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映画 「弾突/DANTOTSU」 セガールおやじ、素敵だぜ! [映画]

不死身の沈黙オヤジ、B級アクション映画界の至宝ことスティーブン・セガール主演の最新作「弾突/DANTOTSU」であります。

それほどの需要があると思えないセガール作品ですが、最低でも1年1本ペースで、似たり寄ったりの新作をスクリーンに送り込んでくる彼。継続は力なりってか!!セガール。恐るべき男だぜ、あんたは!!

弾突/DANTOTSU 2008年米

出演 スティーブン・セガール、ほか、知らない俳優さんたち

弾突1.jpg

昨年(2007年)に「オヤジの映画祭」と銘打ってセガールの主演作3本が一挙に公開されました(このブログでも紹介しましたね)。ハッキリ言って、あの3作、いずれ劣らぬ「とほほ~」な出来でした。

「イントゥ・ザ・サン」のダメっぷり以来、セガール作品はC級、いや、Z級まで堕ちた!という疑念は、そこで、ついに確信に変わったのでした。

当然のことですが、今回の新作「弾突/DANTOSTU」にもワタクシは全く期待せず、劇場(銀座シネパトスだ!)に向かったのであります。

映画館の中は、日曜の午後というのに、客の入り20%---おいっ!それはセガール様に失礼だろうって!あまつさえ、客の半分がオーバー60の「おじいさま」かよ!?

ジジイが、オヤジの映画を観る---日本の、いや、世界の少子化問題を突きつけられた瞬間。--それほどおおげさなものじゃないか。

それはいいとして、新作「弾突/DANTOSTU」です。

弾突2.jpg結論を申し上げますと、セガールのここ数年(数十年?)の不振を吹き飛ばす傑作といえましょう。設定は駄作と変わらないのですが、今回は展開と演出が良い!いつもの安っぽさが大幅に低減され実にスリリングです。

誰が敵で、誰が味方か?を、最後まで明かさない脚本も(他のセガール映画に比べて)秀逸といえましょう。

腕っぷしは一流ながら、仕事はクビ、ギャンブルと酒におぼれ家庭崩壊したダメ人間が主人公(セガール)。体はメタボ肥大し、顔はイースター島の巨石。

自堕落な彼を、謎の暗殺組織がスカウトします!えっ?そうくるの?すったもんだの挙句、ターゲットを手際よく「始末」し始めるセガール様。ええっ??

弾丸の軌道を曲げる芸当は彼にはできません。アンジェリーナ・ジョリーも出てきません。しかし、セガールに怖いものはない!マーシャル・アーツを駆使し、銃を持った敵さえ「素手」で始末するのだから。。。おいおいおいっ!!

弾突3.jpg妙な人間味をちらつかせるセガールに苦笑しつつも、ラストは「意外な敵」との壮絶な銃撃戦へ流れ込むのです。

もちろん、敵の弾丸は彼にかすりもしません!(あれだけ体がでかいんだから、むしろ当たるだろうって!)

不死身のオヤジ、セガールが、悪党連中を一掃。爆発!ドッかーン!で一件落着だあ!

崩壊家庭さえめでたく復活---おい、そりゃないだろうって。

いやもう、これ以上の、解説もコメントもしようがないんだけど、セガール映画の、過去10年のベスト!であると断言しましょう。素直に面白かった!

今回のテンションを維持し、来年も傑作をお願いしたい---と思ったら、「今年のうちに」もう1本の新作が公開するんだって?うわー嫌な予感が。。

それにしてもすごいぜ、セガール、働くオヤジはカッコいいってか!

