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映画友だちのススメ、あるいはアンディ・ラウさんの脚の組み方。 [映画]

私事ですが、ここ2年間、映画を観る本数がめっきり減ったなあ・・・と感じます。7年前の05年は、年間150本もの新作を劇場で観ましたからね(←ここ自慢です)。2日に1回ペースで映画館に通うとは、われながらビックリ。あのころはよほど仕事がヒマだったのか!?

その後、数年間はなんとか100本ペースを維持したものの、2010年からガクッと半減(年間50本程度)という体たらくです。これじゃあ「映画男」の名が泣くってもんだ。

どうしてこうなったのか?を考えるに、自宅引っ越しで映画館が遠くなったこともありますが、大きな原因は「映画友だちが減った」ってことでしょう。

2010年まではマニアックな映画友だち(女性)がけっこういたんですね。ワタクシだけでは絶対に行かない恋愛映画や家庭ドラマを、彼女たちに引っ張られて観にいったんです。鑑賞本数が増えるだけでなく、苦手な「アメリカンな恋愛コメディ」も克服(?)できました。そして、劇場を出てから感想を話し合うのが楽しいわけです。映画に限らず、趣味というのは気の合う仲間が一緒だと楽しさが倍増しますね。

ワタクシの偏見ですが、男性よりも、女性のほうが「映画のツボ」をとらえるように思えます。たまたま私の知り合いだけかもしれないけど、女性はシビアでありながら、対象への「愛」がありますもん。男性は往々にして「面白い/つまらない」の主観的二元論であっけなく映画を判断しますが、女性は超駄作でさえも、目ざとく「面白ネタ」を見つけますね。「つまらないものを面白がる」のはワタクシの特技でもあり、友だちと一緒に観る映画は、駄作であるほど鑑賞後にハナシが盛り上がります。いやあ、貴重かつ良き友人たちでありました。

(私にとって)残念なことに、彼女たちは次々に結婚してしまい、さすがに既婚女性とふたりで映画もマズイだろう、と連鎖反応的に私の鑑賞本数も減ったんですね。。。ああ、他力本願なオレ。。。

それにしても彼女たちの「ノリ」は素晴らしかった。女優や男優にあだ名をつけたり、バカバカしい場面へのツッコミ(&ネーミング)が最高でしたよ。せっかくですので、その一例をご紹介。

女優ルーシー・リューにつけたあだ名は「いたち」。発祥は単純でして、「チャーリーズ・エンジェル」の一場面で、助平そうなおっちゃんが彼女に「いたちちゃ~ん」(←日本語字幕)と呼びかけたのを「お見事!」と腑に落ちた我々がそのまま命名です。

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同じく女優のスカーレット・ヨハンソンのあだ名は「すもも」。画家フェルメールの名作を題材にした「真珠の耳飾りの少女」で、これまた助平な金持ちがスカヨハちゃんを「すももちゃ~ん」と口説くシーンに、「これだあ!」と反応して、めでたく命名であります。

01すかよは2.jpg

あははは、どうでもいい話に拍車がかかってきましたねえ。

我々のお気に入りは、女優ニコール・キッドマンへつけた「ニコール犬(けん)」というあだ名。映画ファンなら気づいたでしょう、そうラース・フォン・トリア監督「ドッグ・ヴィル」であります。寒村に現れた謎の美人(キッドマン)をめぐって村人たちのエゴと欲がむき出しになる気分真っ黒な作品です。ニコール・キッドマンのわざとらしい演技と、映画題名の「ドッグ」が合成され、「なんだ!あのニコール犬は!」とつい口から出たのをきっかけに、以降、われわれの間ではこのネーミングが定着したんですなあ。うーん、語感がいいですね、ニコール犬。

01にこーる2.jpg

映画のワンシーンで、われわれの爆笑ネタになったのは、アンディ・ラウ主演「ブルー・エンカウンター」というB級SF映画であります。アンディ・ラウさんは香港のビックネームですが、出演作のバラつきが凄まじい。「インファナル・アフェア」で渋く決めたかと思えば、「マッスル・モンク」では愕然とさせる・・・つかみどころのないスターってことですね。

ブルーエンカウンター.jpg

で、「ブルー・エンカウンター」の問題のシーン。異星人から地球を守る国際組織に所属する主人公(ラウ)が、陰謀に巻き込まれ拉致されますが、気絶しているときの彼のポーズ、具体的には「脚」がすごい。寝返りをうつ途中のように、不自然にクロスしているんであります。

こんな窮屈な脚の組み方じゃあ、気絶もできないぞ!

というわけで、われわれ、このご様子を「ラウ寝」と命名したんであります。パチパチ。

ラウ寝.jpg

「ラウ寝」は本来の意味から転じて「不自然な様子」全般を表すまでに成長して、いつの日か広辞苑に載らないか?と期待しているのであります・・・無理か。

アンディ・ラウさんのこんな写真を発見です。二人の美女を脇にはべらせてますが、手のつなぎ方がややこしくありませんか。普通に肩か腰に手を回すだけじゃだめなんかい!?

ラウさん.jpg

例によって主旨がぼやけた記事になりましたが、結論として、ノリのいい映画友だちは貴重、ということです。気の合う仲間と一緒に、バカバカしいツッコミをすれば、映画への愛がいっそう深まるってもんですよね・・・って、そんなまとめかよ。

蛇足ですが、先日、自宅の猫が、脚を変な形に組んで爆睡しているのを発見です。「こ、これは・・・ラウ寝じゃないか!」。やっぱり人間には無理ですなあ、ラウ寝は。

らう寝ねこ.jpg

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怪しい探麺隊

ネコのらう寝、サイコー!
     (ここは漢字でなくカタカナな気がしました。)
by 怪しい探麺隊 (2012-10-28 21:02) 

アッシー映画男

To 怪しい探麺隊様、nice&コメントありがとうございます。
「ブルー・エンカウンター」はあらゆる意味で、ツッコミどころ満載、というか、映画そのものが巨大な「ツッコミ待ちのブラックホール」状態ですので、らう寝だけでなく、続々と「名ネーミング」が生まれそうであります。
それにしても・・・ラウ御大の決めポーズが、ネコにしかできないとは。
by アッシー映画男 (2012-11-02 05:56) 

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