音楽 AC/DCのニューアルバムを紹介--しようと思ったけど。。。 [音楽]
久しぶりに音楽ネタを書こうと思います。
いま旬な音楽ネタといえば、AC/DCのニューアルバム「ブラック・アイス」なのであります。
結成35年たつも、衰えることのない激情・直情ストレート・ロケンロールの嵐!
驚異のマンネリズムが、心地よくツボを刺激する本作は、本年度ベスト1アルバムといっても過言ではありませんな。さすがは、アルバム売上総枚数1億4千万枚(!)という「化け物」たち。またもロック史に残る名作を作ってくれました!
--と感動しておったところに、さらに嬉しいニュース(ニュースといっても個人的な話)!
AC/DCのヴォーカリストであるブライアン・ジョンソンが、AC/DC加入前(1980年以前)に、在籍していた「ジョーデー」という英国バンドのセカンドアルバム(廃盤)をついに入手したのだ!これが欲しかったんだよね!ネット購入でもなかなか手に入らずフラストレーションがたまっていたのだが、数週間前に発見!もちろん即購入!
ジョーディー時代のブライアン・ジョンソン、AC/DCで披露する「金切声」と違った、「普通の」落ち着いた歌唱も聴かせてくれるんです。これが良い!
入手したアルバム(1978年頃?)の中では、2曲目の「朝日のあたる家」がサイコー~。もう是非、皆様に聴いてほしい!AC/DC好きな方もそうでない方も!
というわけで、肝心のAC/DCのニューアルバムのお話は、また次回に---おいおいっ!
さて「ロックは聴くよりも歌え!」ということで、昨晩、会社つながりのボケメンバー6名で、大森駅ちかくで宴会(鍋)の後、カラオケボックスで熱唱が繰り広げられたのでした。通称「かわいがりの会」、いやあ盛り上がりましたねえ。
てなわけで、ワタクシが、松浦亜弥および桜田淳子の曲を熱くシャウトしている様子を、添付しておきます。いやあ、ロックっていいですねえ。
ま、せっかくですから参加者の皆様の様子も貼り付けておきましょう!
個人的ネタが続いた今回ですが、お赦しを!
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音楽 ベース弾き語りにしびれる!エスペランサの音楽世界。 [音楽]
数日前。映画仲間のりかさんと、会社帰りに、三田のスペイン料理屋さんで食事。その日から始まった新メニュー「イベリコ豚のしゃぶしゃぶ鍋」をいただきました(写真参照)。いやあ、大満足の逸品です。とろける豚肉の素晴らしい味わい!かるく湯に通し、そのままでもOKですが、お店の特製ソースにつけると、さらに美味!ああ~、スペイン料理としゃぶしゃぶ鍋のコラボ。ステキー。
--というわけで、スペイン料理屋さんにちなんで、スペインつながりの音楽です。
今年のお気に入りの1枚、天才ベーシスト/ヴォーカリストのエスペランサのアルバムです。
エスペランサ、本名エスペランサ・スポルディングは、1984年アメリカ生まれ。英語とスペイン語のバイ・リンガル。容姿もかわいらしいのですが、その音楽に完全に惚れた!
ウッド・ベースを弾きながら歌うーー珍しいスタイルから繰り広げられる「歌」の魅力的なこと!
底流にあるのはジャズですが、ボサノバとポップスと、R&Bのテイストを加えた、彼女ならではの音楽世界が展開します。
いわゆる一般的な美声ではありません、適度な湿り気を帯びたプチ・ハスキーヴォイスですが、あるときは、心安らぐメロウな空気を醸し、あるときは、アル・ジャロウ風の高速スキャットでスピード感を表現。アレサ・フランクリンばりのソウルフルな歌唱まで聞かせる幅の広さは、まさしく変幻自在!といえましょう。お見事!
では実際のパフォーマンスをYouTubeでどうぞ!最初にインタヴューが1分30秒くらいはいってますので、演奏から聴くならインタヴューは飛ばしてね。
YouTube エスペランサの演奏 → ここをクリック
YouTube エスペランサ"She Got To You" → ここをクリック
スペイン語、英語を歌い分け、マイナー調な曲すら、そこはかとない明るさが漂う、そのポジティブ感で、すっかり幸せな気持ちになっちゃうんです。
とにかく、これだけの「歌力」は尋常ではないすね。
女性ジャズ・ヴォーカリストは沢山いますが、ジャズの伝統にからめとられ窮屈な音楽という印象を受ける例も少なくありません。突き抜けてない、というのかなあ。。
その点、エスペランサの「自由闊達さ」は実に気持ちが良いのです。逆に言えば、コンサバティブな「旧態」ジャズボーカルを聴きたいリスナーには、彼女は合わないかもしれない。
そうそう、本業(?)の彼女のベース演奏も素晴らしいですぞ。太い芯のある音色、確信に満ちたライン、ベースを聴くだけで価値十分のアルバムですよ。つい「上手い!」と声を出してしまいます。
彼女、もともとクラシック・ヴァイオリンを学んでいて、17歳でボストンの名門バークリー音楽大学に入学。ジャズを本格的に学んだそうです。3年後の20歳で、なんとバークリーの講師になったという俊英ぶり(同校の歴史のなかで最も若い就任だそう)。
なるほど、音楽にみなぎる「自信」「確信」は、才能だけではなく基礎をしっかり学んだ経歴にも関係しているのでしょうね。安心して聴いていられるのもうなずけます。
最後に、ウッド・ベースではなく、エレクトリック・ベースを弾いているステージをどうぞ!
