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映画 「アデル」 この映画を楽しめるとは、自分も大人になったなあ~と感慨ひとしお。 [映画]

ずばり「10年前の自分なら、絶対にガマンできなかった類の映画」です。

「アデル」を楽しめた自分に驚き、俺も大人になったな~~と感慨ひとしお。自分探しの映画だ!ブラボー!・・・って、そんな大げさなものではないすね。

何言ってるかというと、この映画、エジプトとパリを舞台にした一応アドベンチャーですが(予告編もそこを強調)、ふたを開けるとフランスらしい(?)ズタズタのユル~いコメディなのであります。

フランス人と日本人は別生物なのか?と思うくらい、随所にまぶされた小ネタ(ギャグ)は笑えません。主人公アデルの言動がトホホなのはまだしも、最悪なのは、脇役たちの超イライラ・テイストです。リュック・ベッソン監督らしいですが「タクシー」シリーズと同様、どいつもこいつも間抜けで目は節穴、エラソーで阿呆・・・。イタイです!イライラを通り越し、映画館にいることが苦痛です。

・・・と、書きたいところですが、冒頭のように意外にも、このズルズルを楽しめました。楽しめたというより「許せた」というべきか。越えられなかった壁をついに克服です!サッカーワールドカップのベスト8・・・じゃなくフランスのイライラ系コメディ映画を許容すること!

そこかよ!とツッコまれそうですが、数十年、映画ファンやってて良かったあ、と心底、嬉しくなりましたね。あはは。

アデル ファラオと復活の秘薬 2010年フランス

監督 リュック・ベッソン 出演 ルイーズ・ブルゴワンほか

アデルP2.jpg1911年。フランスの美人ジャーナリスト、アデル・ブラン=セック(ルイーズ・ブルゴワン)は、エジプトの砂漠にある王家の谷で、必死にミイラを探していました。彼女が狙うのは王のミイラではありません。王の「侍医」のミイラです。不幸な事故で植物人間となった妹を治療すべく、「古代エジプトの医学」に精通した医師を見つけようというのです。

宿敵(いかにも、というキャラ)の横槍を受けながらも、命がけで目的のブツを手に入れた彼女。次なるハードルはパリに持ち帰ったミイラを「蘇生」させること。

世間からつまはじきの天才科学者に協力を仰ぐつもりが、その科学者、アデルがエジプトに行っている間に「蘇生術」を試し、博物館のジュラ紀の翼竜の卵を孵化させちゃってました。

孵化した翼竜は空へ飛び立ち、パリの街を大混乱に陥れています。

ここからは、阿呆な登場人物の目白押し、物語はドタバタ度を急加速させます。もはや誰にも止められない~~。

翼竜騒ぎの収拾に乗り出す警部は「ピンク・パンサー」のクルーゾーなみのダメっぷり。翼竜退治にやってきた猛獣ハンターは超すっとぼけ。アデルに思いを寄せる博物館職員の情けないテイスト・・・。

死刑宣告された科学者を脱獄させようと、変装したアデルが刑務所に何度も潜入するくだりは、吉本芸人でなくても「いいかげんにしなさい!」と、終わらせたくなるユルユルっぷり。

なんだかんだで、やっと復活させたミイラは「ボク、医者じゃないよ」ときた。

どひゃーーー。どうにかしてよ~~。

アデル1(J).jpg

主人公アデルは、トゥーム・レイダーのアンジェリーナ・ジョリーのような派手なアクションを披露するでもなく、ドレスで着飾った気が強いだけのねえちゃんなのである。おいおいっ!

どーでもよい気分になったのに、意外や意外、ラストは(むりやり)落ち着くべきところに落ち着き「まあ、いいんじゃないの?」って感じになる。ある意味、すごい脚本ですな。

強いて見どころといえばハリウッド並みのCG映像でしょうけど、そこに金かけても、俳優たちのあまりにもベタ&古臭い芝居を見せられると、むしろ微妙な空気といえましょう。

ま、世の中にはいろんな映画があって良いわな・・・と、強引にまとめたところで、本日はチャンチャン!であります。

アデル5(J).jpg

 

アデル6(J).jpg

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がっちゃん

初めまして。
昨日私もこの映画を観たのですが、皆様の感想が見たくてググってみました。
アッシー映画男さんの感想が一番嵌りました。
なんだろ、映画通を自称する方の中には、配給会社から無料チケットもらったんでしょ。って言いたくなるような持ち上げた内容も多くて(まっそれも素直な感想かもしれませんけれどね)ちょっとゲンナリでしたが、ホント、私も最後までなんだかなんだ言いながら見れたし、自分で大人になったなぁ~と思ったしだいです。

最初からパロディだと思ってみたら、銃を持って獲物を狙うハンターは、ジュマンジに登場するハンターのように見えるし、組成したミイラはまさにC-3POだし、お宝を盗んだ悪党が死ぬシーンはまさにハムナプトラ・・・
まっいずれにせよ、フランス人のギャグのセンスは痛いですねぇ~
by がっちゃん (2010-07-08 16:10) 

アッシー映画男

To がっちゃん様、コメントありがとうございます。
この手のフランスのグズグズコメディは、どこにファンがいるのか分かりませんが、定期的に登場するので、きっとフランス人だけでなく、日本人にも、これが面白い、という方々はいるのでしょう。
記事にも書きましたが、かくゆうワタクシも、歳のせいか(?)、大人げないツッコミを入れるのもつまらないので、おおいに楽しむようになっています。
ストライクゾーンが広がりました。
とはいえ、褒めようとは思わないし、友人に薦める気にはなりません。

本編のあとに「おまけ」映像がありましたが、あまりのベタなボケに、絶句状態でした。
しかし、続編が来たら観に行ってしまいそうです。
by アッシー映画男 (2010-07-11 17:36) 

ことに

おっひさー!みたよみたよ、アデル。
あいかわらず、ファンキーなつっこみ入れてるじゃん、アッシーさま。
私なんかさ、映画観終わって、ファラオと復活の秘薬ってサブタイトルに、ファラオなんかやってたっけ?ってね。題名から違うだろって。

どいつも翼竜にかじられてろって。

アデル、てーと、やっぱイザベル・アジャーニだよねえ。
シリアスでイタイから、あっちのほうがNGかな?
by ことに (2010-07-12 21:48) 

アッシー映画男

To ことに様、どーもお久しぶり。
あはは、「どいつも翼竜にかじられろ」ってのは良いですね!
人間の俳優の芝居にはゲンナリでしたが、ファラオさんはいけてましたね?

イザベル・アジャーニですか~。「アデルの恋の物語」、あれは重かったですよねーー。今回の「アデル」はその反動かな?
by アッシー映画男 (2010-07-21 21:27) 

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