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映画 「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」、こんなウエンツに誰がした? [映画]

邦画を立て続けに3本拝見しました。苦笑い、感動、呆然---映画はいろんな体験をさせてくれますね!

今日は、ゲッ、ゲッ、ゲゲゲのゲーーーーッ(伸ばし過ぎ?)のウエンツ鬼太郎の劇場第二弾のご紹介!

ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌 2008年

ゲゲゲの鬼太郎ポスター.jpg出演 ウエンツ瑛士、大泉洋、北乃きい、田中麗奈、緒形拳、寺島しのぶ、ほか

ゲゲゲの鬼太郎だけあって、さすが、親子連れの観客が多かったです。

中年男性がひとりで鑑賞は---ワタクシだけかあ!?でも負けないぞ。「花より男子 ファイナル」に比べれば、なんのその。

さて、ずばりこの作品に点数をつけちゃいますが、切り口でかなり変わると思います。

ねずみ男(大泉洋)は100点」「映画そのものは80点」「ゲゲゲの鬼太郎として観ると50点」「主役(ウエンツ瑛士)の演技で観ると0点」というところでしょうか。

そう、映画そのものは、予想以上に、いいんですよお。

1000年前、残虐な人間たちによって、夫と子供を奪われ、洞窟に封印された妖怪、濡れ女(寺島しのぶ)。積年の恨みをはらすべく、現代社会によみがえり人々の魂を奪っていくのです。寺島しのぶは、実生活もさもありなん、の「恨みはらさでおくべきかあああ」な鬼気迫る演技で、ホント、怖い。

一方、鬼太郎(ウエンツ瑛士)は、濡れ女に狙われた女子高生(北乃きい)を助けたことをきっかけに、レギュラーメンバー(?)である目玉のおやじ、猫娘(田中麗奈)、すなかけ婆(室井滋)、こなき爺(間寛平)と、影の黒幕妖怪との対決へと向かいます。

ゲゲゲ01.jpg

ネタバレ承知で書くと、濡れ女をあやつる黒幕は、なんと!(というほどのこともないが)、妖怪ぬらりひょん(緒形拳)なのだった。もちろん、ラストは、鬼太郎VSぬらりひょんのガチンコ対決です。

「鬼太郎、なぜ人間に味方するのだ!?」と人生訓示、ならぬ、妖怪訓示を語る緒形拳。

さすがは日本映画界の重鎮、緒形拳だぜっ。どんな役も全力投球だっ、存在感と言葉の重みが違うぜっ

---とはならず、その、ひょうきん特殊メイクで語られても、説得力ありませんからーーーーっ。だめじゃーーん!!

緒形先生って、芝居がまじめなだけに、かえってヤバい空気を醸し出しちゃうんですよぉ。とほほほほーーー。

まあまあ、それは良いとして。

人類の果てしない傲慢さを指弾しつつ、ヒロインの自己犠牲精神の美しさ、さらに「愛」の意味を語る---本作は大人向けテーマがてんこ盛りなのです。そんな意味で、ちょっと甘いけど「映画自体は80点」を差し上げることにしました。

その一方で、おもしろ妖怪の活躍を期待した、お子様観客たちを襲うのは、妖怪以上に恐ろしい睡魔です。

事実、ワタクシの近くに座ってた、どこぞの子供たちは3人とも討ち死に(爆睡)---ううっ、涙。それでいいのか?鬼太郎?、てなわけで「ゲゲゲの鬼太郎への期待満足度は、50点かな?」と。(スチャラカ妖怪の活躍はアニメで堪能しろってことでしょう)

100点満点を差し上げたいのは、前作同様、ねずみ男役の大泉洋さん。というか、大泉洋のねずみ男・・・とにかく彼、なんの違和感もなく、ねずみ男そのものです。これほどアニメキャラを実写再現できる男がいるだろうか?

せこくてずるくて小悪党で、汚くって、でも不可欠なキャラ。芸達者な大泉さんがいきいき演じています。前作で、あまりに主役(ウエンツ)を食ったためか、今回は出番が少なめで残念ですが、それでも、ねずみ男の登場シーンは盛り上がります。素晴らしい!!

ゲゲゲ02.jpgゲゲゲ03.jpg

で、最後はドーーーンとダメ出しです、主役の鬼太郎を演じるウエンツ瑛士、あまりにもひどすぎます

常軌を逸した低レベル演技に、はじめはマイナス感動、最後はスクリーンに向かって拳が固くなりました。なぜ、ウエンツなのか?は教員採用試験の不正合格以上に真黒な謎、であります。(演技をさせたうえで決めたのかあ?そんなわけないよなあ)

そう、鬼太郎は小池徹平に演じてほしかったのである!

