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映画 「特命係長 只野仁 2008 最後の劇場版」、このチープ感こそシリーズの真骨頂! [映画]

本格的な冬ですな。あと1週間で冬休み---これを心の糧にワタクシの出張旅行は続いてます。昨日までは札幌出張---いやあ、スープカレーが美味かった~(あくまでも目的は「仕事」ですからね、誤解なきよう!)

さてさて! 高橋克典=特命係長というほど定着した人気キャラでございます。そのうえ「最後の劇場版」と銘打たれては、どんな大じかけが飛び出すのか期待は高まるというもの。

札幌の駅ビルのシネコンは、平日レイトショーにもかかわらず、かなりのお客様が入っておりました(しつこいようですが、あくまで札幌は「仕事」です!)。

特命係長 只野仁 最後の劇場版

演 高橋克典、永井大、梅宮辰夫、赤井英和、三浦理恵子、西川史子、蛯原友里、チェ・ホンマンほか

只野仁ポスター.jpg只野仁(ただのひとし=高橋克典)--大手広告代理店、電王堂に勤務する、さえない窓際係長。しかしそれは「表の顔」。彼には、会社のトラブルを秘密裏に処理する会長直属の「特命係長」という裏の顔があった!チャンチャン!

電王堂の社運をかけたビック・イベントの阻止を狙う、正体不明の敵が攻撃を仕掛けてきます。ターゲットはイベントのメインキャラクターである人気グラビア・アイドル、シルビアです。彼女を守り、敵を明らかにするのが只野に与えられた「特命」です。

いかにも怪しげ~な自社役員たちに加え、謎のナイフ使い、巨大な腕力男が襲ってくる!誰が敵で、誰が味方かわからない中、只野は、鍛え抜かれた肉体で敵を撃破しつつ、お得意の「ラブホテルでの色仕掛け情報収集」もご披露!サウナでのサービスショットの、おっぱいボヨーーン!もお約束です。

只野仁、いや、高橋克典さん、上半身も下半身も絶好調だぜぃ!!ステキだぜぃ!!--って、そんなまとめかよ!?

乱暴に言えば”ストーリーを云々する事自体がナンセンス”な映画です。只野のキャラ&脇キャラ(敵も含めた)のおとぼけっぷりに苦笑しつつ、ラストの大団円でスッキリ!という「ただそれだけ」なんですね。

しかし!それこそ、昨今の映画にない「エンタテイメントのツボ」ではないでしょうか?

はらはらどきどきするだけが映画ではない!

予定調和で固められ、あらゆることが「予想可能」な流れの中で、出演者の「芸」を楽しむ。こんな映画の見方も全然アリ!と思うのですがいかがでしょう?(ポジティブすぎか?)

只野仁1.jpg

皮肉でなく嬉しいのは、全国公開の映画のわりに、TVシリーズからのスケールアップ感がほとんど無いこと簡単にいえばめちゃチープ。。。派手な爆破シーンやカーチェイスシーンはゼロ。只野の”日本をまたにかけた活躍”も、東京~大阪~福岡--サラリーマンの出張かよ!?というスモールスケールだ!

007よろしく、身長2メートル以上の強敵(チェ・ホンマン)が只野の前に現れますが、シリアスなガチンコ対決というより「笑いを誘う」オカズ

--そう、この映画、コメディなんですな!コメディだと割り切れば、この”ゆるさ”こそ心地良い。前時代的なお色気シーンも許される、というものであります。

只野仁3.jpg

観客が「シリーズに求めているもの」を的確にとらえた結果でしょうか。「相棒」の映画化とはえらい違いだ!(単に予算の違いか?)

まじめな映画ファン(?)は「映画館で金を払って観る価値があるかよ!」と目くじら立てるかもしれませんね、でも、いいじゃないですか、高橋克典はカッコいいんだからっ(無理やり?)。

そうそう、極私的に納得できないポイントがあります。敵に狙われる超人気グラビアアイドル、シルビアを演じる女優(名前知りません)が可愛くないっ!納得できないっ!性格が悪い小娘という設定には合っているけど、もっと美形のコをキャスティングしたまえ!!と、オジサンは憤るのであった。。。

それに比べ西川史子センセは女優でもいけそうなイケイケ芝居を見せGOOD!

