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音楽 CD紹介!「イーグルス」28年ぶりのニューアルバム!ほか。 [音楽]

最近買ったCDの紹介をします。今月は、ロック、ヘヴィメタル、クラシックと当たり!でした。

(1) イーグルスのニューアルバムは、なんと28年ぶり!

まずは70~80年代を代表するカリフォルニアのモンスター・バンド「イーグルス」の、28年ぶり(!)の新作「LONG ROAD OUT OF EDEN」であります。

良くも悪しくもイーグルスらしい内容で、ワタクシと同世代のロック・リスナーなら涙腺をビシビシ刺激されることでしょう。2枚組ゆえ曲数は不満なしですが、強いて言えば「ホテル・カリフォルニア」や「呪われた夜」のような、「これぞ!」とひざを叩くキャッチーな曲が欲しいなあ。アルバム全体がマッタリしてメリハリが少ない気がしますが、ま、メンバー若くありませんし、そこまで求めるのは欲張りですね。

いずれにしても、イーグルス・ファンなら満足できる作品!イーグルス未体験の方は、本盤の前に、まずベスト盤「Greatest Hits」から聴いたほうが良いかもしれません

(2) メロデイック・パワー・メタルの強力盤が目白押し!

ドイツのヘヴィメタル・バンド、ハロウィン(HELLOWEEN)のニューアルバム「ギャンブリング・ウィズ・ザ・デヴィル」であります。

ハロウィンは1984年結成、1987年のアルバム「KEEPERS OF THE SEVENTH KEYS」でブレイクし、メンバー交代を繰り返しながらも現在に至るまで「ジャーマンメタルの雄」として第一線で活躍する超ベテランです。ハロウィンの良さは、高度な技巧で、臆面ないメロディアスな楽曲(アニメソングか?というくらい)を押し出すこと。そのあたりに期待しつつ、さっそく新譜を拝聴しました。

うーーん、さすがに20年選手だけあって貫禄あります。地に足のついた安心して聴ける作品。買って損なし!ですがハロウィンらしいベタでメロウな曲が少なく残念。スピード・チューンでのアンディ・デリスの絶叫系歌唱は個人的にあまり好みじゃないし。80~90年代のマイケル・キスク(94年に脱退したヴォーカル)の歌声がどうしても懐かしい。。見事な作品と納得しつつ、感動とまではいかず。。

次はハロウィン創立メンバーであり超絶技巧のギタリスト、カイ・ハンセン率いるガンマ・レイ(GAMMA RAY)のニューアルバム「LAND OF THE FREEⅡ」

ハロウィンを脱退したカイ・ハンセンのバンドのほうがハロウィンっぽいというのが皮肉ですね。メロディ良し、アレンジ良し、演奏良し、でも歌は下手(トホホ)なガンマレイらしい作品。典型ジャーマン・メタルを堪能させていただきました。

ヘヴィメタルアルバム最後は、ブラジルのバンド、シャーマン(SHAMAN)の3rdアルバム「インモータル(IMMORTAL)」です。ヘヴィメタル界を代表するビック・ネーム、アングラ(ANGRA)から脱退したメンバーが3年前に結成。昨年、ボーカルのアンドレ・マトスの脱退でバンド霧散か?と心配しましたが、新たなボーカルに歌唱力抜群のティアゴ・ビアンキを据えたニューアルバム登場です。

系列はハロウィンと同様メロディック・パワー・メタルですが、正直、ワタクシは、ハロウィンやガンマレイといったベテラン勢の新譜より、シャーマンの本作が好きです昔ながらのベタなメタル、といえばそれまでですが、なにせヴォーカルが上手い!親しみやすいメロディもナイスで、メタルに興味のない方でもこれならいけますよん!

 (3) J.S.バッハ「ゴルトベルク変奏曲」の超注目作!

シモーネ・ディナーステインの演奏が素晴らしい!!

バッハ作曲の鍵盤曲の金字塔「ゴルトベルク変奏曲 BWV.988は、どれだけの数の録音があるのでしょうか?私が持っているCDでさえ20枚ほどありますが、リリース全数は100ではきかないでしょう。

ピアノやハプシコード(チェンバロ)の正統な演奏から、アレンジ版では弦楽合奏、ギター、オルガン、アコーディオン、サックス、さらにジャズアレンジまである百花繚乱状態。すでにネタは出尽くして、これ以上の新録音は意味がないと思いつつ、新しいCDが発売されると、つい買ってしまいます。