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ふくずみ

こんにちは。この映画は、地元札幌では10月4日から公開です。
行こう!と心に決めておりましたが、アッシー様が、傑作、との評価をされているとは楽しみです。

セガール様のお顔を、イースター島の巨石にたとえるとは笑えますねえ。そのとおりですね!
by ふくずみ (2008-09-27 11:53) 

NAO

お久しぶりです。
お元気そうでなによりです。
楽しく拝読させていただきました。
満腹です。(笑)



by NAO (2008-09-27 12:09) 

ブロンコビリー

初めまして。「弾突」で検索し辿り着いた者です。面白いブログですね。「シャッター」「花より男子ファイナル」をはじめ楽しく読みました。
今回は、ブログ文から発散されるセガール愛(笑)をひしひし感じました。僕も銀座シネパトスで観たんだけど、観客に占める老人率、高かったな。セガール人気を支えていたのは、この年齢層なのかな?
新作楽しみです。今回の「続編」でも面白いと思うんだけど?
by ブロンコビリー (2008-09-27 12:29) 

まいまいこ

ダントツ!そっちの意味のダントツじゃないんですね(笑)

スティーブン・セガール主演の映画だなんて
ずいぶん久しぶりですね~♪

この映画、ハッピーエンドなんだ。。。
家庭崩壊もあっさり解決?
どんだけぇ~!って古いですね、もう(笑)

働くオヤジはカッコイイ。うん、カッコイイですよ!
オヤジは働いてナンボ★ 地位も財産もある
オヤジって若い女性からしてみれば
魅力的なんですよね~♪
こんなオヤジ、近くにいたら私、ほんと
メロメロになっちゃいますよw

by まいまいこ (2008-09-27 20:00) 

アッシー映画男

To ふくずみ様、
あははは~、札幌にもセガール・マニアがおられるとは嬉しいです。頼もしい限りですね。
周りからの冷たい視線に負けることなく、初志(?)を貫徹ください!

なにせ関東地区でさえ、「銀座シネパトス」1館のみの公開という情けない有様です。アメリカでは劇場公開もしていないらしい(DVDのみで発売)。
人気があるんだかないんだか分からない、謎の俳優、それがスティーブン・セガールですね。

セガール様のお顔がイースター島のモヤイ化したのは、10年以上前でしょうか。これに、例の「無表情」が加わると、ますますモヤイなのですが、今回の作品では、意外に笑うんですよね、セガール様が。。。どうも彼に「笑顔」は似合わないのですが。

いずれにしても、10月4日の札幌での公開初日に劇場に行っていただき、観客が何人だったか、ご報告くださいませ。
(数年前に、博多の天神で「イントゥ・ザ・サン」を公開初日に観たときは、観客10人程度でした。。。)

by アッシー映画男 (2008-09-28 08:51) 

アッシー映画男

To NAO様、
お~、お久しぶりですね~。お元気でしたか~。
こちらはブログ記事でおわかりのとおり、相変わらず、A級、B級、(&C級)問わずに映画を観まくっていますよ。

音楽のほうは、iPodでラモーンズを聴きまくったら、体から骨が抜けてくにゃくにゃになってしまいました。(初期パンクの哀しさに涙)

「弾突」に関しては、ワタクシの記事で、すっかり満腹になりましたね。
ある意味、もう映画は観なくて良い?いえいえ、そうではありません。セガール様の暴れっぷりは、スクリーンでこそ観なくては!よろしく!

話は変わりますが、銀座シネパトスの次回上映作品は、「ゾンビ・ストリッパー」ですよ。ホラー&コメディだそうですが。いったい、どうゆうセンスして選んでいるんだか。。個人的には、そうゆう芸風は嫌いじゃないですけどぉ。銀座の真ん中で「ゾンビ・ストリッパー」っていうのもねえ。
by アッシー映画男 (2008-09-28 09:00) 

アッシー映画男

To ブロンコビリー様、

コメントありがとうございます。お名前の「ブロンコビリー」からして、B級映画大好きなお方と分かります。素晴らしいですね~。
ワタクシは「ガントレット」あたりも好きですよ~。ソンドラ・ロックは今いずこ?

