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正月映画といえば、スティーヴン・セガール御大の「沈黙の復讐」・・・もちろん銀座シネパトス。 [映画]

久しぶりのブログ更新というのに、この映画かあ?と、自分へのツッコミもありますが、新年にふさわしいアクション大作(皮肉?)といえば、これしかありませんからね。寅さん、釣りバカ日誌無きあと、日本人全員が(たぶん)心待ちにしていたシリーズです。

そう、顔も体型も大仏化が著しいオヤジ・スターこと、スティーヴン・セガール御大主演のシリーズ最新作「沈黙の復讐」であります!パチパチ!映画館はもちろん、銀座シネパトス(都内では他にどこも上映してませんので)。

ご存じの方も多いでしょうけど、「沈黙の・・・」という枕詞は、日本の配給会社が集客狙いで邦題に勝手につけているのです。ですから「沈黙シリーズ」には、内容や登場人物に統一性ありません。しかし、恐ろしいことに、セガール御大が演じると、どの人物も同じになってしまい、「まぁ、なんでもいいかあ」という気分になる・・・これぞセガール・マジック!

しかし!

そうは言っても、邦題に「沈黙の・・・」を冠することには異議あり!なぜなら、昨今のセガール演じる主人公は、沈黙どころか、全編しゃべくりまくっているのですぞ。表情とたたずまいで心情表現するという職業俳優の王道を断念した(のであろう)御大、「それ言っちゃうんかい!」というほどに語るわ語るわ。脚本の「ト書き」も読んでませんか?ってなほど。

ですから、次作からは、沈黙ならぬ「饒舌(じょうぜつ)シリーズ」に変更してはいかがでしょうか?

「饒舌の戦艦」「饒舌の要塞」「饒舌の陰謀」、そして「饒舌の沈黙」・・・それ、意味分かりません~~。

沈黙の復讐 2010年米

監督 ラウロ・チャートランド 出演 スティーヴン・セガール、ダーレン・シャラヴィ、D・ニール・マークほか

沈黙の復讐P.jpg舞台はヨーロッパ。ブダペストかどこかです(覚えてないっす)。国際的な麻薬売買を追跡する、麻薬捜査班のボス、ボビーがスティーブン・セガールの役どころ。当然ですが、セガールさんは銃器、マーシャルアーツを自在に操る凄腕捜査官という設定でありますねえ。ふむふむ。

ロシア人の麻薬製造者と、アメリカのギャング(売人)が巨額取引をしたものの、金の支払いでトラブル発生して両者は抗争状態になります。セガールの部下も銃撃戦で殉死・・・怒りに震える御大。

・・・・と、ここまでは一応、納得して拝見していたワタクシであります。セガール映画の中には、バカのひとつ覚えのようにセガールの超人的強さだけをアピールする作品もありましたが、今回はそうではない。ロシアンマフィア(?)とアメリカ人ギャングの抗争というサイドストーリーに工夫が感じられますもんね。

悪役の性格付けもそれなりに、しっかりしています。売人のボスは異常性格者=趣味で一般人の住居に押し入り、家族全員を殺す・・・セガールさんのみならず、観客もこの悪党には憎しみを募らせますよねえ。

一方、ロシアの麻薬製造屋は、さんざんワルやっているけど、実は家族を愛するジェントルマン。なかなか奥の深いキャラクターではあります。

うーん、セガール映画も、ここまで成長(?)したかあ・・・と感心した矢先です!

手負いの売人たちに、妻を殺されたロシアの麻薬製造屋が、なんとボビー(セガール)に「共同戦線を張って売人を殺そう」と申し入れてくるのです。いや、あの、その、気持ちは分からないでもないけどさあ、そもそもセガールが追っていたターゲットって、この麻薬製造屋でもあるし・・・。あまりに無茶でしょ?

沈黙の復讐3.jpg

で、セガール御大いわく、あの仏像無表情で「分かった。OK!」・・・って、おいおいっ!

いくらなんでも、捜査官(のボス)と麻薬製造屋(のボス)が手を組んじゃいかんでしょう!

・・・という声はスクリーンの向こうに届かず、即席仲間となったお二人、なぜか援護も無しに敵(売人)のアジトに乗り込むのあります。そこで男気見せてもらっても~。お約束どおり激しい戦いを制し、お二人は目的を達成します。麻薬製造屋は妻を殺した男を処刑。捜査官ボビーは売人ボスを追いつめ逮捕・・・しようとしたら相手が悪あがきするので処刑。

悪いヤツラは一掃され一件落着・・・って、しつこいけど、麻薬を作っていたこのオッサンこそ悪の元凶でしょうが!

・・・という声はまたまた届かず、ラストシーン。共通の敵を倒した二人の会話・・・「お前は約束を守る男と思っていたよ」「お前こそな、ふふ」「麻薬を作るのは止めて故郷に帰って堅気になれよ」「オレもそう思っていたところさ」、、、、あんたの作った麻薬が、どれだけの多くの人生を奪ったか、な~んて反省は一切忘れて無罪放免かあ?

沈黙の復讐2.jpg

 どうにも煮え切らない気分ではありましたが、セガール映画にこれ以上のツッコミをしてはいけないのであろう。ま、お元気な御大を拝見できたことで良しとしましょう。アクションシーンも、往年の勢いはないけど十分楽しめましたしね。

沈黙の復讐1.jpg

そういえば、本作で初めて(?)セガールさんに敵の銃弾が当たったのです。これは凄いことですよ。「敵の弾丸はセガールに当たらず、セガールの弾丸は敵に当たる」という、温泉街の射的場か?なお約束がありましたからねえ。ただし、このシーンでも、セガールさんに当たった弾丸は防弾チョッキで止められ、彼に傷ひとつつけられませんでしたとさ。ちゃんちゃん!!


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