で、今月はすごい録音が登場しました。アメリカの若手女性ピアニスト、シモーネ・ディナーステインの弾くゴルトベルク変奏曲です。

彼女のデビューアルバムだそうです。ワタクシ、評論家ではないので素晴らしさを文章に出来ないのがもどかしいですが、演奏に作為やケレン味がなく、じっくりと「曲に語らせる」、その見事な技。どうして、こんなCDが忽然と出るのか、クラシック界、恐るべしです。さらに驚いたのは宣伝文です、要約すると「シモーネ・ディナーステインは10年以上ジュリアード音楽院で学ぶが、コンクール暦は一切なし小学校教師の夫と、幼い子供と暮らしていたがセルフプロデュースでデビュー・リサイタルを開き大絶賛をはくす。曲はもちろんゴルトベルク変奏曲」とのこと---おいおい、お笑い芸人の下積み時代かよ!?と思わず突っ込みたくなる「苦労人ぶり」に感服です。いずれにしても、このCDは「買い」です!

ゴルトベルク変奏曲では、今年、面白いCDが出ました。グレン・グールドの名盤を「再創造する」という試みです

1955年のグールド盤(彼のデビューアルバム)は、好みは分かれましょうが、ゴルトベルク変奏曲の演奏史を一新した驚異的演奏と言われています。ただし、録音はモノラルで音質も酷い。過去にモノラル・マスターから疑似ステレオ盤も作られましたが、これも音質が相変わらず酷い。そこで今回のCDでとった手法は、グールドの音源を「Zenph(ゼンフ)」というプログラムで解析、キータッチ、音量、ペダリングまで綿密にデータ化。それを自動演奏ピアノで再現したのです。つまり音源はグールドの演奏ですが、演奏は自動ピアノがやってる、という事です。「それじゃあ、ニセモノじゃないか!」との声もありましょうが、音質悪いモノラルのオリジナル盤より、クリアなステレオ録音で聴く方が全然よく、ワタシクは、この試み、肯定的に受け止めています。 マニアの方なら、聴いて損はありませんよん。(J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 ~グレン・グールド 1955年のパフォーマンスによる再創造~ 2006年9月録音)
 

次回ブログ更新は12月1日予定です。また映画ネタ、となります。では!


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0.1トンの男

音楽ネタが好きな、0.1トンの男でございます。

イーグルス、懐かしいですねぇ。
このバンド、昔はリンダ・ロンシュタットのバックバンドであったという事は、以外と知らない人が多いんですよね。

ところで、ジャケット横のメンバー写真をふと見ると、なぜか4人?
イーグルスって確か後期は5人だったような・・・と思ってもう一度見てみると、ドン・フェルダーがいない。
脱退してしまったのでしょうか?
どうせならば、イーグルスのライブだというのに直ぐ自分のソロ作品である「Life's Been Good」を10分以上も延々と演奏する、目立ちたがりのジョー・ウォルシュが抜けて欲しかったと個人的には思ってしまいます。

「ウォルシュ」ファンの方、申し訳ありません。
by 0.1トンの男 (2007-11-28 02:38) 

NAO

こんにちは。

イーグルスかぁ~… 懐かしいですね~~…
(あらら… 偶然にも0.1トンの男さんと同じ反応となってしまいました)

リンダ・ロンシュタットは大好きでよく聴いていましたが、バックをやっていたとは知りませんでした。(聴くばかりで、蘊蓄はあまりなかったもので…)

ヘヴィ・メタに関してはまったくもって蘊蓄などございませんが、ハロウィンやシャーマン、結構好きですよ。

私は最近、とんと音楽離れしていて、よくありません。
何か、こう… 「これぞ!」というものに出会えないかと思っているのですが。

「これぞ!」と言えば、本屋さんでもそうですね。
読んでみたいと思える本になかなか出会えません。
立ち読みしても、どれもこれもパラパラと捲って興味が失せてしまうものばかり。

何か、お勧めありません?
by NAO (2007-11-28 14:54) 

アッシー映画男

0.1トンの男さん
イーグルス・ネタへのコメントありがとうございます!
そうです。イーグルス、なぜか1名少ないのです。
これは事の顛末(脱退?病欠?)を確認せねばなりませんね。
PLAYBOYにインタビューが載っているらしいのでチェック!です。

そうですか、ジョー・ウォルシュは、過去にそんな狼藉をはたらいていたのですか。
ディープ・パープルか、矢沢永吉のバンドなら即、クビですな。
イーグルスのメンバー写真に話は戻りますが、撮影用メイキャップしているせいか予想外に「お若い」と思いませんか?
ASIAオリジナルメンバーの最近の写真を観たら、メンバーに化けた(?)妖怪らしきものが写っていましたよ。(FBIに捕獲された宇宙人でしょうか)
by アッシー映画男 (2007-12-01 08:56) 

0.1トンの男

ジョー・ウォルシュ・・・ 
実は、狼藉は過去だけではなく、最近でも悔い改めず全く行いは変わっていない様です。
しかも、最近では「ウォルシュが自分のソロをやるんだったら俺たちも!」と言わんばかりに、他のメンバーも自分のソロ曲をイーグルスとしてのLiveで演るようになってしまっているそうです。(知人談)
そういえば、ドン・フェルダーってソロのレパートリーが殆ど無く、リードボーカルも確か取っていなかったかもしれません。

フェルダーがイーグルス脱退した理由って、まさかこれ?