さて「弾突」ですが、セガール好きでありながら、素直に愛情を表現できず、ついついセガール様をいじってしまう---この屈折した愛情にお気づきとは、かなりのベテランとお見受けしました。
一時代前の中日ドラゴンズファンのようですね(かなり違うか)。

お薦めのB級作品(別にB級でなくてもOKですが)、是非ともご紹介くださいませ!これからもよろしくお願いします。
もしかしたら、われわれは、意外に銀座シネパトスで会っているのかもしれませんね?
by アッシー映画男 (2008-09-28 09:07) 

アッシー映画男

To まいまいこ様、
どうもです~。セガール映画の邦題って、原題と全く関係なく、毎回、日本の配給会社が面白おかしくネーミングしているんですよね。
ダントツ!に当て字して「弾突」。ローマ字を加えて「弾突/DANTOTSU」---ううん、なんだか分からないけど、今回はかなり良い出来ですよ。

週刊ぴあ、を読んでいたら、本作の、「ボツになった邦題候補」が出ていました。電車の中で読んで爆笑しました。

「極太刑事(ごんぶとでか)」---おいおいっ!刑事じゃねえよ!
「修羅の墓標」---ヤクザ映画かよ!
「噂の大男」---なんだか分かんねえよ!?
「無敵マン」---そのまんまかよ!?
「Go To HELL -お前ら全員地獄行き-」--いい加減にしろっ!

てなわけで、「弾突/DANTOTSU」ですな。うーん、おさまったとこに収まった感じですねえ(強引?)。

働くオヤジはかっこいい!?
そうなんです、ヘナヘナ20代より、仕事はできる、地位はある、金はある、腹の脂肪もある、顔がモヤイ--のオヤジは、若い女性にモテモテーーーホントっすかあ?
ワタクシも、その「方向」を目指して頑張らねば!
今日は、新たな目標ができました!目指すはセガール様!
by アッシー映画男 (2008-09-28 09:21) 

azm

ども!
先日TVでセガールさんの娘をみました。日本語ペラペラというか日本人ですね。かなり天然が入っており、不思議な娘さんでしたよ。
by azm (2008-09-28 19:27) 

アッシー映画男

To azm様、
コメントありがとうございます。
セガール様の娘さん、はっきり思い出せないけど、なんとな~くイメージがあります。日本語ペラペラですか。
オヤジ(セガール様)のほうは、10年間、日本に住んでいたとは思えない実に怪しい日本語を操りますよね。
それに関西弁ですから~~。
by アッシー映画男 (2008-09-28 20:10) 

ブロンコビリー

コメントバック、ありがとうっす。映画男を名乗るだけあって、さすが。ブロンコビリーで即クリント・イーストウッドのB級映画を思い浮かべるとは。クリント・イーストウッドってすっかり名匠になっちゃいましたが、僕はマカロニ・ウエスタン時代も含めて、初期のしょうもない作品群がたまらなく好きですね。もちろん「ガントレット」も。
ところで、名古屋近郊ではブロンコビリーといえばステーキのチェーン店のことですが知ってます?関東にも進出する(した?)ようで、関東に住んでるなら是非、一度ご賞味を。
by ブロンコビリー (2008-09-29 08:25) 

アッシー映画男

To ブロンコビリー様、
こりゃすごいな~。ステーキチェーン店のブロンコ・ビリーときましたか!
知ってますよお、名古屋の柴田にあるんですよ、これが!出張で行って「おお」と思いましたもん。実は、お名前を拝見し、最初は「名古屋のステーキかよ!?」と突っ込もうかと思ったんですが、たぶん、「なんのこっちゃ?」と言われそうなんでやめたくらいです。
そうですか、関東にも進出ですか、これは行かねばならんな!

それはそうと、クリント・イーストウッド。巨匠「前」の映画は、なんともすごく良いんですよね。題名忘れましたが、修道院で尼僧たちから毒きのこを食べさせられる映画、あれ好きですねえ。あとは女ストーカーに襲われる「恐怖のメロディ」。意外に(?)B級な「アイガー・サンクション」。

で、やっぱりイーストウッドといえば「ダーティ・ハリー」ですよねえ。続編が続くたびに妙な雰囲気になっていって、最後はオートマグですから。
おいおいっ!
by アッシー映画男 (2008-10-01 01:17) 

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