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映画 「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」、バカバカし過ぎて嬉しくなる?なぜだ? [映画]

サイテーでサイコーの、ナンセンス・コメディのご登場!パチパチ!!

ブラックユーモアや、下ネタ系のお笑いが苦手な方には、お薦めしません。ただ、この手の映画を受け止めてこそ、真の映画ファン(?)と思いますがね~って、上から目線かよ!

トロピック・サンダー 史上最低の作戦 2008年米

出演 ベン・ステイラー、ロバート・ダウニー・Jr、ジャック・ブラック、ニック・ノルティ、トム・〇〇〇〇、ほか

今年の上期、アメリカで収益4週一位の「ダーク・ナイト」を、トップの座から引きずり落としたのが、なんと、このコメディ! ストーリーの説明が面倒なので、YouTubeの予告篇をどうぞ!

 

予告篇でおわかりのように、本作を表すなら「バカバカしい」の一言に尽きます。

ベン・ステイラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニー・Jr、いずれ劣らぬ個性派で、飛ぶ鳥落とす勢いの俳優です。彼らを集めたならハートウオーミングな感動作にも出来たはず。。

にもかかわらず、あえて下品でブラックな笑いに徹したのは(皮肉ではなく)素晴らしい見識です。

トロピック1.jpg 

「プラトーン」「プライベート・ライアン」「地獄の黙示録」「ランボー」など有名作品のパクリシーンの節操の無さも、うれしい限りです。流れを無視した必然性のないギャグ(特にジャック・ブラック)でさえ許しちゃいます!

笑えるの?と、聞かれると、実に微妙っすね。ハッキリ言って、大笑いは無理ね。せいぜい、ニヤリ、くらいかなあ。うむむ。

ワタクシはギャグの切れより「昨今のハリウッド俳優事情」のパロディ(?)に注目しました。

たとえば、落ち目のアクション俳優(ベン・ステイラー)。かつては、ヒーロー物で一世を風靡したものの、人気シリーズも5作目となると観客からすっかり飽きられてます。

つい、ブルース・ウイリスの「ダイ・ハード」、シルベスター・スタローンの「ランボー」「ロッキー」を連想しちゃいました。大ヒット作の続編って、つまらなくなってく反面、仕掛けはエスカレートし、観ているこっちがドン引き、ってありますよね。ところが、作る側は諦めないんですよ、二匹目、三匹目のドジョウを~。とほほ。

さて、件のアクション俳優、復活を賭け路線変更、シリアス人間ドラマに挑戦です!精神障害者を「アイ・アム・サム」のショーン・ペンよろしく、だ、だ、だ、大熱演しますが(この演技、笑えます)、酷評と冷笑を浴びせられ撃沈です!

ここで思い出すのは、ラブ・コメ・イメージから脱却しようとサスペンス「イン・ザ・カット」に出演して、無残に散ったメグ・ライアン!あの映画は素直に酷かったなあ!そういや、ハリー・ポッター・シリーズのラドクリフ君も将来が心配だなーーーって、ま、いいかあ。

”落ち目俳優の悪あがき”--いい感じに描いているんですよ、「トロピック・サンダー」は。

トロピック2.jpgトロピック3.jpg

もう一人の主演とも言えるロバート・ダウニー・Jrもいい!!アイアンマンが記憶に新しいチョイ不良風俳優です。彼が今回演じたのは「アカデミー賞5回受賞の、過剰な、なりきり演技派俳優」。なにぜ、役のために皮膚移植して黒人になっちゃうし~、しゃべりまで黒人風に変わるし~。その人種ネタ、まずいんじゃない?と心配になりますが、どこ吹く風です。

バカみたい!と思うでしょうけど、映画出演のたび、体重を20kgも増減する最近の演技派俳優をおちょくっている、とも言えます!

アカデミー賞を狙うなら体重を半分か倍にしろ!って言われるらしい。ウエイト調整俳優といえば、「レイジング・ブル」のロバート・デ・ニーロ(体重数十キロ調整)、「マシニスト」のクリスチャン・ベール(ガリガリに痩せた)、「モンスター」のシャリーズ・セロン(これでアカデミー賞受賞、ぶっくり太った)、「ブリジット・ジョーンズの日記」のレニー・ゼルヴィガー。。体重だけではありません。暗殺者を演じるために、前頭部から髪の毛を抜いたジュード・ロウ。おいおいっ、そんなことしたら二度と生えなくなるぞ!!