えびちゃんこと、蛯原友里さんも、TVシリーズのノリで頑張っています!

真面目演技の赤井英和---コメントは控えましょう(それにしても彼はオッサンくさいのぉ)。

まとまりつかない記事になりましたが、今回は以上でございます!

只野仁2.jpg

次回記事予告です。来年1月公開のチェ・ゲバラの伝記映画2本「チェ28歳の革命」「チェ39歳別れの手紙」です。六本木TOHOシネマズの試写会にて、連続で拝見しました!(一般公開ではバラバラに上映)。

試写会に、なんと!主演男優のベネチオ・デル・トロさんが舞台あいさつに来られ生で拝見することができました。おおおーーー、さすがにカッコええなあ、と感激です。なぜか、日本人ゲストはアントニオ猪木。。。。唐突に「元気ですかーー!」と叫ばれ、”猪木似のお笑い芸人”のほうかと思いましたよ。

ではでは!

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ふくずみ

アッシー映画男様、こんにちは。10日ほど記事更新がないと思っていたら相変わらずの出張生活だったのですね?お疲れ様です。
「特命係長」は私も札幌駅ビルのシネコンで観ました、アッシー様が観たのと同じ映画館ですね。

アッシー様が”ご不満”のシルビア役の女優は秋山莉奈っていうんです。彼女は巨乳ならぬ「巨尻」を売りにしているんですよ。映画の中でも、その辺を強調していたでしょう?別に私はファンではありませんが。

それと、アッシー様がポジティブにとらえておられるこの映画のチープ感ですが、私はがっかりでした。映画化らしからぬ、TVの2時間スペシャル程度の内容は(予想はしていたものの)不満です。
それに山場の作り方が不足です、敵もあんな腰砕けでは不満が残ります。突っ込みをいれる映画ではないと知りつつもあえてコメントさせていただきます。
チェ・ゲバラの映画は、すごく楽しみにしているので是非、ご紹介をお願いしますね!!
by ふくずみ (2008-12-21 09:34) 

みその

アッシー様、おひさでございますぅぅぅ。
最近の映画選び、かなり、せっぱつまってませんこと?
特命係長ごときに手を伸ばされましたか、カーッカッツカ----(高笑い)。
この映画に無理やり意味付けをして、盛り上げようとするとは笑止なヤツよの。しょせんおぬしもその程度かぁ。カーッカッツカ----(さらに高笑い)。
私はこんなとぼけた映画は観ませんよん。
いまは高橋克典よりも金城武でしょ!「K-20 怪人20面相伝」でしょ!やっぱり!!!!
by みその (2008-12-21 09:46) 

亮

TVドラマをみたことがあります。
いまどきのドラマとは思えない、例えば、下半身にぼかしがはいったりして、ちょっと懐かしさすら感じたのを思い出しました。
「毎度お騒がせします」のノリかな。

観るかどうかはわかりませんが、時間が空いたらいってもよいかと思ってます。
by (2008-12-21 10:18) 

博多ちわわ

こんにちは。
まさにアッシー映画男様のコメントどおりですね、TVドラマに比べスケールアップした感じはありませんでした。TV用の2時間スペシャルを映画館で見たような気分で、個人的には物足りなかったです。
このシリーズ、スクリーンの大画面ではきついです。
登場人物の新たな面を出すなど、工夫があったほうが良かったでしょうね。

チェ・ゲバラの映画は期待しております。いまひとつ日本で盛り上がっていないようですが、記事お待ちしております。
by 博多ちわわ (2008-12-26 07:45) 

