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映画 「アバター」 見どころは3Dだけではなく、意外に(?)面白い! [映画]

11月~12月は出張&風邪で、映画鑑賞数が激減・・・・これで「映画男」を名乗るのは笑止!と反省しつつ、まあ、来年は頑張りますわ、と立ち直るワタクシです。

今日は話題作「アバター」を取り上げます。

アバターとは「化身」「権化」のことですが、つい「アバターも、えくぼ」と、ダシャレってしまうワタクシには、そのボケ時点で、本作を観る資格無しでしょうか?

アバター 2009年米

監督 ジェイムス・キャメロン 出演 サム・ワーシントン、シガニー・ウィーバー、ほか

アバターP.jpg本作は、通常版と3D(立体版)の2パターンで上映されています。3D・・・そうです、例の「3Dメガネ」なるものを装着すると、スクリーンから映像が飛び出して見える、あれですね。

数年前、別の3D映画で、気分悪くした思い出があり、躊躇しましたが、えーい、技術進歩を確かめるべく、「アバター」はしっかり3Dで拝見しました。結果は・・・ゼンゼンいいです!ストーリー度外視の無茶な(余計な)立体感ではなく、妙な表現ですが「ちょうど良い3Dっぷり」が心地よかったです。

舞台はパンドラという惑星。ある理由から、人類は、異星人ナヴィ族にコンタクトする必要があり、ナヴィ人と人間を掛け合わせた「アバター」なる人口的な肉体が作られます。「アバター操縦者」(人間)は、特殊なポットに入り(アバターに入るわけではなく)、意識をアバター側にリンクさせることで、アバターを自由自在に遠隔操作するのですね。

人類側は実写、アバター側はフルCGなので、観ていて混乱することもありません。

負傷で下半身不随となった海兵隊員ジェイク(サム・ワーシントン)が主人公です。急死した科学者の兄に替って、惑星パンドラにやってきます。彼のミッションは、アバターとなって、ナヴィ族に接近し、情報を収集すること。ある偶然により、ナヴィ族の酋長の娘と知り合った彼は、いつしか戦士として迎えられます (うーん、このあたりのご都合主義な展開は、ちょっと無理があるのだが・・・)。

一方、ジェイクを利用して、ナヴィ族の村の地底にある貴鉱物を狙う大企業。そのお先棒をかつぐ海兵隊。ナヴィ族と平和的融和を目指す科学者たち(シガニー・ウィーバーがいい味出している!)・・・と、さまざまな思惑を持つ人々が、ある意味、お約束どおりの悲劇を招いていくのでした。

アバター3.jpg

見どころは、やはり実写とフルCGを融合させた、圧倒的な映像でしょう。これは素直にスゴイ!

アバター2.jpg

この手の「異星系SF」って、後付けの強引な理屈が次々に出て、途中で辟易するのが常ですよね。しかし「アバター」、さすが製作に6年かけただけあって(?)、後半の劇的展開に向けて、前半でしっかりと伏線を張っており、意外に違和感無く観ることができました。

ナヴィ族やアバター君の、プチ・ブサイクさは別として、海兵隊の爆撃機や、「エイリアン」でもおなじみの人間が装着する戦闘用スーツロボットなど、デザインのこだわりが嬉しい。

ついでにいえば、名作「エイリアン」へのリスペクトか、異星映画女王のシガニー・ウィーバーさんが重要な役で登場するのも気が利いています。

アバター4.jpg

アバター操縦者が、アバターとして活動している最中は、人間側は睡眠モードに、人間として覚醒しているときはアバター側が睡眠モードになっている、「入れ替わり」感覚は、目のつけどころが鋭いです。(あんた、いつ休息取ってるんじゃ!というツッコミはありますがね)

精神分析学の祖フロイトが「睡りから目ざめるということは、羊水から出ること。つまり誕生すること、ある過去との関係を断ち切ることである」という主旨の言葉を残してますが、「アバター」の、睡眠→別肉体としての覚醒、というのは、まさにフロイトの言葉の具現化ですね。

アバター1.jpg

ハリウッド映画らしく、「人間(人類)のエゴの糾弾」と、「あるべきものを守る事の大切さ」を訴えるという、定番ヒューマニズムの範疇を免れませんがね、それも良かろう!!

当然ですが、ジェームス・キャメロン監督だけあって、ラストでは「愛」を高らかに歌い上げ、手堅くまとめてしまう、そんなストーリーに、素直に感動できない汚れた自分が悲しくもあり・・・・。

アバター6.jpg

いろいろ書きましたが、年末年始に何か映画観ようかなあ~と迷っておられる方、新年会での話題仕込みのためにも、映画館に足を運んではいかがでしょう?3D版が2000円。さらにIMAXシアターだと、プラス200円と、ちょっと高めですがね。DVDになってから自宅で観るような映画ではありません。劇場で、体感したい映像です。


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F30

あけましておめでとうございます。
「アバター」、今日、観てきました。もちろん、3Dです!
映像は素晴らしかったです。
悪さをし続ける人類が、最後に「自然」からしっぺ返しされるのは、うすうす分かっていても痛快でした。
軍隊の指揮を執る大佐の濃いキャラクターが、いかにも、って感じですね。「エイリアン」以上のしぶとさが、人間側こそ恐るべきエイリアンという意味でしょうか。
では今年も楽しい記事をお待ちしていますね。
お仕事大変と思いますが、よいお年を!
by F30 (2010-01-01 20:28) 

アッシー映画男

To せつな様、nice、ありがとうございました!
by アッシー映画男 (2010-01-01 22:23) 

アッシー映画男

To F30様、コメントありがとうございます。
うわ、意外にF30様も思いっきりネタばれでコメントされていますね!
あの大佐はすごかったですねえ~。いや、もう普通なら死んでるよ、って、もうしぶといとか、鍛えているとかいう以前に、超人ですよねえ。
彼の失敗は、部下を自分のレベルに育てられなかったことか・・・・?

では今年もよろしくお願いいたします!!
by アッシー映画男 (2010-01-01 22:26) 

Yakoha

あけましておめでとうございます。
今年も時々お邪魔させて頂きます。

私もこれ・・・3Dで観ようと劇場を模索中。(妻に内緒で明日午後会社を休もうかとすら考えています。ふふっ。)
by Yakoha (2010-01-05 21:07) 

アッシー映画男

To Yakoha様、あけましておめでとうございます。

nice&コメントありがとうございます。
奥さまに内緒で、それも、会社を午後半休で、映画を観るとは、大変素晴らしいことですね。ばれたときが怖そうですが・・・酔って口がすべらないことをお祈りします。

それでは本年もよろしくお願いいたします!

by アッシー映画男 (2010-01-09 09:48) 

Betty

今年も宜しくお願いします☆
挨拶が遅れました><

「アバター」昨年の暮れ観てきました!
3D映画の美しさに感動しました。
この映画は劇場で観て欲しい1本ですね^^
by Betty (2010-01-16 19:23) 

アッシー映画男

To Betty様、こちらこそ本年もよろしくお願いします!
3D映画には良い思い出のないワタクシでしたが、「アバター」の3Dは全然アリ、というか、楽しめました。
3Dありき、ではなく、脚本や演出もしっかりしていて、やっぱり映画って、そこが基本ですよね~。
これは絶対に劇場で観なくてはいけない映画ですよね。

まあ、テーマというか展開は、アメリカ映画らしいベタっぷりなので、そこに好みが分かれるところでしょう・・・今回については、勧善懲悪、良いでしょう!OKということで。
by アッシー映画男 (2010-01-17 09:40) 

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