映画 3本まとめてご紹介!ジェット→パンズ→オヤジの映画祭! [映画]
関東の夜はずいぶん寒くなり風邪が流行ってますが、皆さん、お元気ですか。
10月から映画ブログを始めましたが、最近、試写会にお誘いいただく事が増え嬉しく思っています。りかさん、「ソウ4」の試写会、お誘いいただいたのに出張で行けずすいません。次回、別作品で是非、声かけてください!(ちなみに「ソウ4」を観ても、ネタばらしはしないようにね。)
最近観た劇場公開中の映画3本を、まとめてどーんとご紹介したいと思います。
(1) ローグ・アサシン アクション映画、ジェット・リー、ジェイソン・ステイサム出演、公開中
公開4週目の評価は、話が無茶!とか、日本をバカにするな!など厳しいですが、ワタクシは大満足でしたよ!ジェット・リーも、ジェイソン・ステイサムも大好きですから~。「中国系の殺し屋」vs「アメリカの捜査官(今回はFBI)」は定番感さえ漂う設定ですが(逆に「中国系捜査官」vs「欧米人の凶悪犯」というジャッキー・チェン・パターンもありますね)、とにかく冷酷非情のアサシン(殺し屋)にジェット・リーがぴったりなんです。アクションは超一流ながら演技はイマイチで表情に乏しい俳優リーですが、そこが逆に「無感情な」殺し屋役にはまるのでしょう。一方のFBI捜査官役ジェイソン・ステイサムは「トランスポーター」2作で大ブレイクのアクション俳優で「ハゲ頭がカッコいい」ナイス中年男。こちらは感情をあらわにし、わめく、暴れるの芝居がピッタリ。適材適所の配役といえましょう。相棒をローグ(ジェット・リー)に殺され復讐を誓うFBI捜査官(ジェイソン・ステイサム)が、日本のヤクザ(バカ丸出しなのが日本人としてはツライ)と、中国系マフィアの抗争を追ううち、再びローグとあいまみえ激しいアクションが展開!
そしてローグの秘密が明らかに!そう、その秘密がスゴイんです「ラスト7分40秒、あなたは絶対に騙される」のコピーどおり(それって映画が違うよ!)、終映後、あなたはこう叫ぶことでしょう---「って、そんなの、ありえねえよ!」。
そうです、いまや、映画にはどんな「オチ」も許されるのです。
評価「映画の粗探ししてエラそーに語るタイプ」ではない遊び心のある方、是非、劇場に行こう!
(2) パンズ・ラビリンス ダーク・ファンタジー、スペイン映画、有楽町と恵比寿で公開中、
久しぶりにすごい映画を観ちゃったなあ---というのが率直な感想。なにせ、脚本が一筋縄ではいかない。スペイン内乱の過酷な時代、悲しい現実の中で「永遠の王国」に憧れる女の子---という設定ゆえハリウッド映画なら「主人公が苦難を乗り越えて成長し、最後に幸せを掴むハッピーストーリー」という紋切りに落ち着くのでしょうが(観客はそのほうが幸せ)、どっこいスペイン発の本作ときたら、すさまじく残酷でむごたらしい出来事の連続描写。マルキ・ド・サドの「美徳の不幸」さながらに主人公に降りかかる試練。妖精達やパンの神や夢の王国は現実?それとも現実から逃避する彼女の妄想なのか?ラストは悲劇かと思わせ、救いのあるハッピーエンド---なのに観終わって、これだけ気持ちが重たくなるなんて、めったにない。うわー、すごいな。
アメリカ・イギリスの正統ファンタジー映画に慣れた方には、是非本作を観て欲しいです。「人生のつらさを忘れ夢を見せる」どころか「観客に人生のつらさを突きつける」ファンタジー映画です。この難題に挑戦して、素晴らしい作品を生み出したスタッフに敬意を表し、ワタクシの評価=100点!お見事!!!
