音楽 へヴン・アンド・ヘルのニューアルバムに、感激しつつ、微妙な思い。 [音楽]
マイケル・ジャクソンさんの訃報に世界騒然!悪く言えば、お祭り騒ぎ状態ですよねえ。
ワタクシ、もろ、マイケル全盛期の世代ゆえ、ここ数日、TVをつけるたびに放映される「スリラー」や「Beat It」のAVは懐かしく眺めてます・・・・しかし、スイマセン(って誰に謝ってるんだよ?)、個人的には、マイケルの「音楽」への思い入れは皆無なので、しらけてきました。
80年代のワタクシの洋楽アイコンといえば、スティービー・ワンダー、スティーリー・ダン、AC/DC、CHICAGO、TOTO、イーグルス、ジャーニー、ナイト・レンジャー、BOSTON、ASIA、ヴァン・ヘイレン、ジャクソン・ブラウン・・・。
マイケル・ジャクソン、というと、ポップ色の強い時代の生んだキワモノ、というイメージを持ってました(基本、その考えは今も変わっていません)。マイケル好きの皆様、失礼いたしました!
関連してミュージシャンの「死」について、です。
過去、訃報を聞いて大ショックを受けたといえば、何と言ってもフレディ・マーキュリー(クイーン)ですねえ。思いつくままに列記しますと、ランディ・ローズ、フィル・ライノット(シン・リジー)、フランク・ザッパ、コージー・パウエル、テリー・キャス(CHICAGO)、ボン・スコット(AC/DC)、最近ではコンサート中に銃で撃たれて死んだ、ダイムバック・ダレルですかね~。
JAZZベーシストのジャコ・パストリアスの訃報にも、心底、愕然としましたねえ。
他方、ジョン・レノンや、カート・コバーンは偉大さは認識しつつも、お亡くなりになったことを”痛み”にまでは感じませんでした。
結局のところ、音楽はリスナーの「好み」と「思い入れ」に依存するのですよね。アルバム・セールスが桁はずれに凄いマイケルの場合、それだけ多くの方々の「思い入れがある」ということでしょう。
それは理解しつつも、あまのじゃくなワタクシは”超”人気のニュージシャンは苦手です。、マニアックを気取るわけではありませんが、アルバム売上げが「数千万枚」と言われると、ミュージシャンの実力以上にメディアがあおって作りだした熱病的な興奮の匂いを感じ、斜めに見てしまうんですよね~。(日本だと松任谷由実、にそれを感じていました)
なんだか前置きが長くなってしまいました。
さて思い入れ深~いへヴィメタル創生期のバンドブラック・サバスのお話であります。
ブラック・サバスのデビューは1968年。天才にして変人ことオジー・オズボーンがヴォーカルをつとめ、玄人にも高評価を得ていました。
しかしワタクシが好きなサバスは、オジーが抜けロニー・ジェイムス・ディオがヴォーカリストになった79年以降です。当時、高校生だったワタクシ、「ロニーのほうが歌、全然上手いやんけ」と生意気にも思いましたね!
ちなみに、ロニー・ジェイムス・ディオの決めポース、どうも「まことちゃん」の”ぐわし”を連想しちゃう・・・・ま、どうでもいいことですね。
ヒット曲「ネオンの騎士」と「へヴン・アンド・ヘル」は、ロニーの”別格”歌唱力、トニー・アイオミの卓抜したギター・リフがあいまって、掛け値無しの名曲だと思います。
そんな彼らも、時代の波に勝てなかったか、はたまたメンバー間の確執があったのか、80年代に解散してしまいます。
で、昨年のこと。ロニー時代のブラック・サバスが復活したのです!!
旧音源のベストアルバムを発売し、世界ツアーをこなしたあと、今年4月に、17年ぶりのフル・アルバム「The Devil You Know」を発表したのであります!
ただしバンド名はブラック・サバスでなくへヴン・アンド・ヘルに改名(法律上の使用権の問題でしょう)。
いやあーーー、復活ツアーだけで凄いのに、新作アルバムまで出すとはビックリ!
で、ブラック・サバス・・・じゃなく、へヴン・アンド・ヘルの新作であります。
うーーん、17年ぶりの新作ゆえ、多少のキズも気にせずベタ褒め!のつもりだったのですが、ちょっと微妙でしたね~~。
まず、CDジャケのイラスト(上右写真)。なんすかあ?これ?舌3本の悪魔君が、磔刑キリスト(?)を握りしめているとは、チープでセンス悪すぎです!ジャケットは、普通に4人のメンバーの写真でいいじゃないですか!?
さて本題のアルバムの内容です。さすが百戦錬磨の大御所たちですねえ。パワー&訴求力は尋常ではありません。1曲目、ミドル・テンポのバッキングの中、かみしめるように歌うロニーの”クールにして熱い”歌唱に、こちらのメタル心はビンビン反応です!
と感動しつつも、全収録曲(10曲)を聴きとおすと、ちょっと問題が・・・・・
全体にミドル・テンポ(に聞こえる)曲ばかり、で、スピード・チューンが無いのですよ。
ブラック・サバスのテイストは「重い」「暗い」とはいえ、メロディに起伏が少なく、楽曲が平板なのは、ちょっと問題あり、ではないかな?
せめて2曲は、キャッチーなメロディで、リスナーわしづかみの”キラー・チューン”が欲しかったです。
技術は超一流で、メタル界トップに君臨する実力、人気、魅力を兼ね備えているモンスター・バンドです。それだけにリスナーの要求も高くなるので気の毒ではありますが、「技」は十分堪能させてもらったので、「曲」で唸らせてほしかった!というのが素直な感想。
ついつい、ないものねだりしちゃう、へヴン・アンド・ヘルの新作でありました~。
次回作まで解散せずに頑張ってね!ロニー!
興味のある方は「新作」の前に、過去の名曲を集めたベストアルバムから聴かれたほうが良いでしょう・・・って、たぶん誰も興味ないでしょうけど。ガーーーン!
アッシー様、どうもです。
マイケルですが、世間の関心は、すでに彼の音楽ではなく、死因に移行してますね。
消費時代のシンボルとはいえ、死因のスクープ合戦とは、アッシー様が苦手なのもなんとなくわかります。
ロニーじい様、相変わらずお元気ですねぇ。
ほんとうに、グワシ!と言いそうですね、怖いです。
by 博多ちわわ (2009-06-29 08:21)
To 博多ちわわ様、コメントありがとうございます。
ついさきほども、「そんなにマイケル・ジャクソンを好きな人間ばかりなのか」というネタで盛り上がりました。
ある意味、”いじられキャラ”になっていますよねえ。
ロニーさん、そうでしょう、グワシ!と言いそうですよね!
分かっていただいてありがとうございます。
by アッシー映画男 (2009-07-02 02:02)