YouTube エスペランサ"I Know You Know" → ここをクリック
素晴らしい音楽家、エスペランサ!!次回作が待ち遠しい~!
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音楽 バラードまつり やはりエクストリームか? [音楽]
出張が続くと、ブログの更新が、なかなかできないのが切ないです~。
ここ1週間、秋田、長崎に出かけました。秋田空港では、杉の木のキャラ「スギッチ」を見つけ思わず記念撮影しました。花粉症の人がみたら、ひっくり返りそうなキャラです。おおお。。。
さて、ワタクシの出張のお伴はiPod。最近は、秋ということもあり(関係ないか)、バラード曲をしみじみと聴くことが多いのですが、今日は、ついリピートして何度も聴きこんでしまう「極私的へヴィローテーション」なバラード曲をご紹介いたします。
まずは、Nightranger(ナイトレンジャー)の「GoogBye」。80年代を席巻したロック・バンドのひとつでありながら、ハードロックナンバーよりも、「バラード」の切り口で語られる彼ら。ジレンマの中で解散したわけですが、この曲、GoodByeは実によいです。
アコギのアルペジオの味がたまりません。そしてMTVの出来栄え。しみじみと80年代してしまう逸品。YouTube映像をどうぞ。
ナイトレンジャー「GoodBye」→ここをクリック
次。音楽天才集団である、エクストリームです。ハードロックで勝負したかった彼らに、念願の全米No1ヒットをもたらしたのは、意外にもバラード!なんとも皮肉な結果ですが、この曲は実に素晴らしいですね。ここでは、ヌーノ・ベッテンコート(若いなーー)の、あえてスーパーテクを封印したアコギの音色が冴えまくっています。サビのハーモニーにしびれる一曲!
エクストリーム「More than Words」→ここをクリック
次。これまた時代を感じさせるビックネーム、その名もまさにMr.Big!懐かしいね!チャラチャラしたイメージでアイドル的な売り方をされたこともあって、ロックキッズからは、「あれはキワモノ」と観られがちな彼らですが、実は腕は一流ですよ。ギターは、ワタクシが尊敬してやまないポール・ギルバート先生!テクニックを言えば、現役ギタリストの最高峰だと私は思います。
そして天才テクのベーシストのビリー・シーン先生!ヴォーカルは、業界一番の嫌われ者ことエリック・マーティン!---人間性は駄目でも、歌はうまいよな~。曲は言うまでもなく「To Be With You」!サビのコーラスに涙涙の名作です。おおっ、ここでも、アコギはいい味出してます!
Mr.BiG「To Be With You」→ここをクリック
3曲をご紹介しましたが、結論は「バラードの良否は、アコースティック・ギターで決まる」ってことかしらん。でも、ピアノ系のバラードもいいもんなあ。Terry Kathの「Tell Me」や、ジョー・ジャクソンの「Real Men」などピアノメインの曲も紹介したいのですが、またの機会にしましょう!
では、ワタクシは、これから、羽田に向かい、神戸に飛びます!神戸の中華街で昼飯食うぞーー!!
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音楽 ゲイリー・ムーアでいこう!! [音楽]
先週、品川区大井町の居酒屋「総本家 唐とん」で元同僚らと3人でゆるっと飲みました。
この「唐とん」というお店、東京23区で一番、安いのでは?という廉価ながら、なかなか美味なのです。今日はこの店を紹介したいくらいですが、一応、「映画と音楽のブログ」なんで、がまんがまん。。。
ちなみに、当日の写真(以下)、真ん中がワタクシです、「20世紀少年」の竜雷太を意識して、眉毛を逆八の字につり上げてみましたが、いかがでしょう?(どうでもいいか)。
飲み会で「サラリーマンNEO」というNHKらしからぬコント番組の話題が出ました。音楽好きのS氏(写真右)が「セクスィー部長のコントで、ゲイリー・ムーアの曲がバックに流れているゾ!」と熱く語りはじめたのです。
おおっ、ワタクシの体に衝撃が走りました。たしかにセクスィー部長(沢村一樹)が登場するとき、ゲイリー・ムーアの名曲「パリの散歩道」が流れている!
べたべたな演歌テイストから飛びだす、ギュイイイ~~ンと伸ばしまくりのギターサウンドが、セクスィー部長の画にあまりにピッタリなのでした。
ゲイリー・ムーア アイルランド出身 ギタリスト&シンガー 52年生まれ
てなわけで、テーマはゲイリー・ムーア様であります。それって誰?という皆さまに「パリの散歩道」を演奏する雄姿をYouTube画像でどうぞ!
ゲイリー・ムーア「パリの散歩道」(ライブ)→ ここをクリック
どうっす?演歌調ブルーズ魂炸裂の、渋い歌声と泣きのギターは?しびれませんか!?