日本だと、役に合わせて歯を抜いた田中絹代(古いなー)、頬を膨らませる整形手術をした宍戸錠(これも古いな~)なんていたねえ。

役者バカ」といえば聞こえは良いが、やり過ぎのヤツは「バカ役者」と呼ぶべきかな?

トロピック4.jpgトロピック5.jpg

「トロピック・サンダー」に話を戻しましょう!

この映画には名前がクレジットされてない超大物俳優が出演してます。ちょい出のカメオ出演ではなく、重要な役(暴言吐きまくりプロデューサー)をガンガン演じています。ハゲヅラ&メガネゆえ簡単に、あの俳優とは気付かないでしょう!さ、誰でしょう?

ふふふ、キャリアの最高の怪演(?)ともいえる、そこまでするかねぇ?、トム・クルーズさん---って、あれ?名前、言っちゃったよ!おいおいっ!!

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亮

この作品、観てないんです。
映画館で予告編を観ても、ポスターを観ても、何故か、心がブレーキをかけてしまうんですよね。
どうしようかなぁ・・・ と悩んではいるんですが。
こちらの記事を読んで、ますます悩むことになりそうです。


by (2008-12-07 09:07) 

アッシー映画男

To 亮様、
コメントありがとうございます!迷っておられるようで。。。
アドバイス、ほどではないですが、観るか観ないか、迷っちゃうとダメかもしれませんね~。ノリで映画館に入ってしまわないとガックリ度は格別かも。誤解を恐れずにいえば、この映画から「何かを得る」とか、俳優の新しい面を発見するとか、それは全く期待できませんので。

ただゆるく、ブラック、お下劣なギャグで、前時代的ともいえる芸風です。つまり「たまには、こうゆうバカ映画も観ないと!」っていう、おまけ気分で行くと、おおいに楽しめますよ。

記事には書きませんでしたが、ジャック・ブラック演じる、ドラック漬けの俳優。ジャングルで禁断症状が発症してヘンになりますが、敵のヘロインを吸いこんで復活!パワー・アップ!(ポパイのホウレンソウかよ!)これなんて、まるで麻薬容認で、いいのかあ?と突っ込みたくなります。

戦場で敵の攻撃にあって、内臓が飛び出すシーン。内臓がドロドロあふれだしてくるギャグ(?)などは、全然笑えません。

という、映画だと踏まえて観に行くと、全然あり!です。
ただし、トム・クルーズの演技は冗談抜きで必見でしょう!

ま、映画は観なけりゃはじまらない、ということで、まずは劇場へ!!
by アッシー映画男 (2008-12-07 09:53) 

ふくずみ

こんにちは。観ました”トロピック・サンダー”。
控え目なアッシー様と違って、私は、アリ×5、くらいの大推薦です。
ゲラゲラ笑っちゃいました。脇役のニック・ノルティ、笑えません?プロデューサーに一喝され飲み物をブッと吹いちゃうところでは、自分も飲んでたコーラを吹きそうになりました。
面取りされていない粗っぽさと、好き勝手に作った感じが良かった。ベンのエージェントやってるマシュー・マコノヒーも面白い。
あ、トム・クルーズって言っちゃいけないんですよ。
ハンニバルにゲイリー・オールドマンが出ていることも言っちゃいけないし。
by ふくずみ (2008-12-07 11:11) 

azm

ども。
 先日、「僕らのミライへ逆回転」で予告を見ました。
 こういうパロディが受けるのも、基の素材が多様だからなんでしょうね。アメリカのギャグにはついていけないことも多いですけど。

 そういえば、やはり予告編で、「その男 ヴァン・ダム 」もやってました。自身をパロッている自虐ネタ?!ちょっと痛過ぎる感じ。どうなんでしょう?引田天功のマジックにでもすがるかぁ?
by azm (2008-12-07 14:14) 

