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映画 「ゾンビランド」 ゾンビ映画史上最大のヒット作?はグダグダコメディながら気に入りました! [映画]

都内でさえ3か所のみで上映のマニア向け(?)ホラー・コメディです。アメリカではゾンビ映画史上、最大ヒットを記録したらしいですね。

さて、本作を、これから観に行こうとしている奇特な方に申し上げたい。

ご友人と一緒には行かないこと!ましてや恋人を誘うなどアウト・オブ・ロンガイ!(←論外の外、つまり「論外の最上級表現」です)。なにも、映画館の暗闇で、同伴者がゾンビになるという脅しではありません。

理由を説明しましょう。「ゾンビランド」を”面白い”と感じる人間は100人に一人、確率1%でしょう。したがって任意抽出された二名ともに面白いと感じる確率は0.01×0.01=0.0001 → 0.01%という低さなのです!

言い換えれば、二名のうち一人または両者ともツマラン!と思う確率99.99%・・・これでは、終映後に「会話がはずむ」ことはほとんど期待できません。むしろ気まずさは筆舌に尽くしがたいことでしょう。苦し紛れに「焼肉屋」で内臓系(モツ、ハツ、センマイetc)を注文したら、そして同伴者があなたの恋人だったら、破局は約束されたようなもの。そう、ゾンビ映画後に焼肉は禁物なのである。ははは。

てなわけで、くれぐれも、この映画は一人で観るように!一人で観れば滑っても怖くないからだ!

ストーリーもギャグもグダグダ、下品でグロなテイストゆえ、全くお薦めできない本作ではありますが、実はワタクシ、この映画を意外に気に入ったのであります。

ゾンビランド 2009年米

監督 ルーベン・フライシャー 出演 ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、アビゲイル・ブレスリン、エマ・ストーン、ビル・マーレイ他、ゾンビの皆様

ゾンビP2.jpgゾンビウイルスの蔓延により人類は壊滅、ゾンビだらけとなったアメリカが舞台です。胃弱で童貞のニート青年、コロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)は「32のルール」を自分に課し、西を目指して旅を続けています。

トイレに入ってはゾンビに襲われ、駐車場ではゾンビに追いかけまわされ・・・間一髪セーフの繰り返し。そんなときガンマン風のマッチョ男(ウディ・ハレルソン)と知り合い彼の車に同乗します。

反りの合わない二人は、ショッピングセンターで出会った詐欺師姉妹(エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリン)にだまされて車を奪われます。しかし、すったもんだで、その後、再び出会った4人には、いつしか不思議な連帯感が生まれるのであった・・・

目指すゾンビのいない「夢の遊園地」は存在するのか!?彼らは、そこにたどり着けるのか?

さてこの映画。

ゾンビだらけのアメリカを、デコボコ4人組が横断するロード・ムービーの体裁をとっています。ゾンビとの戦いを通じ、利己主義だった面々が結束し「心を通じ合わせ」ファミリーになってゆく過程はゾンビ映画らしからぬヒューマン・テイスト、でも、そこが皮肉っぽくバカバカしくてよいのです

ゾンビ2.jpg

ストーリーもエピソードもメチャクチャだけど、なんとな~く許せるのは、キャラクターの設定でしょうね。コワモテのガンマンは、ワルぶっているけど実は良い人。「リトル・ミス・サンシャイン」の子役アビゲイルちゃんの生意気っぷりはスパイスになっている。 語り部である主人公(?)の気弱なダメにいちゃんときたら、この期に及んでセックス妄想ときている。

どうせなら、ゾンビ映画なんぞにせず、この4人で「人間ドラマ」を作れば良いんじゃ?と思いますが、やっぱアメリカ人はゾンビ好きってことなのか!?

ゾンビ5.jpg

ユルいボケ倒しエピソードは、次第に映画館を苦~い空気に満たしていきます。それもまた良し!好奇心で観に来たカップルが、そろそろ「いたたまれなく」なってきたようだな、ふふふのふ。

ところで、ゾンビといえば「ショッピングセンターに集まる」のが相場。で、マッチョなガンマンときたら、店のど真ん中で、こともあろうにバンジョー(!)を弾いて、寄せ集めたゾンビさんたちをバットで滅多打ち!おいおいっ、ストレス解消かよ!?

映画後半、ハリウッドについた4人はセレブ気分を満喫しようと映画スター、ビル・マーレイの豪邸に侵入します。無人と思いきや、「ゾンビは共食いしない」ことからゾンビメイクで生き延びていたビル・マーレイ(ご本人)に遭遇。「ゴーストバスターズ」ごっこで大盛り上がり。ところが、ジョークのつもりで、ゾンビメイクでコロンバスを驚かそうとしたビルは、あっけなく散弾銃で撃たれて死亡!おいおいっ!このネタに、どうツッコめばいいんだよっ!

ゾンビ3.jpg

いったいどうなる、この映画?と不安に思う間もなく、ラストは(お約束どおり)、夜の遊園地で無数のゾンビたちとの壮絶な戦い・・・・つーか、あんたら、自分でゾンビを呼んだも同然だろうって!

まともなコメディを期待する方には悪ふざけとしか思えないはずの本作ですが、いちいち怒らず、寛大な心で楽しもうではありませんか。ん?楽しめないって?まあ、そう言わず。

そうそう、人間どうしはボケたり、ツッコンだりですが、ゾンビさんたちは普通に怖いです。血まみれゾンビが襲いかかってくるシーンは、ちゃんとホラーなんですよね。ゾンビにはギャグをさせないのが、本作の最も評価できる点ではないでしょうか。そこまではワルノリしない、という最低限の節操ってやつですかね。深読み?

では、最後に映画の予告編をどうぞ。


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