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音楽 ベース弾き語りにしびれる!エスペランサの音楽世界。 [音楽]

数日前。映画仲間のりかさんと、会社帰りに、三田のスペイン料理屋さんで食事。その日から始まった新メニュー「イベリコ豚のしゃぶしゃぶ鍋」をいただきました(写真参照)。いやあ、大満足の逸品です。とろける豚肉の素晴らしい味わい!かるく湯に通し、そのままでもOKですが、お店の特製ソースにつけると、さらに美味!ああ~、スペイン料理としゃぶしゃぶ鍋のコラボ。ステキー。

イベリコ豚鍋0810.JPG

--というわけで、スペイン料理屋さんにちなんで、スペインつながりの音楽です。

今年のお気に入りの1枚、天才ベーシスト/ヴォーカリストのエスペランサのアルバムです。

エスペランザCD.jpgエスペランサ、本名エスペランサ・スポルディングは、1984年アメリカ生まれ。英語とスペイン語のバイ・リンガル。容姿もかわいらしいのですが、その音楽に完全に惚れた!

ウッド・ベースを弾きながら歌うーー珍しいスタイルから繰り広げられる「歌」の魅力的なこと!

底流にあるのはジャズですが、ボサノバとポップスと、R&Bのテイストを加えた、彼女ならではの音楽世界が展開します。

いわゆる一般的な美声ではありません、適度な湿り気を帯びたプチ・ハスキーヴォイスですが、あるときは、心安らぐメロウな空気を醸し、あるときは、アル・ジャロウ風の高速スキャットでスピード感を表現。アレサ・フランクリンばりのソウルフルな歌唱まで聞かせる幅の広さは、まさしく変幻自在!といえましょう。お見事!

では実際のパフォーマンスをYouTubeでどうぞ!最初にインタヴューが1分30秒くらいはいってますので、演奏から聴くならインタヴューは飛ばしてね。

YouTube エスペランサの演奏 → ここをクリック

YouTube  エスペランサ"She Got To You"  → ここをクリック

エスペランザ写真.jpgスペイン語、英語を歌い分け、マイナー調な曲すら、そこはかとない明るさが漂う、そのポジティブ感で、すっかり幸せな気持ちになっちゃうんです。

とにかく、これだけの「歌力」は尋常ではないすね。

女性ジャズ・ヴォーカリストは沢山いますが、ジャズの伝統にからめとられ窮屈な音楽という印象を受ける例も少なくありません。突き抜けてない、というのかなあ。。

その点、エスペランサの「自由闊達さ」は実に気持ちが良いのです。逆に言えば、コンサバティブな「旧態」ジャズボーカルを聴きたいリスナーには、彼女は合わないかもしれない。

そうそう、本業(?)の彼女のベース演奏も素晴らしいですぞ。太い芯のある音色、確信に満ちたライン、ベースを聴くだけで価値十分のアルバムですよ。つい「上手い!」と声を出してしまいます。

彼女、もともとクラシック・ヴァイオリンを学んでいて、17歳でボストンの名門バークリー音楽大学に入学。ジャズを本格的に学んだそうです。3年後の20歳で、なんとバークリーの講師になったという俊英ぶり(同校の歴史のなかで最も若い就任だそう)。

なるほど、音楽にみなぎる「自信」「確信」は、才能だけではなく基礎をしっかり学んだ経歴にも関係しているのでしょうね。安心して聴いていられるのもうなずけます。

最後に、ウッド・ベースではなく、エレクトリック・ベースを弾いているステージをどうぞ!

YouTube エスペランサ"I Know You Know"  → ここをクリック

素晴らしい音楽家、エスペランサ!!次回作が待ち遠しい~!

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コメント 16

ピースうさぎ

エスペランサ、すごいですね。
これはアルバム買って聴かないといけませんねええ!
by ピースうさぎ (2008-10-29 18:36) 

亮

美声ではないかもしれないけど、魅力的な歌声ですね。
いやぁ、言葉で表現できないけど、澄んだ歌声とでもいうのか、心地良いです。
この音楽を聴きながら、ゆっくり本を読み、コーヒーを飲む。
これは、最高です。  
さっそく、これから、コーヒーを淹れてきますね。
by (2008-10-29 23:11) 

azm

アッシーさん、ども!
見ました、聞きました、なかなかcoolですね。ウッドベースてぇのがよいですね。
それにしてもエレクトリック・ベースの彼女、髪の毛どうやって洗うんでしょう。気になる―。(いつも的を外した感想でごめんなさい)
by azm (2008-10-30 21:19) 