てなわけで、残念ながらウエンツ君については、評価「0点」とさせていただきます。

おっと、ヒロイン役の北乃きいは、とっても可愛いくて好感度抜群です。ウエンツより、よっぽど芝居も上手で(そりゃそうだ)、注目したい女優さんですね。

さて、どうでもよいですが、目玉のおやじって、鬼太郎の髪の毛のなかに入っていますよね。あんな「髪」など、ありえねえ、と思いませんか?ところがどっこいワタクシは発見したのです。目玉のおやじが隠れることのできる髪!その写真が下です。左に写っているワタクシのほうではなく、右のマネキンを観てください。うひゃーーー、すんげえアフロだわ。コントで「爆発したあとの人」みたいな髪でしょう、これなら目玉おやじも隠れられますね。

アフロ2008.jpg

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みその

わ!ゲゲゲの鬼太郎、予告通りに記事出ましたねっ!

私は観ていませんが、この作品をまじめに分析しちゃうアッシー映画男様のほうが、緒形拳よりよっぽどヤバいとも思いますが?

そうなんです、大泉洋さんは、ご存じと思いますが北海道の星!なのです。

彼は、北海道ローカルの番組から、どんどん名をあげ、いまや全国区のタレントです。札幌市民として鼻が高いのだ、フンフン!

この映画は観ていないので内容にはコメントできませんが、ウエンツ君が酷いのは理解できます。
周りを固める脇役が味のある人たちなので、それでなんとか救われてるって感じでしょうか?
またはCGの凄さでなんとか持ってる感じでしょうか?

寺島しのぶさんは、怨念ドロドロって役に、すんごく似あいそうですよね(笑)。ちょっと観たくなりました。

アッシー様の横のアフロ・マネキン、コントで、爆発した後の人そのものです。このマネキン使って、販促効果あるのでしょうかあ?
by みその (2008-07-26 12:22) 

博多ちわわ

アッシー映画男様、

この作品、観ました。
さすがに、80点はつけませんが、妖怪大戦争みたいに荒唐無稽だけではない、「テーマ」が貫かれておりました。
その点は、評価すべきですよね。

鬼太郎が、人間を助けることに無力感を感じ、悩んでいる姿、という前半は、お子様たちにとっては全く無用の伏線でしょうね。
話のテンポも悪く、中だるみしてましたから、お子様たちが熟睡するのも無理ないでしょう。

いずれにしても、個人的には前作以上に良かったと思います。

まとめは「ウエンツは酷い」「大泉洋は良い」ってことでしょうね。

今日は、こんなコメントでごめんなさい。

by 博多ちわわ (2008-07-26 13:00) 

azm

アッシー様。ども。
映画館で見ることはないでしょうが、おもしろさ伝わってきました。やはりウェインツではきびしそうですね。小池鉄平のほうが良いというのは慧眼と思います。
ポスターや予告だけでも、大泉洋ははまっているのがわかります。田中麗奈の猫娘も結構いい感じに見えますが。
そうそう目玉おやじは髪の毛に隠れているのではなく、鬼太郎の片目のくぼみ(片目はないはず)に納まっているので、アフロヘアでなくとも大丈夫ですよ。ご安心めされい。

by azm (2008-07-26 14:07) 

アッシー映画男

To みその様、
コメントありがとうございます。
今回のくいつきどころとしては、妖怪濡れ女、つまり、寺島しのぶさんの、「怨念がスクリーンからあふれ出る」芝居が白眉といえましょう。

ねずみ男が、ちょっとばかり、良い活躍をするのは、大泉洋ファンには嬉しいところでしょう。

是非、映画館で!とはお薦めしませんが、来年あたりTV放映されたときには観てくださいね。
by アッシー映画男 (2008-07-27 07:30) 

アッシー映画男

To 博多ちわわ様、
どうもですー。マニアックな書き込みの博多ちわわ様をしても、本作は、やはり絡みづらい映画だった、ということですね?

ウエンツは酷い、大泉洋は良い、という、一刀両断!のコメント、まったく正しいといえましょう。

そうなんです、お子様たちには途中のやりとりは厳しいですよネエ。あの「妖怪図書館」のシーンあたりから「中だるみ」が始まりましたよね。
もう少しテキパキした演出だったら、と残念ですね。
by アッシー映画男 (2008-07-27 07:34) 

アッシー映画男

To azm様、
そうですか!目玉のおやじは、鬼太郎の片目にはいっていたのですね?うわー、知りませんでした~。(そういえば、鬼太郎が生まれたとき、その片目がおやじさんになったのでしたね?違いました?)

そうなんです、ねずみ男もさることながら、田中麗奈の猫娘は、実にはまっていますよ~。ニャー!って叫びがピッタリです。失礼な言い方ですが、彼女、あんまり可愛くないところが、魅力ですよねえ。

次回の記事では、邦画続きですが、azm様も絶賛の「クライマーズ・ハイ」を書く予定であります。
by アッシー映画男 (2008-07-27 07:40) 

azm

To アッシー映画男さま。
ちょっと調べましたら・・・「原作では普段は鬼太郎の左目の空洞に入っている。アニメ版では髪の毛に潜り込んでいるよう変更された。」とのこと。アニメ化にあたっていろいろ配慮がなされたようです。「墓場の鬼太郎」から「ゲゲゲの鬼太郎」になったのも...