もちろん、これはロックではありません。もともと、彼はバリバリのハード・ロック・ギタリストでしたが、なぜか80年代後半から急激に「非ロック化」したのです。
まるで、シュルレアリズム絵画の旗手キリコが、突如、アカデミックな古典主義に変貌したような。あるいは、アリスの堀内孝雄がいつの間にか演歌歌手になったとか---そうです、「転んだ」アーチストの事例は、枚挙にいとまがないですが、「ロックしなくなったゲイリー・ムーア」ほど残念なケースはないのです。
70年~80年代のロックするゲイリーは実にカッコよく、シン・リジーのアルバム「ブラック・ローズ」で彼の美点を堪能できます。盟友フィル・ライノットとの相性は抜群で、ゲイリーのギターからは、アイリッシュ・メンタリティに裏打ちされた絶妙のメロディが連発されます。
ギター・テクだけ見れば、彼以上のプレイヤーはいくらでもいるでしょう。しかし、独特の音色とメロディへの感情の込めっぷりは、ゲイリーだけのものであります。
ワタクシの大好きな、シン・リジーのアルバム「ブラック・ローズ」から1曲目を、YouTubeからどうぞ。この「安っぽい寸劇」まがいのミュージックビデオが、良い味を出していますねえ。
シン・リジ-「Do Anything You want to」→ここをクリック
って、おいおいっ!肝心のゲイリー・ムーアがほとんど写ってないぞ!?ボーカルのフィル・ライノット御大のお顔が邪魔で見えない?(それにしても顔が長いなあ、フィルは)
いまひとつだったので、次はゲイリー・ムーアの最後のロックアルバム、87年「ワイルド・フロンティア」の名曲をライブでどうぞ。
ゲイリー・ムーア「Over the hills and far away」→ここをクリック
どうです、全体を包みこむケルトな雰囲気、サビの単純ながらも力強い歌唱、そのあとのギターソロに、ビリッとしびれるのはワタクシだけでしょうか?
今日は、大好きなゲイリー・ムーアを脈絡なく紹介させていただきました。あーーー満足!
最後に、彼に言いたい、「少しは痩せろよな!」と!1987年と、2007年のアルバム・ジャケットを以下に並べてみましたが、20年で完全にメタボ変貌しています!アーチストは外見も大事ですから、っていうか、アルバムジャケットに顔のアップは載せないでよ!
皆さまもゲイリー・ムーア様を、ぜひ、応援して下さいませ。ハードロックする彼を、もう一度みたい!
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音楽 AVENGED SEVENFOLDの音楽と心意気に惚れた!! [音楽]
マニアックな音楽ネタ、いかせていただきます。すいません。
ロックに興味の薄い方には、以下の記事は、苦痛以外の何者でもありません。その場合は読み流すか、記事を閉じるか、ヨロシクお願いします(読んで欲しくないのかよ!?と自らツッコミ)
AVENGED SEVENFOLD(アヴェンジド・セヴンフォルド)
(アルバムタイトルもAVENGED SEVENFOLD、2007年発売)
数日前から、iPodで激ロック系を聴きまくってますが、改めて良いなあと思ったバンド、それは、AVENGED SEVENFOLDであります。ファンの皆様からすれば何をいまさら?、と突っ込まれそうですが、申し訳ございません--2007年発売時にCDを購入し、当時、数回聴いたものの食いつけず(体調のせいかな?)、CD棚に眠っていました。
今回、iPodにローディングし聴きなおし、実に素晴らしい!と感動した次第であります。おおおおお。。。
AVENGED SEVENFOLDは、99年結成のアメリカの若手ハードロック・バンドです。ちょい頽廃テイストを売りにして登場しましたが、ほどなく独自の境地を開拓し、すでに4枚のアルバムを発表済み。ワタクシが聴きまくっているアルバムは、現時点で最新作で、タイトルはバンド名と同じ「AVENGED SEVENFOLD」。
iPodに、LINKIN PARK、FOO FIGHTERS、BAD RELIGION、メロディアス・メタルと多数をローディングしましたが、その中で、なぜAVENGED SEVENFOLDに心惹かれるか、理由を考えてみました。
昨今のロックバンドって「どこかで聴いたような」懐かし感を前面に押し出し、あまつさえ、自分のルーツ音楽(元ネタ)を、リスペクトと称して堂々と公言しちゃう風潮ありますよね。たとえば、「俺たちはジャーニーが大好きさ。だからジャーニーっぽくなるんだよな。」みたいな。パクリへの言い訳かあ?みたいな?
(余談ですが、「ビートルズ」的な60~70年代テイストを織り込むのも最近のブームですね、否定しないけど、個人的には微妙です。それにしても「TOTO似」「AC/DC似」「レッド・ツェッペリン似」のバンドで多いですよネエ~~。)
そんななか、AVENGED SEVENFOLDのすごさは、いまだ「唯一無二の自分たちの音楽」を目指し、過去・現在のバンドとの差別化で勝負に出ていること!
当然、過去のアーチストの影響は、随所に垣間見えますが、それを消化しきったオリジナリティに溢れているのです。
まずは、その心意気に惚れた!!
そう、この「パイオニア精神」こそがロック魂だろっうて!