ふくずみ

アッシー映画男様、さすがです、エスペランサときましたねぇ。
彼女の美貌&音楽的センス、私も大ファンなのですが、音楽雑誌では評価がいまいち、ってのはどうしたことでしょう?
いかにもJAZZ、いかにもPOPS、いかにもROCK、とカテゴライズできないアーチストは、評価が得られないのですか?
アッシー様の記事、彼女の良さを適確に表していて感動しました。YouTubeの画像で、本当に楽しそうに、いきいきと歌う姿をみて、音楽の与える幸せを実感してます。
by ふくずみ (2008-10-31 00:50) 

みその

こんちわ。スペイン音楽はよく分かりませんが、スペイン料理店で楽しそうに豚肉食べてますね、ふんふん。いいなぁ、会社帰りにスペイン料理なんて。
札幌も寒くなりました。鍋食べたい。誰か連れていってーーーー。
by みその (2008-10-31 00:56) 

0.1tonの男

ご無沙汰しております。
ロック以外の音楽にはとことん弱い、0.1tonの男でございます。

YouTubeの映像、拝見させて頂きました。
若干かすれ気味の声で、難しいコード進行の曲に乗った難しいメロディーラインを、力まず爽やかに歌うスタイルですね。
亮さんのコメントにも出ておりますが、心地良いです。

彼女はあまり大柄ではない様で、見た目のバランスでウッドベースがより大きく見えてしまいますが、それでも演奏が始まると「絵」になってしまうところも流石です。

エレクトリック・ベース(セミアコ?)を演奏している方の映像ですが、ベースに付いているスピーカーの様な黒くて丸い物が気になります・・・って、どうでも良い話しで恐縮です。
スライド時の音などから、多分フレットレス・ベースではないかと思いますが、アッシー様の様にペンチでベースのフレットをひっこ抜いて、無理矢理フレットレスに改造していたりなんかして・・・流石にそれは無いか?

歌とベース、片方だけでも充分に凄いのに、これを両方同時にこなす所も非凡ですね。同じ 歌+ベース でも、「はなわ」とは大違いです。
って、はなわと比較をしちゃいかんですなぁ。

ベース弾きながら歌う人って、海外だとポリスのスティング、エイジアのジョン・ウェットン、ラッシュのゲディ・リー、日本だとアルフィーの桜井賢を思い出しますが、あまり数多くの人は浮かびあがりません。
ベースを弾きながら歌うというのは、やはり他の楽器よりも難しいのではないかと思ってしまいます。

by 0.1tonの男 (2008-11-01 09:57) 

Kelly

うふふ♪
エスペレンサー、知ってますよぉ~!!

ウッドベースを弾きながら、あれだけの歌を歌いこなすとは!
すごいですよね~。かなり高度な技とみた!(笑)

と、書いたところで、上記の0.1tonの男さんのコメントにも同様なことが書かれていましたね。

やっぱり、そうですよね、こりゃ凄いことです。
「ボーン、ボーン、ボーン…」と弦を鳴らして同じような調子で歌っている(?)「はなわ」とは大違いです。(笑)

ハスキーとまではいかないけれど、なんとなくかすれ調の声もいいです。そのくせ、高音は抜けるような声を響かせてくれます。

ラテンの血が、若いながらもジャズの魅力を一層引き立ててくれているのでしょうか。

最近はわたくし、もっぱらラテン音楽ばかり聴いておりますです。
ときどきJAZZも織り交ぜながら…。

それにしても、必ず可愛いお姉ちゃんと食事をすると写真を撮っていますねぇ~。ま、撮りたくなる気持ちもわかりますが。(笑)

そういえば、姪っこさんと写っていた時よりちょっとポッチャリした感がうかがえますが・・・ そろそろ冬だから、でしょうか?(笑)


by Kelly (2008-11-01 10:41) 

アッシー映画男

To ピースうさぎ様、
コメントありがとうございますー。
ワタクシ、業界の手先ではありませんが、是非とも、CD購入してまったりエスペランサしてくださいませ~。
by アッシー映画男 (2008-11-01 20:40) 

アッシー映画男

To 亮様、
そうですねえ、この音楽の心地よさは、本とコーヒーが合いますねえ。
するっと聞き流すでもなく、集中して聴くでもなく、音楽空間で漂っていたいという感じ。
酒好きのワタクシとしては、ワイン飲みながら聴くのもいいかなあと。

