身が謎の組織につけ狙われます。拉致されかけたジューンを間一髪で救ったのは、またしてもロイ。はたしてロイは何者なのか?ジューンにとっての騎士(ナイト)なのか?それとも・・・。
というわけで、この映画。
めまぐるしく変わる展開、北米から始まりアルプス、オーストリア、スペイン、南米・・・と世界を駆け巡る二人の冒険活劇です。元スパイのトラブルに巻き込まれる一般女性・・・という設定ですが「ボーン・アイデンティティ」「ソルト」のようなシリアス・ドラマではありません。
ずばり、コメディ。ケレン味たっぷりの確信犯的な荒唐無稽&無茶苦茶アクションなのであります。
それはそれで良い。主人公が死なないハッピー映画と割り切れば、ハラハラドキドキはない分、ゆるい会話とギャグに身を任せ、しっかり苦笑いできるというもの。
しかし、そうだとしても、本作は基本、ダメ映画!でありまして・・・。
まずは、ダル~いテンポがいけません。のべつまくなし走ったり、騒いだり、撃ったりしてるから本来ならスピーディのはずなんです。ところが合間の「小芝居」がいけないんですよ。小芝居をまぶす割りに、説明すべきポイント(たとえば、敵に捕まったロイはどうやって脱出した?などなど)がオザナリになってる。あれ?あれ?と引っかかるので「気持ちが乗らない」のであります。
一刀両断で言っちゃうと脚本が雑だってこと。
絶体絶命のピンチに、なぜ余裕しゃくしゃくなの、トム君?圧倒的多数の敵からマシンガンで銃撃されまくる中でプチ・ラブシーン・・・いらねえよっ、そんなもん!そもそも、敵さんたちときたら、トム君&キャメロンの引き立て役でしかないので「撃って下さい」と言わんばかり。ゲームセンターの標的なみの撃たれ上手ですぜ。そこのおじさん、危ないから銃口の前に立たないでください~って「20世紀少年」のトヨエツかよっ!
コメディと割り引いても、あまりに緊張感なさすぎだって。少なくとも「敵(のひとり)は、もっと狡猾で手ごわく」しないとさあ。偶然にはじけて飛んだナイフに刺さってアギャー・・・ってギャグかよ?情けないよ。もう、お笑いのステージ観ているようだもんな(それも、出来の悪い)。
さらにツッコむと、トム君、キャメロンちゃんの行動に必然性が感じられないのもイタイ。とにかく、なんか雑で。ストーリーを進める都合、映画的な無理も多少は分からんでもないが、違和感がありすぎで素直に映画に入り込めないっす。あ~イライラ・・・。
自殺行為としか思えぬ「殴りこみ」を連発するロイ、ラストまで生きのびたのは奇跡でしょ。
ジューンがロイに心惹かれていく過程だって無理矢理はめこんだよう。ジューンが平凡女から「脱皮」する流れだって強引な印象がぬぐえない。こいつ、頭が狂ったのか?と思いましたぜ。
見どころをベタ連打せずに、しっかり伏線を作って「メリハリ」をつけてほしかった。ま、この手のスター映画(死語?)に何を言ってもしょうがない・・・のかあ。
とはいえ、本作の最大のツッコミどころは、ここです!
ピーター・サースガードが登場したとたん、悪党に違いない、と確信しちゃったぞ!キャスティング的にどうなのよ?それ。
だってえ、彼の顔つきと芝居が「フライト・プラン」の悪役のときと、全く同じなんだもん(ジョディ・フォスターに意地悪してたよな~)。
ピーターさんったら・・・この正直者!
蛇足ですけど、ワタクシ、トム・クルーズさんと同い年であります(自慢だぜ)。あのさわやか~な笑顔は、今後の人生のためにも、しっかり学ばねばならんなあ、と、素直に尊敬であります。あはは。
はじめまして。
オイラも観て来ました。
何本も映画をご覧になっていらっしゃる方は手厳しいですねぇ(笑)
男でありますが、単純にTom贔屓なので、比較的楽しめた一本でした。
TBさせて下さいませ!
by ひでくん (2010-10-07 02:54)
To ひでくん様、nice&コメントありがとうございます。
ブログ拝見いたしました。なかなか面白い映画ですが、「惜しい!」といったところでしょうか。
それにしても、トム君はやっぱりカッコいいですよね~。欧米人の48歳で、あの若々しさは凄いと思います。
キャメロンさんは、さすがに「メリーに首ったけ」の頃のチャーミングさは無くなってきましたね。
by アッシー映画男 (2010-10-08 19:22)
観ました、ナイト&デイ。
アッシー様のおっしゃるようにバタバタしてました。もっと面白くできるのに、イライラしたアッシー様のお気持ちが分かります。
トム・クルーズはさすがプロです、キャメロン・デアズもいいんですけど今回はもっと若い女優さんがはまったでしょう。ジェシカ・アルバとか思い切ってスカーレット・ヨハンソンが良いかもしれません。
ピーター・サースガードはこれからも悪役路線でいっちゃうのでしょうか?
by ふくずみ (2010-10-10 20:32)
To ふくずみ様、コメントありがとうございます。
ピーター・サースガードさん、「ニュースの天才」では花形新聞記者の捏造記事の「裏」を暴く、とっても良い役だったのに。
どこで道を踏み外したのか・・・切ないものがありますねえ。たしかに、悪人顔になってきたようです。
ジューン役は、キャメロン・ディアズさんでは新鮮味は無かったですね~~。
ジェシカ・アルバちゃんがピッタリだったかもしれません!少なくともキャメロンよりは。そうなると、トム・クルーズとの年齢差が問題かあ・・・と、なかなか楽しめるテーマですね。
by アッシー映画男 (2010-10-11 00:52)
こんにちは〜☆
ばかばかしい映画でしたね〜^^
機内で上映してたんですけどもう一度観る気にはなれず。。
でも、機内で観るには意外とちょうどいいかも?と思ったり。
by ジジョ (2010-12-04 12:02)
To ジジョ様、nice&コメントありがとうございます。
そうそう、機内上映向けのノーテンキ映画ですよね~~。
それにしても、こんな映画に出続けていたら、トムさんも、キャメロンも、映画ファンから見放されてしまいますよね・・・まあ、そんな心配してもしょうがないのですが・・・。
間違っても「続編」など無いことを祈りますよね。
by アッシー映画男 (2010-12-04 12:34)