その結果、悪く言えば一貫性のない「何でもアリ」「ごった煮」みたいなところがある彼らですが、それも、アルバムを聴くかぎり「幅の広さ」になっているんですなあ。要素としては、デスメタあり、ストレートロックあり、HIPHOPあり、フォークありーーーー。
言葉で音楽を表現するのは不可能ですが、無理やりに、ご紹介すると---
アルバム冒頭で、脳の血管が切れんばかりにデス系声で「ウオオオオオオ~~」と唸りまくり、ザックザックのリフが加わるところなんぞラフなデスメタ風。
この調子で、無茶苦茶なメロディを叫びまくるのか?と思いきや、軽快ながら腹にどしどし響くドラミングと、骨っぽくも流麗なツイン・ギターに乗せて、一気加勢に歌がはじまります。
で、サビは、なんと!キャッと叫びたくなるほどの「美メロディ」が登場だあぁ。デス声どころか、力強いハイトーンヴォーカルで、がっつりと歌いまくる。(曲によっては「産業ロック」?ってなくらいの、しみじみ歌唱までご披露!)
そんな美メロに、クワイヤ風のバック・ヴォーカルを加味されては、思わず体毛が逆立つじゃねえかあ!
シンプル・ロックでは禁じ手ともいえる、ストリングスさえも飛び出し、感動を演出する!やるね!
うるっと感動させたら、テイスト・チェンジし、デス声でガツガツと攻めてくるたあ、面白いぜぇ!!
それにしても、この「分かりやすさ」「とっつき易さ」はどうなのよ?ずばり「曲がいい」の。口づさみたいくらいです。かと言ってジャーマン・メタルみたいな「べたべた泣きメロ」じゃない。(分かってもらえるかなあ?)
強いていえば良質のメロディアス・ハードロック!
サービス精神あふれる彼らの、「楽しく聴かせる」ことへの志向は、バラード・ナンバーでも一聴瞭然。いわゆる「パワー・バラード」ではなく、カントリー風のフォーク・ロックときたぜ!それも、「ありがちな間つなぎ」レベルではなく、曲もパフォーマンスもホントに良いんですわあ!
凡百バンドほど「シリアス」だの「クール」だのとさえずり、独善的に勝手な美学を押しつけてくるものですが、AVENGED SEVENFOLDには、そんな愚かさはありません。バランス感覚も素晴らしいのだ!
てなわけで、結論: AVENGED SEVENFOLDは、素晴らしいバンド!アルバムは捨て曲無し、手抜き無しの傑作である!
もしも、彼らの名を目にしたときは「おっ、これか?」と食いついてくださいませ~。
YouTubeより、AVENGED SEVENFOLDの映像と楽曲です。
afterlife → ここをクリック
Gunslinger →ここをクリック (映像はイラク映画がテーマの米映画「ジャーヘッド」です)
Dear God →ここをクリック (カントリーテイストのバラード曲です)
マニアックなネタで失礼しました~~。
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音楽 CRASH KELLYは、Tレックス好きなら泣いて喜ぶかも!必聴です! [音楽]
出張が続き、ブログ更新がおろそかになったワタクシです。すいません--って、だれも、お前のブログ更新なんて期待してないぞ--ってか!?自爆BOKE。涙。。。
出張中、ワタクシは、新幹線、ヒコーキで音楽を聴きまくるのですが、愛機iPod NANOに、ジャンルかまわず、音楽がごった煮状態で詰まっています。
先週は「ロック週」と位置づけ、若手バンドパニック・アット・ザ・デイスコ、ケイジャン・ダンス・パーティはいいなあ、と思いつつも、大御所AC/DC、ツエッペリン、フリートウッドマックも織り交ぜ、有意義な「出張音楽生活」を送りました。
で、ただいま極私的へヴィーローテーションのバンドがクラッシュ・ケリー(CRASH KELLY)であります。今日は、このバンドを強力に推薦したい!
彼らのルーツは、もろバレにTレックスです、ただブギ調を抑えたロックテイストが、どうやらワタクシのツボにはまったようです。
長くなりますが、70年代前半を席巻した、Tレックスのお話から始めます。
唐沢寿明、豊川悦司など豪華キャスト出演の邦画「20世紀少年」が劇場公開中でありますが、ロック好きはご存じのように、この題名、グラムロックの雄T.REX(Tレックス)の名曲「20th Century Boy」からとられています。映画予告編でも使われてる、アレです、アレ。
この曲73年発表ですから、35年前(!)ですかあ、いやあ、なつかしいなあ。「20世紀少年」の登場人物たちと同世代のワタクシ、当時、Tレックスにはまってました。
フロントマンのマーク・ボランの中性的な怪しい雰囲気、酔っ払ったような音程ふにゃふにゃのエロい声と歌唱--頽廃的でカッコよく、当時、小学生のワタクシはしびれました。
音楽はグラム・ロック。デビッド・ボウイなどを中心に、70年代のひとつの潮流になったジャンル。
でもTレックスの楽曲は、ブギー!なんです。ブギーーーー!!!(しつこい?)
ブギブギブギブギ~~♪。この小刻みな振動は、縦ノリでも、横ノリでもなく、強いて言えば、きざみノリ--でしょうか。うふ、我ながらうまい事言うなあ(自画自賛)。
Tレックスの名曲は、70年代前半に集中しています。
「20th Century Boy(20世紀少年)」はもちろん名曲です。CMによく使われるイントロ・リフは、ハードロック・メンタリティーを感じさせますが、その十秒後にはやっぱりブギ--とほほ。
一方、イントロからゆるブギを炸裂させる「Get It On」も良し。アンドレ・ブルトンのシュールレアリズム宣言も真っ青の意味不明ブギ「Metal Guru」は変化球?な名曲。曲にMetalなんてつけて、METAL GODことロブ・ハルフォードに締められなかったのか?