CDでは、ベースソロっぽい箇所もけっこうあり、意外にもアグレッシブなベース・プレイを披露してくれます。
それがまた、彼女の歌世界と、好対照で素敵なんですよ。
おっとっと、またCDの宣伝をしてしまったーーー。
by アッシー映画男 (2008-11-01 20:48) 

アッシー映画男

To azm様、
おーーー、彼女の髪型、たしかにすんごいですねえ。膨らんでますねえ。「鳥の巣」を連想してしまいますね。
日本人だと絶対に似あわないでしょうけど、エスペランサの可愛らしい顔立ちと、細身の体躯にはぴったりですねえ。

で、髪はどう洗うのか?という疑問についてですが---もしかして「洗わない」のかもしれません。って、そんなバカな。
どなたかご存じの方、おられますかあ?
by アッシー映画男 (2008-11-01 20:54) 

アッシー映画男

To ふくずみ様、
エスペランサが紹介された音楽雑誌の記事は、ジャズ系の「スイング・ジャーナル」しか観ていませんが、たしかに、褒めてはいたものの、扱いは小さいし不満が残りました。

ジャンルの垣根を簡単に楽々と越えてしまうアーチストは、逆にどのジャンルからも評価が低くなっちゃうのでしょうね。
一時期は、クロスオーバーなんて言葉もありましたが、それは、どちらかのジャンルを軸足においたうえでの「越境」なんですよね。
そして、ポップス・テイストが入ると、とたんにダメ出しが出てしまうわけです。
特に、ハードロックやメタルの自称ピュア系は、ポップステイストに敏感で、「そちら」に傾いたアーチストに対しては、「売れ筋狙い」だの「産業化」だのと揶揄し、果ては「魂を売った」と罵声を浴びせる。
ま、リスナーにも、そんなアーチストの妄言に同調するバカがいっぱいいるんで、踊る阿呆に見る阿呆--ははは、世話はない。

そんなわけで、「偽りのメタルに死を!」をスローガンにピュアメタル魂を炸裂させるマノウォーのCDをさきほど聴いて、馬鹿にしてやろうと思ったのですが、うーーーん、これはこれで良いですなあ。

てなわけで、音楽は何でも素晴らしい!ってことですね。
ありゃ、そんな話してたんでしたっけ??
by アッシー映画男 (2008-11-01 21:09) 

アッシー映画男

To みその小姐、
こんちは~。ずいぶんと寂しいコメントじゃないの?
本格的な寒さがやってくる前に、一緒に豚肉食べにいく彼氏を、早く見つけないと!(もういるんだっけ?)

先週、出張で札幌に行った時、駅前通りをすすきの方面に歩いていたのですが、西鶴(すし)の近くに、ジンギスカン屋さんを見つけました。
なかなか良さそうな感じですねえ。札幌はお店がどんどん変わっていますねえ。
女子どおしでも楽しそうじゃないですか?って、なんか話をはぐらかしちゃったかな??
by アッシー映画男 (2008-11-01 21:16) 

アッシー映画男

To 0.1tonの男様、
お久しぶりです~。0.1ton様の、マニアックな音楽コメントがないと、このブログも寂しいので、ぜひ書き込みをお願いしますね。

さて、コメントに対して、順序は逆ですが、「ベースを弾きながら歌う」アーチストのネタですが、ワタクシの好みは、0.1ton様も書いておられるRUSHのゲディ・リーですねえ。
もう人間国宝級。どれを聴いてもおんなじに聞こえるところは、AC/DCと双璧をなす「偉大なマンネリズム」とも言えるのですが、やっぱりそのプレイには心を動かされます。
巷では、「魔法使いのおばあさんのような声だ」と陰口を叩く人もいるようですが、そうではありません。声だけではなく「容姿」も魔法使いのおばあさんです---って、おいおいっ!
急に思い出しましたが、元Mr.BIGのビリー・シーンもソロ・アルバムを出しており、きっと弾きながら歌っているのでしょう。ロック界の「はなわ」ってことですね。おいおいっ!

