映画 「POV~呪われたフィルム」 志田未来ちゃんと、川口春奈ちゃんが可愛ければいいじゃないか! [映画]
思いのほか仕事が早く終わり、外出先近くのシネコンに寄ると、この映画の上映10分前でした。「ちょうど、いいじゃん!」と、な~んの予備知識もなく(洋画か邦画かも知らず)、チケットを購入し拝見・・・観終わって、ああ、ブルブル。
乱暴にまとめちゃうと”学校の怪談”と、”ブレアウィッチ・プロジェクト”と、”リング”を混ぜて3で割ったベタな和製ホラーなんですね。ネガティブなコメントに聞こえたかもしれませんが、これ、決して駄作ではありません。
「バカバカしいわっ」と憤慨する方もおられるでしょうが、どうして、しっかり作られております。夜の中学校で悪霊に追いかけまわされるシーンなんて、素直に怖いもん(もうネタバレ)。映画にどれだけ感情移入できるか?が評価の分かれ目でしょうね、って、まとめすぎたかな?
本作の素晴らしい点は、ずばり、これ、
主演のおふたり、志田未来(しだみらい)ちゃんと、川口春奈ちゃんが可愛い!ということである。10代の主演女優が可愛い!それだけで良いじゃん、何の文句があるのよ!(と、語気を荒らげる)
本ブログで以前も書きましたが、ホラー映画で怖い目にあう主人公は、可愛くて初々しい女性に限るのであります。そこは、どうしても譲れないのであります。たとえば、アメリカン・ホラーで世の中をなめきったセックス好き高校生どもが、斧で殺人鬼に殺されようと、どーでも良いのであります。あんなヤツラ、死んでしまえばいいんじゃあ!(暴言?)
「この子が酷い目にあうのはかわいそう・・・」と思わせてこそ、ホラー映画であります。
その意味で、志田未来ちゃんと川口春奈ちゃん(あえて”ちゃん”付け)は、ホラー被害者に適役なんであります。ちなみに「川口春奈って誰すか?」という低アンテナ読者のため、今回に限り、春奈ちゃんをご紹介しましょう。(三井のリハウスポスターより)
うーん、可愛いなあ。あれれ、大きなお世話でしたか・・・。
話があっちこっちに飛びましたね。少しは映画ブログっぽいコメントを書かなきゃ。
POV~呪われたフィルム 2012年 日本
監督 鶴田法男 出演 志田未来、川口春奈 ほか
題名にあるPOVってなんだあ?と疑問が解けませんでした。PONといえばポンジュース、ですけど、POVなんて聞いたことありません。
調べてみると、Point of View、日本語で”主観撮影”と言うそうです。商業映画のように”神の視線”から物語が俯瞰的に描かれるのではなく、その場に居合わせた人物がホームビデオで撮影したという、最近流行りの体裁ですね。
低予算映画「ブレアウィッチ・プロジェクト」から端を発し、「アブノーマル・アクティビティ」など、画像ブレブレで画質も悪いけどリアル感が売り。考えようによってはちょっとアザトイ手法なんです。
しかし、今回の「POV~呪われたフィルム」は、題名にPOVを掲げるだけあって、この手法を上手に使っていて好感が持てました。(内容が内容なので、”好感”というのはビミョーですが)
女優の志田未来(本人が演じる)と、川口春奈(本人が演じる)が携帯向け番組「志田未来のそこだけは見ラいで」を収録する現場から映画が始まります。番組メイキングを作るため、ADさんがホームムービー用カメラで「収録の様子を撮影する」わけです。
この日の収録は、志田さんと川口さんが「視聴者から送られてきた心霊ビデオ」を観てコメントするという企画です。志田さんは怖いもの大嫌いなのを仕事だと頑張ります(けなげだ・・・)、が、そこに写っていたものは・・・そして、ビデオを再生したことから二人(+スタッフ)を襲う恐怖体験とは・・・。
投稿動画に写っていたのは、なぜか川口春奈さんの出身中学校。女子トイレとシャワー室でした。紆余曲折の末、取材と称し怪談話が絶えないその学校を訪れた面々。そこで明かされる”真実”・・・には、ちょっと無理があるけど、後半の盛り上げ方はナイスですねえ。
前出のように、志田、川口&撮影スタッフが、夜の校舎で、悪霊たちに追いかけられる終盤がリアルです。パニック状態になった中学の先生が「ありえない!」を連発して頭を抱えこんだり(なるよねえ、そうゆうふうに)、全員が離れ離れになりたくないっ!とひと塊りになるところ、腑に落ちるわけです。
アメリカ映画にありがちな、主人公の謎の行動、いかにも悪霊がいそうなところに自ら入っていく(どんな好奇心だよ!)とは大違いであります・・・って、そこを高評価もどうかと思うが。
悪霊の親玉(?)が「リング」の貞子っぽいのはご愛嬌として、映画のオチは「そこまでするか」のやりたい放題。蛇足とも言えるシーンですが、志田さんと川口さんは、撮影中、まじ怖かったのではないでしょうか。
番組メイキング映像という体裁ゆえ、主演のふたりはほぼ画面に出ずっぱり状態。過酷だったと推察します。走ったり、叫んだり、怒ったり、めいっぱいの頑張り。プロ根性に拍手を送りたいです。
和製ホラー好きの方、そして、志田未来ちゃんと川口春奈ちゃんのファンはワタクシが言うまでも無く「必見」の映画でしょう。
例によって、まとまり記事を無く終わりますが(やっぱりね)、最後にひとこと。学校のユーレイさんが、「トイレ」「シャワー室」「プール」など水周りが好きなのは何故なんでしょう?陰湿さ→湿っぽさ→水周り、って連想かな?校長室のソファーに、父兄のふりして座ってても良いのでは・・・良くないか。
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