ワタクシの大好きなTレックスナンバーは断然、「Light Of Love」!世間的評価が低かろうと最高傑作だと申し上げたい!ゆったりしテンポの明るい突き向け感といったら、もう~っナイス~って感じぃ。短いイントロにつづくボランの甘い声「ラッ、ラッ、ラッ、ラッ、ラッ、ラッ、ラッ、ラッ、OH~、ラブリ、ライト、オブ、ラ~~ブ♪」、おおっ!!韻を踏んでいるぞ、なんて詩的なんだあ?
---って、これ、田中星児が歌うベイ・シティ・ローラーズ「ビューティフル・サンデー」の日本語カバーの「すば、すば、すばらしいサンデー~♪」みたいな?違うか。いずれにしても「素晴らしい」という単語を『すば』の箇所で切るかあ?「重いコンダラ」?
すいません、田中星児への突っ込みは余計ですね、Tレックスを整理しますと(あくまで私見)、
(1) Tレックスはすなおに良い。時代を象徴しつつ、時代を超えた何かがあった。 (2)ただし、ブギばっかりでいい加減に飽きた (3)名曲はあるが、反面、駄作も多数(特に74年以降)。
マーク・ボランが29歳で事故死したため、少ない名曲は伝説的な輝きを増し、ロック史に刻まれた、ともいえます。彼の死は残念ではありますが、音楽的には限界だったといえるでしょう。生きていても、全盛期を超える楽曲を生みだしたとは思えない。。。。
さて、ここから、本題のバンド、クラッシュ・ケリー(CRASH KELLY)です!
カナダの4人組のロックバンド。3枚のアルバムを出しています(日本では2枚が発売)。バンド名はリーダーのショーン・ケリーの名前から。
彼らの音楽は「現代風」ではありません。70年代、80年代の音楽にこだわっているのは一聴瞭然。Tレックスのグラム・ロック・テイストが支配的ながら、チープトリックのポップロックや、モトリー・クルーのストレートロック、それにKISSやスリー・ドック・ナイトのテイストも漂わせる、絶妙な匙加減の楽曲とアレンジです。
なにが良いかって、全体に、ポジティブな雰囲気が横溢していることです。聴いているとイヤなことも忘れるって!
サビのコーラスの、粗いライブっぽさが「それっぽくて」ワクワク。バッキング・ギターの、グリグリッ~ピヨヨ~ンって感じ(分かります?)のゆるいテイスト。そして、ここでギターが入るぞ、ってとこで、期待を裏切らずグイーンと突っ込んでくる感じ(これも分かります?)、いいですねえ。
全体に、シンプルでチープなんだけど、確信犯的に狙ってやってて、懐かしい音色と曲運びにはうれしくなります。70年代、80年代テイストの良質ロックで、Tレックス好きにはたまらない!
Tレックスは、変わり映えしないブギ曲を連発し、マンネリ化、低迷したわけですが、クラッシュ・ケリーは曲のバリエーションが豊富なので、その轍を踏まずに頑張ってほしい。
さすがにTレックスの名曲を並べられると見劣りはしますが、クラッシュ・ケリーの新作アルバム「ワン・モア・ハート・アタック」でも、彼らの引き出しが多いことは、よく分かります。
お薦め曲は、どうしてもTレックス調で恐縮すが、2曲目「Jenny Jet」。偉大なマーク・ボランへのオマージュあふれるブギー調の傑作。Aメロは、もろTレックスですが、サビでキャッチーなロック調に転じ、間奏のリードギターはTレックスには求めるべくもなかった、ロックのもの。
3曲目「Old Habit Die Hard」は前奏が、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」調のドンドコ、ドンドコ~で始まります。メロはポップ!キャッチーなスピード・チューン。明るく爽快です!この高揚感はなんだ!!
日本盤のボーナストラックの12曲目「One With The Show」が最高でしょう。モトリークルーのカバーですが、ブギーではなく「ロックを歌うマーク・ボラン」、ってな感じがいい!そうなんです!ワタクシがTレックスに求めて得られなかったもの、それがクラッシュ・ケリーにある!
クラッシュケリーが、Tレックスの「20世紀少年」を歌っている映像を、YouTubeで見つけましたので以下に張り付けておきます。→ここをクリック
久々にワタクシのツボにはまったロックバンド、クラッシュ・ケリー!是非是非、応援してください!
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音楽 アマンダ・ブレッカー 注目の女性ヴォーカリストのデビューアルバムは凄い! [音楽]
最近、旅(出張)続きでブログ更新さぼってましたぁ。。。明日から、北海道→福島県の旅。2週間後は鹿児島です。北から南から~旅は続く~ってかあ。とりあえず、明日は、札幌でお気に入りのラーメンを食うぞーーー。
さてさて、久々に音楽ネタです。
紹介したいアーチストやCDは、いっぱいありますが、今の旬は、ジャズ女性ヴォーカリストです。特に若手が素晴らしい!その中でも、お薦めの新人をご紹介していきましょう!
昨今は、若いくせに妙~に老練なボーカルを聴かせる「若年寄アーチスト」が増え、不満だったワタクシですが、今回紹介するアマンダ・ブレッカーは「若さ」を素直に表現してて、実に嬉しいのです。
それに、彼女、美人なのです!良い!そう、ジャズは聴くだけでなく観るものでもあるのだ!