水木しげるの世界は惹き込まれるものがありますねぇ。小学生のころアデノイドで少し遠くの耳鼻科に通っていた頃、待合室に「ガロ」がおいてあって、白い霧で出来た輪の向こうに別世界があるような話を読み妙に頭の片隅に残っています。

鬼太郎だと鬼太郎が鯨の化け物になってしまう「大海獣」が印象的ですな。水木しげるの緻密な線で描かれた巨大鯨(大海獣)がすばらしい。
by azm (2008-07-27 08:38) 

まいまいこ

シン・シティのファンであるアッシー映画男さまさま♪

ゲゲゲの鬼太郎、映画化されましたね~!!
これ、話題になってても思いっきりスルーしていましたが
(だって邦画嫌いですしぃ)意外とアッシー映画男さんが
評価するなら、中身もイケるんですね~★ 観たいわ~。

ウェンツ君は映画向きじゃなくバラエティー向きだから
映画主演って聞いて「彼が演技なんてだいじょーぶなの?」
なんて疑問持ってましたが、

やはーーーーり、アッシー映画男さんの評価は低かったですね!
だってジャニーズ系って映画向きやないもんw 
大泉さんや寺島さんとかの方が演技が断然ウマイですって!

ジャニーズは雑誌の表紙を飾るかバラエティーに出ているだけで
十分すぎますわ、と思うのは私だけでしょか。。。
ちょいっとばかり、毒が強すぎましたかねw
by まいまいこ (2008-07-27 12:18) 

アッシー映画男

To azm様、
ご丁寧にありがとうございます。

ガロ、なつかしいですね。孤高のアングラ漫画雑誌。
つげ義春なんて名前が思い浮かんでしましますねえ。

鬼太郎が巨大鯨になってしまうエピソードは知りませんでした。
ご指摘で思い出しましたが、もともとは「墓場の鬼太郎」でしたねえ、ちょっとTVアニメにはできないタイトルですよねえ。
by アッシー映画男 (2008-07-27 13:46) 

アッシー映画男

To まいまいこ様、
こんにちは!書き込みありがとうございます。
まいまいこ様ブログのジェシカちゃんネタも着々と更新されておりますねえ。素晴らしいです。

で、ゲゲゲの鬼太郎です(ジェシカちゃんの話題から、落差がでかすぎですけど)。
そうなんです、ジャニーズ系がすべて悪いわけではないのですが、ウエンツの鬼太郎は、完全にダメですね。

彼がヘタッピだけで完結するならまだしも、周りでまじめに芝居している共演者たちが気の毒に思えるほどの、ネガティブ空気を吐き出す男、それがウエンツなのであります。

先日、某雑誌でウエンツのインタヴュー記事が出ていたのですが、「ゲゲゲの鬼太郎を演じるにあたっての、俺のこだわり」みたいな発言を彼がしていて、思わず、その雑誌を床にたたきつけるところでしたよ。

って、ワタクシもかなりの毒舌になってしまいましたね。
この気分をリセットするには、猿顔俳優のマーク・ウオールバーグの「ハプニング」でも観るしかないでしょうね!
by アッシー映画男 (2008-07-27 13:56) 

Kelly

こんにちは。
文頭の評価点数、非常に参考になりますね!!

というのも、先日、前作の「ゲゲゲの鬼太郎」をDVDで観ました。
ねずみ男とウェンツの主演映画という点数に関しては、前作も私はこの記事の点数と同じだったもんで・・・(笑)

「>映画そのものは80点」「ゲゲゲの鬼太郎として観ると50点」

という評価の仕方、これが非常にいいですね。(判りやすいです!)

ストーリー的な点数(映画としての点数)は、2作目の方が上ってことでしょうか?80点となると。

私もDVDで観ながら、この映画を単に評価するのが難しく感じていたんですよ。
だって、ねずみ男のシーンとウェンツ君のシーンでは、まるで違う映画のように感じますから。(笑)

ウェンツ君のシーンで印象に残っているのは、丸坊主になってしまったところが、マトリックスのネオに似ていたところ・・・。(笑)
お互い東洋人のハーフだからでしょうかね。

前作の感想になってしまってすみません。^^;
by Kelly (2008-07-27 17:56) 

アッシー映画男

To Kelly様、
あはは、「映画そのもの80点」はちょいと甘すぎですが、まあ、日本映画への応援の気持ちをこめて、ということで。

ご質問に対してですが、「本作は、前作よりはずっと良いなあ」と思いました。前作には、どう甘く評価しても、80点を差し上げるわけにはいかない。。。。

ねずみ男(大泉洋)は絶好調ですよねえ。大泉さんを、あの役に抜擢(?)した方のセンスに脱帽ですよね。

ウエンツ君は、なにをやらせても、まるでおんなじ「気のきかない高校生」ですよ。
今後、彼は、どうなってしまうのか---妙な興味を募らせているワタクシなのでありました。
by アッシー映画男 (2008-07-27 20:58) 

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