SSブログ

音楽 究極のチェロ・メタル軍団の最高傑作を!! [音楽]

前回紹介した「FRAT 戦慄の武装警察」。奇特にもTVで観た方々から、「B級じゃん!」と苦情が来ちゃいましたあ。どうする---スイマセン、これに懲り、自分が観てない映画は記事に書かないようにします。とほほほ。。。のっけからお詫びかよ!(個人的には、そんなに悪い映画とは思えませんがね)

今日は、気分一新で音楽ネタです。一筋縄ではいかないワタクシのお薦めハード・ロックCDを、ご紹介しましょう。

ワールド・コライド

 by APOCALYPTICA(アポカリプティカ)

2007年発売/ジャンル: チェロ・メタル

ご存じない方には、このサウンドは到底、想像つかないと思います。

APOCALYPTICA(アポカリプティカ)「チェロ3人+ドラマー1人」の四重奏バンドです。その構成で、なんと、バリバリのハード・ロック/へヴィ・メタルを演奏するんです。彼らのためにチェロ・メタル、という言葉ができたくらいです

インスト中心ですが、ゲストシンガーを加えたヴォーカル曲もあります。

クラシック教育を受けたフィンランドのチェリストで結成、93年のデビュー当時は、チェロだけ4名構成でキャリアが始まりました。すさまじい超絶技巧には驚きましたがチェロだけではパンチ不足が否めず、「何かが足りないなあ」という感じで感動までは至りませんでした。

彼らもそう思ったのか、02年のメンバー1人の脱退をきっかけに(?)、ドラムが加わり、現在の「チェロ3+ドラムス」構成に変身これで一気にハードロック感がアップし、一流バンドにも比肩しうる「本物」のメタル・バンドに生まれ変わりました

イメージは、チェロ3名がベース、バック・ギター、リード・ギターを分担し、弓を使ったクラシック的流麗な音色もあれば、ザクザクと荒々しくリフを刻むギターっぽいプレーもあり。果てはイングウェイ・マルムスティーンやリッチー・ブラックモアばりのソロも披露します(ほんとに、この音はチェロなの?とビックリ)。

世の中の凡百メタル・バンドなど吹き飛んでしまうほどの、ハードかつパワフルなサウンドには感服します。

で、07年発売のアルバム「ワールド・コライド」です。

全編、アポカリプティカのチェロプレーが素晴らしいのは言うまでもなし!寸分の乱れのない地に足がついたプレーの安定感に支えられ、ロックの激情を満喫できます。聴きとおすにはエネルギーがいりますが、この作品を聴いた後に「普通のロック」を聴くと、いかに軽く感じられることか。。。。

今回のアルバムは、ゲストプレーヤーが素晴らしいので以下に紹介しておきます。

2曲目「グレイス」はアポカリプティカが初めて「本物のギターサウンド」を加えた作品。弾くは日本が誇る(?)元BOOWYの布袋寅泰!町田町蔵を殴ってから見かけませんでしたが、こんなところで、こっそりと。。。悪い奴ですが、ギターの腕は一流。ロマンティック・テイストにしびれます(布袋ファンには物足りないか?)

3曲目は、仮面集団スリップ・ノットのボーカリスト、コリィ・テイラーが抜群の歌唱を聴かせます。凄い凄い!

5曲目「HELDEN」は、デヴィット・ボウイの「HEROES」を、ラムシュタインのディル・リンデマンがドイツ語で歌いますチェロの音色がブルータルな雰囲気を醸し出すなか、ディルの低音(低温?)歌唱が加わって、ラム好きも必聴の仕上がり。ちなみに、ラムシュタインは超過激ステージで有名なドイツ出身のダーク&重厚メタル・バンド。英語以外の言語(ドイツ語)で歌って世界的評価を勝ち得た稀有なバンドです。それだけ凄いってことですが。。

10曲目「S.O.S」は、成長著しい女性メタル・シンガー、クリスティーナ・スカビア(Lacuna Coil)をフュチャーしたバラード曲。良い!!彼女の声の透明感がチェロ・バックで引き立ち、雰囲気満点。ただし、サウンド的にはアポカリプティカらしい目立った面白さはないです(ボーカルに遠慮したかな?)。

まあ、そこらはインスト曲の方で堪能しろ、ということなのでしょうね、と納得です。

とにもかくにも、アルバム「ワールド・コライド」、素晴らしいバンドによる、素晴らしい企画、素晴らしい演奏、で、ここ数年に聴いたメタル・アルバム中でも最高評価を与えたい傑作でした。万歳!!!


<APOCALYPTICA/WORLDS COLLIDE 曲目>
01. Worlds Collide
02. Grace : feat. 布袋寅泰
03. I'm Not Jesus : feat. Corey Taylor (Slipknot/Stone Sour)
04. Ion
05. Helden : feat. Till Lindemann (Rammstein)
06. Stroke
07. Last Hope : feat. Dave Lombardo (Slayer)
08. I Don't Care : feat. Adam Gontier (Three Days Grace)
09. Burn
10. S.O.S. (Anything but Love) : feat. Cristina Scabbia (Lacuna Coil)
11. Peace
12. Ural (bonus track)
13. Dreamer (bonus track)

 


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 2

くっすん赤福

チェロ有り、女性Vo有りで今のHR/HMは多種多様なんですね。ちょっと驚きました。女性の歌う、HR/HMってのも聴いてみたいです。
最近、アーティストのドキュメント映画が無性に観たいという欲求があり
ザ・バンドの「スローワルツ」(題名教えて頂きありがとうございました。)あと、トーキングヘッズの「ストップ メイキング センス」他にも、もっと知りたい観てみたいと思いますが情報不足で・・・今度はこんな題目で特集お願い致します。
余談ですが、映画「トランスフォーマー」をDVDで観ました。正直「凄いな~」(ストーリーよりあのCGに)と関心しましたが、アニメ世代の自分としてあの変形シーンの擬音「ガチャ・ガシン・・・」には違和感有り有りでした!アニメ(私が小3の頃TV放映)は「シコ・カ・キコ」のたった三音で変形完了トランスフォーム!!
幼少の頃の友人達と遊んだ「トランスフォーマーごっこ」の記憶のまま本編を観たものだからギャップがありすぎて・・・まだまだ子供です。
とくだらない余談でした。失礼します。
by くっすん赤福 (2008-02-10 00:22) 

アッシー映画男

To くっすん赤福さん、 
いやーーー、ありがとうございます。くっすんさんの書き込みは、ワタクシのロック魂/映画魂を強烈に刺激しますねえ。返信書こうとおもいましたが、書き始めたら、すんごい長さになったので、コメント欄ではなく「記事」のほうに書きますね。
いやはやーーー、今後もマニアックな書き込み、ぜひよろしくお願いしますね。うふふふふふ。。。。
by アッシー映画男 (2008-02-10 05:27) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。