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映画 「雷神 RAIJIN」、セガールさんの新作、でも、そりゃないでしょう!? [映画]

2月14日はバレンタイン・デイ。チョコレート記念日なんぞに、映画生活が左右されるわけもなく、季節はずれの高気温のなか、B級映画の聖地(?)、「銀座シネパトス」に向かったワタクシであります。

で、映画2本を拝見しました!今日は、その1本目をご紹介します。

きたぞ!またきた!生きるモヤイ像、動く奈良の大仏こと、スティ-ヴン・セガール御大主演の最新作「雷神 RAIJIN」であります。

雷神 RAIJIN 2008年米

主演 スティーヴン・セガールさん&観たことのない俳優さんたち

今回セガールが対決する「敵」は、サイコ系猟奇連続殺人犯、それも「お二人様」!

もちろん、セガールは、サイコ殺人犯の役ではなく、メンフィス市警の刑事キングを演じるのである。

もちろん、この刑事、ルールを無視した型破りで暴力的な捜査を展開し、周囲を困らせ、

もちろん、得意のマーシャル・アーツを駆使して、敵を追いつめるのであり、

もちろん、何がなんだか分からないうちに、事件を解決するのであるが。。。。。

雷神ポスター.jpgビデオ・ストレート作品としても、許容不可な中だるみに驚愕、セガール映画らしい(?)すっとぼけた展開は観客側に「殺意」を芽生えさせるに足るものでした。

相も変わらず、セガールを引き立たせるため?としか思えない、ありえないシーンの連続なのです。

一例をあげれば、セガールが、単身、悪党どもの集まるBARに聞き込みに行くシーン。「お前、刑事(デカ)だろう?」とチンピラどもが寄ってくるゾ--で、いきなりの乱闘シーンだ!?

武闘派セガールの戦闘能力に、どう見てもかなわないのに、何度も何度も挑みかかっては殴られるチンピラたち!なぜだ!?殴られ上手の俳優さんなのか?

ボコボコにされたチンピラどもにセガールの発する質問は「殺された女を最後にみたのはいつだ?」---おいおいっ!それ聞き出すだけで、店の中はメチャクチャ、チンピラどもは血まみれかよ。

意気揚揚(?)とBARを出たセガールに、コテンパンにされたチンピラどもが復讐とばかりに発砲してきます。(おいおい、銃を持っているなら、なぜ、BARで使わなかった?)

応戦するセガール!相手は3人かかりでも、まったくひるまないぞ!それどころか、逃げようとするチンピラを後ろから撃って、「けが人が発生。至急、救急車を頼む」とセガール!---やっぱり、決めたね、アンタ、素敵だよ!

--って、この一連のシーンはなんだったんだ!?

こうして関西風なノリで進む本作ですが、猟奇殺人シーンは陰惨、陰湿で、実にいやーな空気であります(その意味で犯人役は大健闘ですな)。

B級アクションなのか、B級サイコ・サスペンスなんだか、どっちかにしてよ!と叫びたい気分です。セガール、新境地開拓!とのふれこみも、単に滑っただけじゃないか!

ネガティブなコメントを続けててしまいましたが、凄いのはラスト・シーンです!

これぞ掛け値なしの衝撃のラスト

あまりにもアメリカン。あまりにもご都合主義。あまりにも不要なサービス・カット!

劇場内の脱力空気は、筆舌に尽くしがたいものでした。

トリッキー(?)なラストを楽しむだけでも、すぐに劇場へ走ってほしい迷作です!

今後も頑張ってほしい、セガール!まさにOnly Youな君だ!

なんだかんだ言っても、新作は必ず行くからねっ!(オレ、結局、セガールの大ファンじゃん!?)

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亮

あはははは。
観てないですが、なんとなく想像できてしまいますね。
ONLY YOU な君だ!
って部分が、最高です。

No1にならなくてもいい、ONLY ONE であればいいですよね。
by (2009-02-18 05:21) 

ふくずみ

アッシー様、恨みます(笑)。アッシー様のブログのせいで、「その男 ヴァン・ダム」と、「雷神」を、2本とも観てしまいました。
札幌では同じシネコン(ユナイテッド・シネマズ)で上映しています。やけくそ、みたいなプログラムです。

さてセガール御大ご主演のライジン。
恐れ入りました。数年前から、セガールに怖いもの無し状態でしたが、演じる役は一本調子なのに、頭がいたくなるようなギミックな映画作り。ある意味、広角打法ですか?
アッシー様も書かれておられますが、ラストシーンで、スクリーンにセガールの「あの笑顔」(?)が写ったときの観客の虚脱感はすごいですね。いやあ、引いた。引きまくりました。
次回作のタイトルは、「沈黙のドン引き」でお願いしたいです。
by ふくずみ (2009-02-19 10:51) 

アッシー映画男

To 亮様、コメントありがとうございます!
いやもう、セガールさんを、ポジティブに表現するとしたら、ONLY YOUとか、唯我独尊、とか、「あなた様にはついていけません」ということを逆表現するしかない、ということで。
---っていうか、なんでこんなにセガールに気を使わなくてはならないのでしょうか!新型セガール・インフルエンザ、ってこと!?一度かかると、治りにくそうです!!

by アッシー映画男 (2009-02-19 15:35) 

(´゜Д゜)

はじめまして。
私はセガールの映画が好きで色々見てますが、さすがにこの[雷神]はあまり楽しめませんでした。

でも前提として私たちにはセガール=正義がありますが、幼少の頃のトラウマでサイコパス=悪だったら、無意味な相棒や女FBIの推理。そして最後の恋人の死を忘れたかのような衝撃的ラストもなんとか説明がつきそうなきがするんですよね…。
殺されたのが兄弟や友達でなく双子なところも気になります。
by (´゜Д゜) (2012-01-29 23:16) 

アッシー映画男

To (´゜Д゜) 様、コメントありがとうございます。
なかなか深い考察ですね。そうなんです。アメリカ映画というのは不思議なもので、どう考えても「そこじゃないだろう」という箇所に、みょうな思想や時代性、哲学をかぶせてくるんですよね。
場違いな”作家性”が話をややこしくして「すべり」を生むんですが、ワタクシが想像するに、たぶん製作の前段階で「今の時代は・・・」云々と妙なコンセプトを力説する脚本家、なんとなく「そうなんかい?」と迎合するプロデューサー(本作でいえばセガール?)がいるのでしょう。
ある意味、その切り口で映画を観るのも楽しいかもしれませんね?
by アッシー映画男 (2012-02-06 00:07) 

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