(3) 沈黙のステルス (オヤジの映画祭 その1) スティーブン・セガール主演
突然ですが、ワタクシ、スティーブン・セガールが大好きです。毎年1本は確実にB級というか、C級(いやいや、Z級?)の脱力アクション映画で日本のスクリーンに現れる男。アクション俳優としては三重県の銘菓「赤福」以上に賞味期限が切れている男。 「米映画界の藤岡弘」と聞いても違和感どころか納得すら感じさせる不気味な立ち位置の男。
---そんなセガちゃんが、今年は、な、なんと「オヤジの映画祭、挑まんかい!」と称して新作3作の連続上映だ!それも上映館はキワモノ映画の雄「銀座シネパトス」(だからどうした、という訳ではないけど、やっぱりか)。さて、セガール御大の、この期に及んでの充実ぶり(?)はなんでしょうか?たしかに’51年生まれ(=56歳)の彼は「オヤジ」だけど、「祭り」ですよ、「祭り」!!!
---と興奮してしまいましたが「沈黙のステルス」です。ご多分に漏れず、「スティーブン・セガール演じる主人公が、ありえない状況で、ありえない任務に就き、ありえない超人的なパワーを発揮し、どう考えても無理だよ、という任務を遂行してしまう」のでした。最新鋭のステルス攻撃機(スイッチひとつで不可視になる、おいおい。。)が、飛行訓練中に裏切り空軍パイロットに乗っ取られ、世界破滅をもくろむ悪党のもとへ。これを奪回すべく、アフガンへと潜入するセガール。銃器やナイフや棍棒を操り、テキパキ、サクサクとゲームさながらに敵を倒し目的地へ到達。もちろん敵の銃弾はセガールにかすりもしません。「ラスト7分40秒、あなたは絶対に騙される」--事もありません。予想通り、予定通り悪党どもは一掃され、裏切りパイロットは撃墜され、盗まれたステルス機は細菌爆弾とともに無事に奪回。ああ、これで世界は平和になりましたとさ、よかったよかった。
なお「沈黙のステルス」に引き続き「沈黙の激突」は11月10日から、「沈黙の報復」は11月24日から上映です(東京は銀座シネパトス。札幌は白石ディノスシネマにて)。シネパトスでは以下の「団塊の世代(47~55年生まれ)を含む3名だと2700円(一人900円)」という「オヤジ3割引」特典もありますぞ!!
というわけでセガール好きな人も嫌いな人もそんな俳優知らないという人も劇場へ即GO!!
セガールさん、これからも頑張ってね!でも新作は1年に1本だけで超満腹です。3本は不要ですからーーーーー。
ども。
「赤福」以上に賞味期限が切れている男、「米映画界の藤岡弘」には爆笑。私的には藤岡弘はなぜか勝海舟の竜馬でイメージが固定されているんですが。
さて、沈黙のステルスですが、引っかかりますね題名。沈黙シリーズだからしょうがないですが、饒舌なステルスはありえないでしょう。馬から落ちて落馬したような題名ですね。
by azm (2007-11-02 23:03)
TO AZMさんへ。
書き込みありがとうです。「沈黙のステルス」はまさにツッコミどころ満載の快作です(こちらも、そこを期待して観てますが)。タイトルとは裏腹に主人公のセガールもよく喋ってました。強いて言えば、アフガンで敵に拉致・拷問されたのに口を割らなかった味方のパイロットだけが「沈黙」と言えます。ちなみに原題には「沈黙の」という冠はなく、日本でセガール映画を売るため、93年のヒット作「沈黙の戦艦」にあやかって二匹目のドジョウを狙ったのが「沈黙シリーズ」の節操なき量産になっています。こうなったらAZMさんの意見を推し進めて「沈黙の滑舌」(セリフを噛まないセガール!)というのはいかがでしょう?
by アッシー映画男 (2007-11-03 08:59)
>ジェット・リーも、ジェイソン・ステイサムも大好きですから~。
私も同じく、です。
でも、まだ観ていません。^^; (まだやっているのかなあ?)
昨日は、「グッド・シェパード」を拝見してきました。
最近、重めの映画鑑賞が続いております。
ボーンが今週末から公開ですが、ボーンシリーズの大ファンな私は非常に楽しみにしております。
ではまたの記事UPお待ちしております!
by NAO (2007-11-04 20:31)