アッシー映画男

To ふくずみ様、
あははは!ふくずみ様は、思いっきり大推薦ですか!それもまた痛快ですねえ!
ありました、二ック・ノルティが、トムに一喝されるシーン。あれは笑いました。ニック演じる退役軍人、どうも怪しいなあと思ったら、予想どおりのパチもん野郎でしたねえ。あと小ネタですがロバート・ダウニー・Jrと水牛のツーショットが気に入ってます。---って、映画観てない人にはなんのことだか分からないですね、この辺にしておきましょうか。

ハンニバルのゲイリー・オールドマンは、どの映画情報を見ても堂々と名前が記載されていますよん。映画公開当時は、伏せてあったような気もします。なにせあのメイクだから。もう誰が演じても関係ないかも。

「猿の惑星」リメイク版の、ティム・ロス(猿将軍役)なんて近くないですか?へレナ・ボナム・カーターが、猿メイクでも、なんとなくわかるところが怖いですが。っていうか、マーク・ウオールバーグが「素顔で猿を演じるのか?」と思っちゃいました(うそです)。
あ、かなり脱線しちゃいましたね!
by アッシー映画男 (2008-12-07 23:07) 

アッシー映画男

To azm様、
「僕らのミライへ逆回転」のジャック・ブラックは良かったんですけどね、「トロピック・サンダー」の彼は、ただただ下品。ま、それもいいんですけど。

azm様が、その時に予告篇をご覧になった「その男 ヴァン・ダム」、かなりヤバいです~。ジャン・クロード・ヴァン・ダム、48歳!落ち目のアクションスターをセルフパロディにして演じてしまう、自虐どころではない危険な賭けに出ましたね!
「危険度」は、007のパロディで、堂々とボンド役で出演するロジャー・ムーアの比ではありませんね。

「その男 ヴァン・ダム」、いやがうえにも期待が高まる正月映画です。ヴァン・ダムも凄いけど、この映画を大々的に全国上映しようというユナイテッド・シネマの英断(?)も凄い。2009年1月に全国公開されたら、豊洲ららぽーと(江東区)併設のユナイテッド・シネマか、札幌のユナイテッド・シネマで即座に拝見する予定です(そこまで決めているとは、我ながら計画性に優れておるわい)。

さて、ヴァン・ダムつながりで、”最近観ないアクション・スター”を考えてみました。独断で選んだ「あのアクション・スターは今どこに?」を、インパクト順に並べてみました。

1位 : チャック・ノリス (アメリカのガッツ石松?)
2位 : ドルフ・ラングレン(ロッキー炎の友情でロシア人ボクサー熱演!)
3位 : トム・べレンジャー(山猫は眠らない、の能面演技に脱力!)

ヴィン・ディーゼルにだけは同じ轍を踏んで欲しくないです。せめてスティーブン・セガール路線(マンネリB級)でもいいから頑張ってほしいものです。
by アッシー映画男 (2008-12-07 23:30) 

コッスン

劇場内、結構ウケてましたよーー!!
私も笑った。
ハンニバルのゲイリーは、クレジットなかったのが
公開当時だけだったなんて初めて知りました。
メイソンバージャーがゲイリーといっても原形ないですから。
若いころのシーンで多少わかるかな?

猿の惑星のマークウォールバーグは
やはりみんな思いますよねー
人間役なのにサル顔って。

by コッスン (2009-01-30 22:00) 

アッシー映画男

To コッスン様、nice&コメントありがとうございます。
いやあ、この映画のバカバカしさ、サイコーでしたねえ。
こうしたブラック系の笑いは、日本映画はまだまだって感じですよね。
残念ながら、ワタクシが行った映画館ではバカ受けまでは無理だったようです~。無念。

ハンニバルのゲイリー・オールドマン、特殊メイクというよりぐちゃですもんねえ。いずれにしても「豚には食われたくない」ってことでしょうか~。
ゲイリーといえば、なんでもこなす俳優と評価されてますが、現バットマンシリーズの、正義の警官は「?」です。ダーク・ナイトで定着したけど、バットマン・ビギンズでは、「こいつ、いつ裏切るんだ?」と気が気でなかったです(おいおいっ!)。

