映画 「パリより愛をこめて」 久しぶりに吹っ切れた捜査員コンビもの。ジョン・トラヴォルタがいい! [映画]
刑事や諜報部員が活躍する映画で、主役がコンビ(2名)なのは、もはや定番と言えますね~~。
思いつくだけでも、スタスキー&ハッチ、ブラック・レイン(マイケル・ダグラス&高倉健)、セブン(ブラピ&モーガン・フリーマン)、ルーキー(クリント・イーストウッド&チャーリー・シーン)、ラッシュアワー(ジャッキー・チェン&クリス・ロック)、トレーニング・デイ(デンゼル・ワシントン&イーサン・ホーク)、そして、相棒(水谷豊&寺脇康文)などなど・・・・・
ワタクシが一番好きな刑事コンビは、マイナーなんですが「フリービー&ビーン」のアラン・アーキン&ジェームス・カーンなんですけど・・・・ううっ、誰も知らないすか~ネタ古すぎ?
さて、リュック・ベンソン製作「パリより愛をこめて」であります。
久々にベタ~なコンビ捜査員ものに嬉しくなってしまいました。2名のCIA捜査官が、テロリスト組織を向うに、パリの街で、撃つわ、走るわ、爆発させるわ、の大活躍(大暴走?)。爽快アクションであります。
コンビ映画の「肝」は、二人のキャラが対照的でありながら、変に相手を「食わないこと」でしょうか。言いかえれば、互いが相手を引き立てられるか?脚本や演出も重要ですが、極論言えば、主役2名を誰が演じるかに成功の半分がかかっていますね。
さあて、今回のコンビはどうなのか!?
パリより愛をこめて 2010年仏
製作 リュック・ベンソン 監督 ピエール・モレル 出演 ジョン・トラヴォルタ、ジョナサン・リース・マイヤーズ、カシア・アナ・スムートニアックほか
すばり、捜査官を演じる二人の俳優が良かった!!
ひとりは、サタデーナイト時代を完全に払拭した(と、今更いう必要もない)、ジョン・トラヴォルタ。
もうひとりは、「マッチポイント」でスカヨハちゃんの顔面を撃った(この紹介もどうかと思うけど)、ジョナサン・リース・マイヤーズであります。
トラヴォルタは威圧感いっぱいのスキンヘッド。任務遂行のためには手段を選ばない凄腕&暴走タイプのCIA諜報員ワックスを演じます。しかし、ステーブン・セガールのように苦虫噛みつぶしではありませんよ。どなるわ、わめくわ、笑うわ、実に表情が豊かなのです。ユーモラスとさえいえるテイストは、トラヴォルタならではで、はまりまくってますなあ。
一方、ジョナサン・リース・マイヤーズ演じるリース君は、ワックス(トラヴォルタ)とは対象的に、地味な駐仏大使補佐官(でCIA諜報員)のインテリあんちゃん。人など撃った事もないのに、ワックスとコンビを組まされたため、否応なく烈しい銃撃戦やら、カーチェイスに巻き込まれていくのであります。
彼の情けな~い「事務職」テイストが、「現場系」ワックスの無謀&強引な捜査っぷりを、見事に引き立てておりますよ!いいね、いいね。
映画のストーリーは、予想どおり、新機軸はほとんどありません。ダメ諜報員のリース君が、ワックスの過激な「ご指導」により、精神的に成長、二人団結してテロリスト組織を壊滅!つーか、ほかのヤツラは何やってんだよ、とツッコミたくなる大活躍ですよ、結果オーライ~~チャンチャン。
ということで、近頃気分がウザウザしている方、「パリより愛をこめて」で、気分スッキリしてくださいませ!
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