さて、エスペランサですが、ウッド・ベースに支えられてるみたいな女のコなのに、弾いている姿の様になっていること!
ちょっとばかり中腰になっていますが、その腰のラインに良い色気がありすねえ。うーん、聴いて良し、観て良しだな!
以前紹介した天才ベース娘、タル・ウィルキンフェルドと対決してほしいですねえ。

彼女のエレキベースですが、ワタクシは、フレットを後で抜いているように見えます。きっとペンチで思いっきり引っこ抜いたのでしょう!頑張ったなー・・・・・
by アッシー映画男 (2008-11-01 21:30) 

アッシー映画男

To Kelly様、
コメントありがとうございます。
おお、図らずも0.1tonの男様と、同様のコメントですねえ。やっぱり、そうですよね、ベース弾き語りといえば、高度な技です、日本で極めたのは「はなわ」だけ?--ちがいますって!

エスペランサのラテン・テイストですが、まさに、彼女の明るさ、軽やかさに通じていますよねえ。エスペランサを聴いてしまうと、しばらく「暗い系」ヴォーカルは、体が受け付けなくなります。

といいつつマイナーなのですが、「チェロを弾きながら歌う」ジュラーヌ、という女性アーチストがおりまして、その内向的ダウナー・テイストは、エスペランサとあまりに真逆な芸風です。
二人のCDを交互に聴くと、頭が妙な感じに混乱してトリップできそうですよ。それって、どんな鑑賞法だよ!

さて、予告篇です。次回の音楽ネタですが、ダークな歌声の女性アーチスト(ジャズ系)をご紹介したいと思います。また突っ込みよろしくお願いしますね!
by アッシー映画男 (2008-11-01 21:45) 

0.1tonの男

アッシー様
Esperanzaのエレクトリック・ベース、フレット抜いておりますか?
画像では少々ぼやけているので、まさかとは思いながら冗談半分で書いたのですが、自分でもペンチでフレットを引っこ抜いた事があるアッシー様が言われるのであれば、かなり信憑性が高いですね。

話しは変わって、天才ベース娘 Tal Wilkenfeld の名前が出ましたが、彼女がツアーメンバーとして参加していた Jeff Beck のライブアルバムが、11月26日(輸入盤は11月10日予定)に発売されます。
「Performing This Week: Live At Ronnie Scott's」というタイトルで、2007年の11月27日~12月1日の5日間、演奏したライブの中から選りすぐった物との事です。
このCDで、Tal 嬢のライブでの演奏が楽しめます。

ちなみにこのツアー、11月29日には Eric Clapton もゲストで出演したそうなのですが、残念ながら本CDには未収録の様です。

また、既にご存じかもしれませんが、Jeff Beck が来年2月に来日する事が決定しております。
バンドメンバーは未だ発表されておりませんが、もしかしてベーシストとして Tal 嬢が来るかもしれません。彼女の生演奏を日本で拝めるチャンスかも?
by 0.1tonの男 (2008-11-01 23:24) 

アッシー映画男

To 0.1tonの男様、
おお~、コメントありがとうございます!
正真正銘の天才ベーシスト、タルちゃんの新情報、ありがとうございます!
タルちゃん参加のJeff Beckのライブは有名ですが、アルバムが出るとは知りませんでした、これ、絶対に買わなければいけませんね!
(コメントをいただき、ネットで彼女の名前で検索したのですが確認できず。自分の書いた1月のタルちゃんのブログ記事が、上位でヒットしたのはビックリ)

さらに、Jeff Beckが2月に来日ですか!?
タル嬢を観るために彼のライブに行くというと、「主役」のジェフ・ベック様のお立場は微妙ですが、まあ、それもよしか。
ただし、ワタクシ、最近、Jeff・Beckに、とんと食いつけない、という事情もありまして(うーん、昔は好きだったんだけど)。

いろいろ、ネットで調べていたら、タル嬢が、ハービー・ハンコック、ウエイン・ショーター、コリーヌ・ベイリー・レイと共演(スタジオセッション)しているYouTube画像を発見しました。おお、ナイス!
残念ながら、大御所たちの前に、タルちゃんの扱いは小さく、画像の隅にちょっと映るくらいなんですが、それでも彼女は可愛いです(って、そこかよ?)。
いずれにしても、これだけのメンバーと堂々と渡り合う20代のアーチストとは、やっぱり彼女、天才ですねえ。

てなわけで、ワタクシが「生タル」を狙うのは、コリーヌ・ベイリー・レイの来日公演に同行する(かどうか分からんけど)、タル・ウィルケンフェルド!で決まり!
あれ?ふと気がついたのですが、もしかすると昨年のハービー・ハンコックのグラミー賞受賞アルバムには、タルちゃんも参加しているのかな?急に、CD棚にいってチェックしたくなったワタクシ。---チェック結果はまた後ほど!
by アッシー映画男 (2008-11-02 06:26) 

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