猿の惑星のマーク君には、「やっぱり、君こそ猿でしょう」大賞を差し上げいですねぇ。
マーク君、ナイナイ岡村さんと競演するのも良いのでは?題名は「プラネット・オブ・ダブル・エイプ」、いや、「ダブル・モンキー」か?---と妄想は広がりますね~。
by アッシー映画男 (2009-01-31 12:50) 

コッスン

君こそ猿でしょう!!
ナイス!!
マークウォールバーグは、前はサルってイメージでしたが
インファナルアフェアを境に
いい感じに変わりました。(私のイメージ)
結構今、好きです。(爆)

ゲイリーは秘かに好きなのですが
やっぱドラキュラの不気味さと、ヴェートーベンのキレっぷりは最高で
でも私は内緒ですが・・・・
スカーレットレターのアーサーが一番好きです。
by コッスン (2009-01-31 16:14) 

アッシー映画男

To コッスン様、マーク君ネタで来ましたか!お見事だ!
インファナル・アフェアで、まじに良い感じになりましたねえ、彼。なんたってラストを締めていましたもの。紅白のトリは天童よしみだぜ、みたいな。猿顔なのに美味しいところを持っていくとは、大出世だ。
インファナル・アフェアで、最後にアレするなら、もっと早くになんとか出来なかったのかあ?という疑問はありますがね。
2年前の「ザ・シューター 極大射程」はマーク君の魅力爆発!
これでやっと猿から人間になった、といった感じでした。
が、「ハプニング」でまた猿に逆戻りか?
ダーウインの進化論をあざ笑うかのような、ヒューマン・ビーイングと、お猿さんとの間のピストン移動。どうなってるんでしょ?彼。

で、ゲイリー・オールドマン!
スカーレット・レターのアーサーとは懐かしいですねえ~。デミ・ムーアとゲイリー・オールドマンという、今だと絶対に企画が通らないキャスティングも懐かしいです。腹立たしいけど、ロジャー(ロバート・デュバル)も立つ瀬がないですわな。

ところで、「スカーレット・レター」といえば、韓国映画で、ハン・ソッキュ主演のを見たことありますか?ずばり、死にたくなるほど嫌な映画です。3、4年前に公開されましたが、映画が終わった時、劇場内には「恐ろしく嫌なものを観てしまった」空気が流れ、観客同士に負の連帯感が生まれました。
ちなみにホーソーンの緋文字とは、内容はかなり違います。
名前を失念しましたが、女優さんはこの映画に出た後に自殺して亡くなりました。いやあ、この映画に「出たら」死にたくなるかもしれません。
と、ネガティブコメントをしておきながらも、必見でございます!
by アッシー映画男 (2009-02-01 11:58) 

コッスン

アッシーさん!そのとおりですー!!
まさ「ザ・シューター 極大射程」これでやっと猿から人間になったですーー
インファナルアフェアと思い込んでましたが
ディパーテッドだったかもしれません。
とにかくマークのラストが、オリジナルと違い重要です。
うれしかったもん。

スカーレット・レターのアーサーデムズテイル牧師
超セクシーですーー
ロバートデュバル、キモかったですーー
ラストの娘パールのナレーションに涙がーー
最近またスターチャンネルでやるらしいです。
契約してないから見れないけどDVD持ってるのでいつでも見れるけど(笑)

ハンソッキュの見ましたよ、劇場で。
オチがレズでしたよねー、確か
トランクの中のシーンが、匂いはしないはずなのに
なんか血なまぐさく感じた記憶があります。
タイトル同じなのに
だんぜんゲイリーの作品の方が泣けます。
by コッスン (2009-02-03 17:44) 

アッシー映画男

To コッスン様!おお、マニアックに素晴らしいコメントです。
韓国版「スカーレットレター」、いやあ、トランクの中に一緒に閉じ込められた気分でしたね。教訓は「携帯は手放すな!」ってことでしょうか?

マーク君の映画は、ディパーテッドですが、オリジナルはインファナル・アフェアですから、もう一緒で良いでしょう。
いずれにしてもマーク君って、フツーの良い人の役より、切れ系の役のほうが似合いますよね!なにせ猿、ですから~~。

そういえば、イーサン・ホークも猿っぽいですよねえ?
by アッシー映画男 (2009-02-07 10:52) 

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