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映画 「アンストッパブル」 面白い!デンゼル・ワシントンとトニー・スコット監督の相性の良さを再認識! [映画]

2011年は「ハズレ映画」ばかりに遭遇し、当ブログの更新が滞っております・・・と自分の無精をごまかしてみましたが、今回の作品「アンストッパブル」は”大当たり”と言って良いでしょう。これだから映画はやめられないんですよねえ~。

主演デンゼル・ワシントンさんは前作「ザ・ウォーカー」があまりにスットコドッコイな出来だったため、連座的にイマイチ感が染みついてしまいました。今回も一抹の不安はありましたが、さすがは名優です。得意の「ヒューマンな意思の強い男」役で輝きました、ツボにはまりましたねえ。うーん、良かったなあ。

アンストッパブル 2010年米

監督 トニー・スコット 出演 デンゼル・ワシントン、クリス・パインほか

アンストッパブルP.jpgドキドキハラハラ映画を撮らせたら、現時点でピカイチ(と私が思う)トニー・スコット監督の最新作です。スコット監督が盟友デンゼル・ワシントンと再びタッグを組み、若手俳優クリス・パインを加え、完成度の高いパニック・アクションを作ってくれました。感謝感謝、であります。

ベテラン機関車運転手フランク(デンゼル・ワシントン)と、新人車掌ウィル(クリス・パイン)のコンビは、ディーゼル機関車を繰り工場で貨車を連結して移動・・・と日常ジョブをこなしていました。ところがその頃、操車場で大事件が発生。重量級機関車「777」が毒性ガスの荷を積んだ貨車を引いて、無人のまま暴走を始めていたのです。同じレール上にいる二人へと向かってくる暴走列車。

警察、軍隊、鉄道会社が必死に列車を止めようとしますが、止まるどころかますます加速する暴走機関車。市街に入るとレールは大きくカーブしており、ここで脱線したら毒ガスが蔓延、大量の死者が出るのは必至・・・。

間一髪で衝突を免れたフランクとウィルですが、街を、家族を、救うため暴走機関車を追いかけます。暴走列車の最後尾に、自分たちの車両を連結して逆方向に引いて止めようという、かなり無謀な作戦です。

しかし、鉄道会社による脱線作戦が失敗に終わった今、街の運命は2人に託されます・・・果たして彼らは暴走列車を止めることが出来るのか?

アンストッパブル3.jpg

アメリカで実際に起きた機関車暴走事故を基にしたストーリーだそうです。それを抜きにしても、暴走貨物車の迫力とスピード感はすごいし、名も無い運転手と車掌が活躍しヒーローになっていく様子が違和感なく描かれておりました。

過去にも、この手のパニック映画は山のように作られてきましたが、ほとんどが「登場人物の人生模様」をやたら描くんですね。全くないと観客が感情移入できないのは分かりますが、正直、クドイです。お涙頂戴的なオカズの出し過ぎに「ほどほどにせんかいっ!」と何度、映画館でイラついたことか。

それに比べると本作「アンストッパブル」は余計なサイドストーリーが最小限。無粋な人間ドラマで観客の集中力をそぐ愚を犯さず、観客の視線をつねに暴走機関車に向けさせる・・・これこそ、パニック・アクションのあるべき姿だと思う次第。おかげさまで映画開始そうそうのドキドキ感がしっかりラストまで続きましたからねえ。上手いなあ、と思いました。

アンストッパブル2.jpg

さて主人公2人の作戦ですが、やはり世の中、簡単にいかないわけで、次から次へと難題が発生します。ここでまたハラハラしちゃいますね~いやはや、暴走列車、恐るべしですねえ。

鉄道会社の運行部長の浅はかな判断が、結果的に事態を悪いほうへと導くわけです。お約束の敵役キャラですが、「いかにもトンマでエラソーな野郎」ではなく、それなりに悩んで頑張っている感じが、リアルで良かったですねえ。そのバカ部長に手を焼きつつ、フランクとウィルを援護する女性管理官コニーは「現場のプロ」っぽくてカッコいい。70年代のプログレバンドみたいな風貌のおっちゃんがラストで大活躍するところも(ちょっと、とってつけたようだけど)場を盛り上げてくれる。つまり演出に目新しさはないけど、配役のメリハリが良く、良い意味で手堅い映画、と思いました。

アンストッパブル1.jpg

ハリウッド映画らしい(?)ベタなラストですが、このスリリングさだけで、観て損はない「佳作」と申し上げましょう。

それにしてもなあ・・・・悪いことは重なるとはいえ、ずさんなアメリカの鉄道マンたち。事故(機関車暴走)の元凶は完全な人的ミスですからね。ブレーキをきっちりかけず運転席を降りるバカがいるか!?とスクリーンにツッコミましたよ。

ヒーローになって結果オーラーの新米車掌ウィルにしても、業務中の私用電話といい、20両つなぐべき貨物車を間違って4両多くつないじゃった・・・って、バカかあ、お前?映画と割り引いても、あの鉄道会社は、社員教育を徹底するべきだよ、って言いたくなります。

JR西日本の事件じゃありませんが、そのうち、乗客を乗せた列車を暴走させそう、ああ怖い怖い、って、そうゆうまとめじゃ変ですかね?


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アッシー映画男

To kantoku様、niceありがとうございます。
3月公開の映画、成功をお祈りしております!
by アッシー映画男 (2011-02-19 10:29) 

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