アッシー映画男

To ふくずみ様、長期遠征(?)のため返信遅れ申し訳ありません!!
北海道はここ1週間、大荒れの天気のようで。。。
さて、「只野仁」に登場するシルビア役の女優さん情報、ありがとうございます。
ほおおお、たしかに言われてみると、彼女、お尻を、やたら強調していましたね。そこがチャーム・ポイント(死語?)だったのですね?
そういってはなんですが、安っぽいタレント役が妙にピッタリはまっていて、ある意味、すごいなーーなんて。。。
ゲバラ映画は、公開1/10近くになってから記事書きますね!
来年もまた遊びに来て下さいませ。


by アッシー映画男 (2008-12-29 09:52) 

アッシー映画男

To みその小姐、
カーカッカッカ!!ワタクシもしっかり「K-20 怪人20面相・伝」を拝見いたしましたぞ。金城かっこいいねえ。。。その記事はまた改めて!
by アッシー映画男 (2008-12-29 09:53) 

アッシー映画男

To 亮様、コメントバックが遅くなりました。申し訳ないです。
そうなんです、TVシリーズでも「無意味なお色気シーン」を振りまいて、懐かしい空気を出していますよねえ。(それゆえ、アクションシーンもシリアスになりきれないーーー)

まあ、高橋克典あっての企画、ということで全然許せちゃうわけなんですが。積極的にお薦めはしませんが、”めちゃくちゃ時間があいたら”のノリで是非。。。

話は変わりますが、史上もっとも嫌な気分になる映画「ファニー・ゲーム」のリメイク版「ファニー・ゲーム USA」が公開されましたね。
さすがに都内でも数館でしかやっていません。ナオミ・ワッツは好きだけど、この時期に「嫌な気持ちになることが分かっている映画」を観にいく気力が湧きませんね。
ここは、同じ監督の「ピアニスト」とか、ラース・フォン・トリアーの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」などをDVDで観て、「いやなもの」に体を慣らして出かけるしかないかも。。。。。
by アッシー映画男 (2008-12-29 09:59) 

アッシー映画男

To 博多ちわわ様、
コメントありがとうございます。うひゃー、博多様にかかっては、只野仁は一刀両断、許すまじ!って感じですね!!
たしかに、鋭いご指摘ですね。登場人物のキャラが、TVシリーズそのままで全然「意外感」がないのは、工夫無さ過ぎと言われてもしかたないでしょう。。
せめて、高橋克典と、エビちゃんのギリギリキスシーンくらいは欲しかったかな(そっちかよ!?)。
ところで、なぜ「最後の劇場版」と銘打っているのでしょう?まだまだこのシリーズは続くぞ!という感じでしたが?
もしやサラリーマン金太郎のように、脇役の永井大が只野仁を受け継いで、高橋克典は引退、ってことでしょうか?落語の襲名みたいな!?

それでは、来年もまた楽しい(&厳しく鋭い)コメント、よろしくお願いします!
by アッシー映画男 (2008-12-29 10:05) 

まいまいこ

あけおめ!ことよろ!ですね。

ご無沙汰してます。お元気でしたか?

私、風邪ひいちゃいました>0<

この高橋様主演の映画、西川さんも共演っていうから

話題性抜群でしたね! んで、肝心のベッドシーンは

どーいった感じなんでしょかwww なんかオッサンみたい私w

つかソコを突っ込まないなんて、アッシーさんらしくないでごわすよ!

なんちゃって♪♪ 今年もどうぞ宜しくお願いしますね~^^

風邪にはくれぐれもお気をつけ下さいませ♪
by まいまいこ (2009-01-06 10:16) 

アッシー映画男

To まいまいこ様!風邪とはいけませんな~~。
肝心の”ベットシーン”は正直、全然ダメです。映画館に人を呼んだのだから、せめて、もう少し頑張ってほしかった!という物足りなさでした。
もう、突っ込む気も起きないくらいの。。。きっとTV放送されるときのことを考えているのでしょうねーーー。

では本年もよろしくお願いいたします!うっぷうっぷ!!

by アッシー映画男 (2009-01-08 23:35) 

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