アマンダ・ブレッカー 「HERE I AM」
新人ジャズボーカリスト、アマンダ・ブレッカーは、ジャズ・トランペット奏者ランディ・ブレッカーを父に、歌手・ピアニストのイリアーヌを母に、マイケル・ブレッカー(サックス、故人)を叔父に持つ、ジャズ界の超サラブレッド。
若干23歳にして発表のデビューアルバム「HERE I AM」は、親の七光りなんて関係ないわ!とばかりの才気あふれるものでした。(日本での発売は7月23日)
まず、CDを一聴し、ストレートかつ透明感あふれる歌声に、冒頭からビリビリッとしびれました。
あえてジャズっぽさを抑え、ポップス・テイストを盛り込んだコンセプトもGOOD。バックの演奏は外向的で爽快で、アマンダの歌声にイキイキとした活気を与えます。自作5曲に、カバー6曲を、英語とポルトガル語を織り交ぜて自在に歌いこなします。
特に冒頭1曲目の「SUNRISE」(ノラ・ジョーンズのカバー)では、初夏のビーチを思わせるような、AOR風の爽やかなイメージを満喫できます。
これがジャズかあ?とちょっと戸惑うかもね。ゴリゴリのジャズ・リスナーには受け入れ難い?
彼女の特徴は、前出のとおり、声質と歌い方。日本の音楽教師が気に入ること間違いなしの、癖の無い美声、それにフラットな歌い方です。起伏に乏しい無感情な音楽になりそうですが、どっこい、彼女の場合は決して無味乾燥にならず、端々で表れる、しっかり・しっとりとした抒情。。。
そこに加わるのは、全体に漂う「上品さ」というか「気品」です。
訓練では身につかない、ご両親から受け継いだジャズ遺伝子のなせる技でしょうね~~。いまあ、素晴らしい特質ですよ、これは!!
それにプロダクションの問題になるのでしょうけど、ジャズって、よく言えばスポンティニアス、悪くいえば「一発録りっぽい雑」なアルバムって、あるでしょう?ワタクシは、そうゆうのが苦手なんですよネエ。その点、アマンダの本作は、丁寧にしっかりと作られてて好感度が高いっす~~。
あえて注文をつければ、オーバー40のワタクシとしては、素直すぎる歌声も良いけど、多少、ドロッとした節回しも欲しい。まあ、どんどん成長していくであろう彼女のこと。そのあたりは、今後のアルバムに期待です。次回作を待ちましょう!
ぜひ、アマンダに、ジャズの古典スタンダードを熱唱してほしいものです!
さて、次回記事ですが、引き続き、若手女性ジャズヴォーカリストを紹介の予定です。アマンダとは芸風が全く違う、ポリー・ギボンズ(23歳にして、魔女のおばあさんのようなしわがれ声)と、エスペランサ(ベースを弾きながら歌う逸材)を、ご紹介します。正直、このふたりには完全にはまっております。
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音楽 女性シンガー、カーリン・アリソンの新作は、絶妙なボサノバアルバム! [音楽]
昨晩、ワタクシは年齢差20(とほほ)の若手社員3名と、川崎で、ステーキを食べ、ワインを飲んでグダグダだったのです。いやー、楽しかったあ。(若い皆様、ワタクシのクドイ話をしっかり聞いてくれて、ありがとね!)
飲んだメンバーの一人が、ジャズ好きで(写真左の女性)、大変に嬉しくなったワタクシ。キース・ジャレットのゴルトベルク変奏曲の話が通じる20代がいるとは驚き---てなわけで、ただいま、気分がジャズ状態なので、急遽、映画ネタを延期し、ジャズネタを書きます。(ちなみにワタクシは、写真の右から二番目--って、どうでもいい説明ですが念のため)
さて、今日ご紹介するのは、女性ジャズ・シンガー、カーリン・アリソン(Karrin Allyson)のニューアルバムです。
イマジーナ by カーリン・アリソン 2008年発売
カーリンのヴォーカルの良さは、ちょっとハスキーでいながら、暖かく柔らかい声質、そこに加えて安定した大人の歌唱でしょう。
スタンダード・ナンバーをしっとり歌い上げる一方で、スウインギーな曲では、一転し、リズミカルな歌唱を聴かせてくれます。
まずは、YouTubeで見つけたカーリンのステージをご覧くださいませ。→ここをクリック
飛びぬけた個性がないとも言えますが、逆にいえば、どの曲も「はずし」がありません。過去のアルバムのほとんどが、日本では、廃盤か生産中止なのですが--全く納得いきませんね。
さてニューアルバム「イマジーナ」です、彼女の11枚目のリーダー作。ブラジル発祥の音楽ボサノバの生誕50周年を記念した、ジャズ・ボサノバ・アルバムなのであります。
彼女は、英語だけでなく、現地語であるポルトガル語でも歌っているのですが、それがアメリカ人とは思えないほどツボにはまっています(ポル語は短期、猛勉強したようですが)。歌手というのは、実にたいしたものだなあ、と感心しますね。
アルバムを聴いた感想は、良い意味で「予想通り」の気持ちの落ち着く作品だなあ、ということです。
彼女の長所であるソフト・ヴォイスを活かした正統派の歌唱は今回も健在。ワクワク・ドキドキしたいリスナーにお勧めしませんが、地味だからこそ、何度も繰り返し聴きたくなる佳作といえましょう。(ま、ボサノバという音楽ジャンル自体が、控え目ではありますがね)
