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映画 「ドラゴン・タトゥーの女」 カップルで観てはいけないエキセントリックな作品・・・ルーニーさんがスゴイっ! [映画]

別ブログに掲載した記事を、ほぼまるごと転用する、とんだ”手抜き記事”であります。ああ、スイマセン。(別に謝らなくてもいいか・・・)

本日のテーマは、ダニエル・クレイグ主演の話題作「ドラゴン・タトゥーの女」です。いやあ、やってくれましたね~。見事!です。大好きだなあ、こういう映画。

ドラゴン・タトゥーの女P.jpgただし、未見の方に申し上げたい、「この映画を、カップルで観てはいけない」と。ダークでシリアスな内容は良いとしても、スクリーンに展開する性暴力、変質者、猟奇殺人のオンパレードに、女性はウンザリするのではないでしょうか?必然を感じる内容なので、それらのシーンも含めワタクシは高評価しますが、いずれにしても、異性や家族と一緒に観る映画ではないですね。ご注意を。

雑誌記者ミカエル(ダニエル・クレイグ)は、悪徳実業家の悪行について暴露記事を発表しますが、相手から名誉棄損で訴えられて敗訴。罰金支払で一文無しになった上に、職を失うピンチ。そんな彼に舞い込んだ”仕事”は、スウェーデンの大富豪一族に起きた事件の調査です。40年前に、富豪の孫娘ハリエットを殺した”犯人”を探してほしいというもの。ちなみに大富豪を演じるのが名優クリストファー・プラマーさん、いい味出してます!

殺人犯は一族(身内)のなかにいる。その確信のもと、ミカエルは怪しげな一族の面々を調査するうちに、やがて危険な猟奇の世界へ巻き込まれていく・・・というストーリー(まとめすぎかな?)。

こう書くと「ツイン・ピークス」「羊たちの沈黙」「ゴーストライター」といった”その手の映画”の良いとこどりかあ?な~んて思うでしょうけど、とんでもない。本作はそれらと一線を画す「ぶっ飛び映画」なんです。

ぶっ飛びの立役者はタイトルロール=”ドラゴン・タトゥーの女”であり、その圧倒的な存在感なんです。

ドラゴン3.jpg

背中一面に竜の入れ墨(ドラゴン・タトゥー)を入れたリスベット(ルーニー・マーラさんが大熱演!)は、精神病院に収監された過去をもつ、無教育な23歳の”異常者”なんです。異常者ですが、超人的な記憶力、推理力、行動力をもつ天才ハッカー。映画前半は「犯人探し」とかかわりがなく、彼女自身が、さんざん酷い目にあっちゃうのですが、ミカエルの助手としてハリエット事件の調査に加わるところから、俄然、輝きを放ちます。

最新007シリーズで主役を張る、主演ダニエル・クレイグさんがかすむほどに、強烈インパクトのヒロインです。いやあ、ベタな感想ですがほんとスゴイなあ。

ミカエル&リスベットのチームは、綿密なデータの調査・分析、そしてヒラメキにより、おぞましい事件の核心に肉薄していきます。暗いテーマに引きずられてテンポがにぶることもなく、良い意味で「ナショナル・トレジャー」みたいなサクサク謎解きっぷりが気持ちよい。

ドラゴン2.jpg

終始、落ち着いた演出ながら、畳みかけるようなドラマ展開にすっかりドキドキでしたねえ。ベストセラーの原作は読んでいませんけど、映画的に実~に、うまくまとめていますもんね。脚本、演出、脚色、撮影、そして俳優さんの演技がバッチリかみ合った成果です。

描かれている世界がなんであれ、キッチリ&綿密に作られてた作品は、それだけで高評価しちゃうワタクシなのであります。

   すぐれたものを認めないことこそ、すなわち野蛮である (ゲーテ)

と、名言を引用し、ちょっとエラソーな気分になってみました、ふふふのふ。

あまり書くと、未見の方の興味を殺ぎますから、この辺で記事を終えましょう。

おおっと、そうそう、”ドラゴン・タトゥーの女”=リスベットを演じたルーニー・マーラさんは、本作でアカデミー主演女優賞候補にノミネートされているんですよね、パチパチ。そして、受賞者の発表は2月27日(明後日)。ぜひ獲って欲しいなあ、オスカー!

ドラゴン1.jpg

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YaCoHa

私もコレ、一人で観るべき映画だと思いました。(笑;)
私には主演はリスベットの方のように思えました・・・。
by YaCoHa (2012-03-05 21:59) 

アッシー映画男

To 怪しい探麺隊様、niceありがとうございます。
by アッシー映画男 (2012-03-10 11:39) 

アッシー映画男

To YaCoHa様、nice&コメントありがとうございます。
いやホント、これは絶対に一人で観に行かねば・・・と思います。終映後、自分が「良かったなあ」と思っているのに、同伴者から「なんだよ、これ」と言われると(その可能性が高い)、ムカっときちゃいそうですもんね。
この映画もそうですが、ブラピとモーガン・フリーマンが出演していた「セブン」とか、「ソウ」シリーズとか、「ラストキング・オブ・スコットランド」とか、”痛い映画”は一人で観るに限ります。

あ、主演はリスベットですか、タイトルロールどおり、ってことですね。ある意味、ハリエットが主演とも言えますが・・・それはかなり無理ありますね。ふふふ。
by アッシー映画男 (2012-03-10 11:44) 

chiko

2度目まして。おすすめどうりキッチリ&綿密に作られた見事な作品でした。画がとてもきれい、建物がいい。謎解きとアクションと人間ドラマのバランスが良くて、テンポも良くて、長さを感じませんでした。
ただ、ダニエルクレイグがだめすぎませんか?リスベットを訪ねたシーンが彼のベストでした。それに比べルーニーさん、素敵!! できればこの先も前髪パッツン眉なしでいてほしい。
ハンドガンが似合う女優にも、名前があがっていて嬉しかったです。ロングキス&真木よう子さんもうれしい。グロリアを知らなかったので、見たいと思ってます。
諸々あってほぼDVDです。本作もです。ただ監督の解説がついているので、そこはちょっとお得でした。
by chiko (2012-10-05 08:34) 

アッシー映画男

To chiko様、コメントありがとうございます。
ダニエル・クレイグさん、「オレ、もて系オヤヂ」みたいな佐藤浩市さん的な何かを発散はしているんですが、ご指摘のとおり、かなりダメダメでしたね。
「隙だらけ」で「脇が甘い」あの攻め口じゃあ、インテリ系変態野郎に赤子の手をひねられごとし、なわけで、どうにもこうにもなりません。
リスベット無しのミカエルは、役に立たない管理職ってところでしょう。

この映画の名セリフといえばラストでリスベットがミカエルに聞く、「あいつ、殺していい?」で決まり、ですね~。
いやはや、ほんとに殺してほしかったです、あの悪党は。。。
by アッシー映画男 (2012-10-06 10:37) 

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