ジョー・ウォルシュの長~いギターソロも食傷気味ですが、フォリナーのミック・ジョーンズも恐るべし。決して負けてはおりません。
Urgentという4分半程度の曲があるのですが、Liveになると間奏のギターソロを延々と、しかも似たようなフレーズを繰り返しての拙い内容で弾きまくるので、ハッキリ言って苦痛というかウンザリです。
フォリナーと言えば、なんと現在のドラムは故ジョン・ボーナム(レッド・ツェッペリン)の息子である、あのジェイソン・ボーナムです。
ベースで元ドッケンのジェフ・ピルソンという人と、2005年から加入しており、当方も実は最近知って、ちょっとビックリしました。


ASIAの写真で、メンバーに化けた妖怪らしきものが写っていたとの事ですが、それは「らしきもの」ではありません。
リズムが遅れ気味のギターを弾き、人々に不快感を与える「スティーブ・ハウ」と言う名の、れっきとした妖怪です。
by 0.1トンの男 (2007-12-03 00:15) 

アッシー映画男

To 0.1トンの男さんへ、 
書き込みどうもどうも。さすがはマニアックな0.1トンさん。「自分勝手にソロを弾くまくる」困ったチャンは、どのバンドにもいるものですねえ。
イーグルスの「4人問題」に関してですが、80年代以降は人の出入りがいろいろあって、実質4名、または、3名だったようですよ(調査の結果)。まあ、いないのが「なぜフェルダーなのか?」の説明にはなっていませんが。。。。
そうそう、ジョン・ボーナムの息子のジェイソン、噂だけは聞きますが、演奏はまだ未聴なんですよねえ。なかなかのプレイヤーと聞きましたが。。
元ドッケンのジェフ・ビルソンですか、懐かしいねえ。私なんかは、ドッケンというと(ドン・ドッケンは当然だけど)、思い出すのはギターのジョージ・リンチです。裾をカットした寸詰まりのTシャツ姿が思い出されます(どんなファッションだよ!?)
ASIAの妖怪は、予想通り、というか、お約束どおりスティーブ・ハウ、ですね。ヒート・オブ・ザ・モーメントのギターの遅れっぷりは「意図しているのか」「手が動いていないのか」未だに分かりませんものね。ちなみに、スティーブ・ハウの80年代のソロ・アルバムを持っている私は自分が怖いです。ふふふのふ。ASIAの他メンバー、ジョン・ウエットンとジェフ・ダウンズは「メタボ」の道へ一直線。ハリウッド女優を見習って、劇ヤセ、、、、、できんわなあ。
by アッシー映画男 (2007-12-04 06:32) 

AC/DC命

イーグルス、又、再結成ですか?
確か3年程前にドームでサヨナラコンサート(T社の同僚に誘われて行きました。やっぱり素晴らしかった)をやって、終わりかと思いましたが、閉店セールはやっぱりづーっと続くんですね。
ちなみに、ポリスが一度だけの再結成で来年、1月に来日するそうです。友人に誘われましたが、チケット一万三千円じゃ、断りました。。。。
by AC/DC命 (2007-12-21 01:32) 

アッシー映画男

To AC/DC命さんへ。

書き込みありがとうございます。
ははは、イーグルスのサヨナラコンサート、行きましたか!
でも、まだまだ開店しています---って、「サヨナラ」はいらんだろうが!そうえいば、レッド・ツェッペリンも一夜限りの再結成やってましたね。
Heaven and Hellはロニー時代のブラック・サバスだし。。。
思えば解散→再結成→解散を繰り返すバンドは沢山いますねえ。
イーグルスなど、ましなほうですね、再結成したらオリジナルメンバーが一人しかいなかったり。メガデスかよ!?
それに、そのメンバーが変わったらいくらなんでも---といえば、2年前のクイーンの再結成。アルバムも出ましたが、故フレディ・マーキュリーの代わりのボーカルが、ポール・ロジャースですぜ。
歌唱力は別として、様式美に究極にこだわるフレディと、自治会のおじさん風のポール。。。。。あまりにも芸風が違うってば。
---すいません。長くなりました。「再結成ネタ」はブログ本文に書くことにしましょう。
by アッシー映画男 (2007-12-22 09:29) 

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