ボサノバ・ファンはもとより、ジャズを愛する方、特に女性シンガーに興味のある方に聴いてほしいアルバムです。
次に、カーリン・アリソンの過去の作品から、個人的に、絶対お勧めの1枚を紹介します。
2002年発表のアルバム「バラード」であります。「ジョン・コルトレーンに捧ぐ」とのサブタイトルで分かるように、天才サックス奏者、ジョン・コルトレーンの名盤「バラード」の収録曲すべてを、同じ順番にカーリンが歌いあげる、という好企画なのです。
一曲目は名曲「SAY IT」。コルトレーンは前奏なしで、冒頭からサックスのメロディを入れましたが、カーリンも同じアプローチです。CDをかけたとたん、SAY IT~♪と、ゆったりしたハスキーヴォイスが響くのです。低めの声の、その節回しの素晴らしさ!最初の2語でゾクゾクっとし、それだけで完全に彼女の歌の虜です。
カーリンの歌声を聴きつつ、つい、コルトレーンのサックスプレイを脳内トレースしてしまいます。むろん、一方が他方より良い悪い、の次元ではなく、どちらのアルバムにもアーチストの個性が刻まれた名盤だなあ、と実感。全曲聴き終わったときには、あなたもカーリンのファンになっていることでしょう!
カーリン・アリソン、最新アルバム「イマジーナ」も良いですが、個人的には旧盤ながら「バラード」かなあ。機会があれば是非!
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音楽 ジャーニーが熱い!アジア人ヴォーカルでの新作CD、そして、あのkevinは? [音楽]
ジャーニーについて、書かせていただきます。
松本伊代の「センチメンタル・ジャーニー」ではありません。
THE ALFEEのアルバム「JOURNEY」でもありません---って、しつこいかあ?
30年の歴史を誇るアメリカン・メロディアス・ハードロックの雄「ジャーニー」であります。(楽曲のキャッチーさゆえ「産業ロック」と揶揄されもしましたが)
えっ?いまだにジャーニーなんてやってたん?--と驚いたアナタ、甘いですねえ。
たしかにジャーニーの黄金期といえば、70年代後半~80年代前半です。稀代のヴォーカリスト、スティーヴ・ペリーを擁しメガ・ヒットを放ちまくった頃です。(ワタクシのようなオールド・ファンにとってジャーニーといえば、この時点を指す)
「登りつめると落ちるだけ」なのがロックの世界。80年代後半に活動停止→90年代に復活するもスティーヴ・ペリーは正式脱退します。「ジャーニー=スティーヴ・ペリーの歌唱(&楽曲)」と認知されたバンドにとって、彼の脱退が、いかに大きなダメージだったか想像に難くありません。
その後、スティーヴ・ペリーに似た声の、スティーヴ・オージェリー、ジェフ・スコット・ソートをヴォーカリストに立て、ジャーニーは活動を続けていきます。
しかしペリーの抜けた穴は大きく、ハッキリ言って、往年のケミストリーは望むべくもない「フツーのバンド」に堕したといえましょう。
気がつけば、すでに、オリジナルメンバーは2名のみとなっていました。
こうして「ジャーニーは過去のバンド」とみなされる昨今でしたが、さ、ここからが本題です。
昨年「ジャーニーに、アジア人のヴォーカリストが加入!アルバム制作開始!」のニュースが飛び込み、ワタクシ、仰天しました。
新ヴォーカリストは無名のフィリピン人アーネル・ピネダ(40歳)。
外見は、元サッカー選手の北澤豪(ヴェルディ川崎)。ジャーニーのフロントマンというには、ちょっと違うんでないかい?
いわゆるオメガトライブのヴォーカルが、杉山清貴から、カルロス・トシキに変わったような(この喩え、かなり違う?)。
とにかく「聴かねば何も語れん!」とばかり、ニューアルバム「レベレーション」、会社の同僚から貸していただき拝聴です。
(注: 題名はレヴォリューションではなく、REVELATION=新事実、黙示、啓示です)
結果---笑えました。
見た目は北澤豪でも「歌」はスティーブ・ペリーそのもの。
コロッケなみの「モノマネ芸」(失礼)です。
CDは2枚組で、1枚目が新曲、2枚目はスティーブ・ペリー時代のジャーニー・ヒット曲のセルフカバー集、です。
それを東洋人、北澤豪、じゃなく、アーネルが歌いまくります。
聴きすすむほどに、スティーブ・ペリーにマジそっくりだあ--って、大うけです。伸びのあるヴォーカルですが、低音から高音へ声を張り上げる「まくり」部分が瓜二つ。CDの持ち主いわく「がなり方」がそっくり。
要するに新ヴォーカルで「新しい個性」を打ち出すのでなく、歌声ソックリさんを加入させ「黄金期を再現する」という凄い戦略です。(まあ、それを否定するわけではありませんが、なにか寒いというか。。。)
本作の問題はむしろ、歌以外の部分しょう。まず「今どきの録音とは思えない音の悪さ」が気になってしょうがない。ドラムスに全然グルーヴ感がないのも不満です。現ドラマーを、黄金期の職人、スティーヴ・スミスと比較するのは酷ですが「高校の学校祭かあ?」と思わせる、ペケンペケンと「気の抜けたドラミング」はどうしたことだっ??
ジャーニーのニューアルバムというより「ネタ」として購入すべきっすね、これは。それなら十分に楽しめますよ。
さて、ここからは、よりマニアックなネタです。
ジャーニーの新ヴォーカリストには、有力な他候補がいたのです。それはだれ?
90年代半ばに、ロス・バァロリー(b)、グレッグ・ローリー(Key)、スティーヴ・スミス(Ds)といった元&現ジャーニーメンバーがザ・ストーム(The Storm)というバンドを結成します。
そのザ・ストームのヴォーカリストケヴィン・チャルファントが「噂」の有力候補だったのです。
ザ・ストームの2枚のアルバムに対し「ジャーニーより良い」というレヴューもあったくらいです。
ケヴィン・チャルファントは、スティーヴ・ペリーにそっくりな声質とヴォーカル・スタイルを持っておりますが、声の力強さ、芯の強さも併せ持っているのが強みです。
多くのファンが「復活ジャーニーのヴォーカルはケヴィンだろう」と思いこんでいたでしょう(なにせ、ザ・ストームには元&現ジャーニーメンバーが3人もいるわけですから)。
そんな背景があり、ジャーニー「Revelation」が、無名の東洋人ヴォーカリストで録られたと聞いて二重にビックリしたわけです。
なぜ、ヴォーカルはケヴィンではないのか?
この不満を吹き飛ばすアルバムが登場です!
今年発売(輸入盤のみ)のケヴィン・チャルファントのソロ・アルバム「FLY 2 Freedom」です。
これが、なんと(!)、全曲ジャーニーのカバーなのです。
ご本家ジャーニーのニューアルバム(のCD2枚目)に対抗するごとく、ペリー時代の名曲をこれでもか!と繰り出してくるのです。
一曲目は名刺代わりの「Don't Stop Believin'」、圧巻は2曲目「セパレート・ウエイズ」そして「Who's Crying Now」と流れ込み、後半には「Lights」そして大ヒット曲 「オープン・アームズ」---。
こちらは全く笑えない、どころか、おおっと唸ってしまいました。パーマネントなバンドではないので、バックは無難すぎとも思えますが、とはいえ、水準以上です。
ケヴィンの歌唱力が抜群に活きて、音良し、ノリ良し、の感動的な作品なのであります。
ジャーニーのカバー曲だけで比較すると、「本家ジャーニーのニューアルバム」と、「ケヴィン・チャルファントのソロアルバム」なら、ワタクシは、後者(ケヴィン)をとりますね!
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音楽 ロドリーゴ・イ・ガブリエーラを聴けっ!アコギ好きは必聴!しびれます! [音楽]
久しぶりに音楽ネタに行きまーーーす。紹介したいCDやバンドは、山のようにあるのですが、今日は、ちょっと変わったユニットでいきます。
ヴォーカル無し、アコーステイック・ギター(以下アコギと略記)2本を、超絶技巧でハモリまくるメキシコ出身の二人組、ロドリーゴ・イ・ガブリエーラをご紹介しちゃいますね。うっふっふ。。
アコギ2本のユニットは地味ながら根強い人気がありますよね。でも、ゴンチチ、みたいな「癒し系」「ゆったり系」をイメージしがちではないでしょうか。
ところが、ご紹介するロドリーゴ・イ・ガブリエーラは、メタルバンドの経験もあるだけにアグレッシブ、スピーディで熱情炸裂なんです。CDだけ聴くと、アコギ2本だけと思えない音の密度と迫力にビックリすることでしょう。
やってる音楽は、フラメンコをベースとし、ロックやジャズの要素を織り交ぜた独自の雰囲気ですが、ギターの弦とボディを叩くパーカッション効果で、たった二人の演奏者、それも楽器はアコギだけなのに、ビック・バンドのようなスケールの広がりを感じさせます。
ヴォーカルがいないのに、熱い「声」が聴こえてくる----、一聴して、ガツーーンとやられましたね。
ま、百聞は一見にしかず、ということで、YouTubeの映像、「観て」ください!ライブですが、まずは、スピード・チューンを二曲です。
曲「TAMACUN(タマクン)」 → ここをクリック
曲「DIABOLO ROJO(ディアブロ・ロホ)」→ここをクリック
どうです?すごいでしょ?ガツガツと攻めまくる高カロリー・プレイ。観客のすさまじい盛り上がりも納得です。
でも、彼らのプレイは、それだけじゃありません。次のレッド・ツエペリンの名曲「天国への階段」の演奏では、繊細さも見どころです。
曲「STAIRWAY TO HEAVEN(天国への階段)」→ここをクリック
さて、これらの曲が収録されたスタジオアルバム(今年3月発売)「激情ギターラ」は大人気だそうですよ。私はCD+DVDの二枚組を購入しましたが、彼らは、「見る」のも楽しいので、個人的にDVD付きをお薦めしますね。(しかし、CD邦題「激情ギターラ」というのは、どうなのよ?。。センス悪いよな~)
ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ、注目のアコギ・ユニットです!次回作が楽しみです!!
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